コン・ユ
コン・ユは1979年釜山生まれの俳優である。2007年の『コーヒープリンス1号店』で人気を不動のものにし、自ら映画化を願った『トガニ 幼き瞳の告発』、『新感染 ファイナル・エクスプレス』、『トッケビ』、『イカゲーム』などで幅広い役柄を演じてきた。[7][9][8]
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08
生い立ちとデビューまで
釜山育ちと芸名の由来
コン・ユは1979年7月10日生まれ。釜山で生まれ育ち、高校を卒業するまで同地で過ごした。本名はコン・ジチョル(孔地哲)で、芸能界に入る際、ありふれた本名の代わりに父の姓「孔」と母の姓「劉(류)」を一字ずつ取って「コン・ユ」と名乗った。両親の姓から成る名前だからこそ意味があり、責任も感じて、いっそう仕事に打ち込めたという。地元の小中学校に通い、中学生の頃までは成績もよく、広告会社に入るのが夢だったが、高校で成績が落ちたことで目標を変えたとされる。釜山っ子らしく幼い頃からプロ野球ロッテ・ジャイアンツの熱心なファンで、スプリングキャンプで選手のサインをもらったこともあった。[7]
青春スターとしての出発
2000年代前半は学園ものやラブコメディーに相次いで出演し、端正な外見と親しみやすい雰囲気で青春スターとしての地位を築いた。デビューから20年が過ぎた2022年のインタビューでは、自分は「始めるのが難しい人間」で、十分に悩み覚悟を固めてからでないと踏み出せないと語っている。人とも一気に親しくなる方ではないが、一度心を開けばとても深い関係になるといい、演技とも同じように長い時間をかけて向き合ってきたと振り返った。この20年で物事の見方が広がり、自分が何を大切にしているのかがようやく分かってきたとも述べている。[9][11]
活動の歩み
『コーヒープリンス1号店』と除隊後の選択
大きな転機は2007年のMBCドラマ『コーヒープリンス1号店』である。社会現象と呼ばれるほどの人気を集め、ロマンス作品が最も似合う主演俳優としてトップスターの座を固めた。その後兵役に就き、2009年に除隊。復帰作には得意のロマンス映画『あなたの初恋探します』(2010年)を選んだが、続いて出演したのは障害のある子どもたちへの虐待という実話をもとにした『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年)だった。同作は466万人を動員し、題材となった光州の聾学校事件への関心が再燃して再捜査にもつながった。[9][11]
2016年の飛躍
以後はアクション映画『サスペクト 哀しき容疑者』(2013年)やメロドラマ『男と女』(2016年)など、ジャンルの幅を広げていった。2016年はとりわけ大きな年となった。ヨン・サンホ監督の『新感染 ファイナル・エクスプレス』では、家族より仕事を優先してきたファンドマネージャーが、娘を守るなかで変わっていく姿を演じた。韓国では前例のないゾンビ大作は1157万人を動員し、カンヌ国際映画祭にも招かれた。同じ年には初の時代劇『密偵』でソン・ガンホと共演し、独立運動団体・義烈団の団長を演じて新たな一面を見せた。[9][8]
『トッケビ』で再びブームに
2016年12月に始まったtvN『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』では、人間ではない不滅の存在トッケビを演じた。少年のようないたずらっぽさと大人の重厚さを自在に行き来する演技で、ロマンチックな大人の男性像を印象づけ、「第2の全盛期」と評されるほどのブームを巻き起こした。脚本家キム・ウンスクは後に、自分の作品への出演を最も多く断った俳優がコン・ユだったと明かし、挑戦を重ねた末にようやく実現した起用で、撮影した映像を見て自分を褒めたくなるほど良い俳優だったと語っている。[8][12][6]
『イカゲーム』と配信作品
2021年に配信が始まったNetflixの『イカゲーム』では、メンコ(タクチ)遊びを持ちかける謎の男、通称「メンコ男」として登場し、わずかな出番ながら強い印象を残した。ファン・ドンヒョク監督は、この人物が多くの視聴者に好まれたことから、シーズン2の構想段階で彼の物語を掘り下げたいと考えたという。2024年12月26日に公開されたシーズン2では第1話から再登場し、主人公ギフンとの対決を演じた。同シーズンは公開直後、配信ランキング集計サイトFlixPatrolで93か国の1位を記録した。[2][15][13]
エピソード
兵役中に出会った一冊
『トガニ』の映画化は、コン・ユ自身の願いから動き出した作品である。兵長に昇進した記念に、指揮官から「コン兵長に似合いそうな本」としてコン・ジヨンの小説『トガニ』を贈られた。なぜ自分にと半ば好奇心で読み始めると、何かに取りつかれたように没頭し、読み終えると胸の高鳴りが止まらなかったという。最後の休暇の際には作者に映画化の可能性を尋ね、映画になるなら必ず出演すると心に決めていた。後年には、俳優は選ばれる立場だが、自分で選んだ仕事を最後までやり遂げた経験が自信になったと語り、また自分から機会をつくってみたいとも話している。[10][11]
カンヌでの「余裕のふり」
『新感染』でカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを初めて歩いた際、「本当に幸せな笑顔」という見出しの記事も出た。しかし本人は後に、時差もあって実際は気持ちが追いつかず、緊張していたと打ち明けている。海外の映画祭で気後れした姿は見せたくないと、何度も経験しているかのように振る舞ったという。撮影現場についても、ヨン・サンホ監督がテイクを重ねずに予定より早く撮り進めるので、俳優たちが「本当にこれで大丈夫なのか」と心配したほどだったと明かした。公開前に本音の目標を問われると、まだ届いたことのない500万人を超えたら万歳する準備はできていると笑っていた。[9]
温存していた初めての悪役
『イカゲーム』シーズン2のメンコ男は、本人にとって事実上初めての悪役だった。悪役をやりたい気持ちはずっとあったが温存していた面もあり、それをファン監督に見抜かれたと語っている。人物については、サイコパスに近い男で、どんな人生を送ればこんな目つきになるのかと考えたという。ファン監督は、現場でのコン・ユのエネルギーは主演のイ・ジョンジェを圧倒するほどで、少ないテイクで予想外の表情を次々と見せ、スタッフ全員が「人生の名場面」が生まれたと感じたと称賛した。イ・ジョンジェも、恐ろしさとユーモアを併せ持つ演技だったと評している。[14][15][13]
ブレイク作の演出家と再び
2025年2月、Netflixは1960年代から80年代の韓国芸能界を舞台にした新シリーズ(仮題『Show Business』)を発表した。逆境を越えて音楽界で道を切り開く主人公ミンジャをソン・ヘギョが演じ、コン・ユは彼女の幼なじみで、予測不能ながらミンジャにだけは特別に心を動かされる男ドングを務める。演出は『コーヒープリンス1号店』を手がけたイ・ユンジョン、脚本は『私たちのブルース』のノ・ヒギョンで、出世作の演出家と再び組む作品となった。2026年1月に発表されたNetflix韓国のラインナップでは『Tantara』のタイトルで紹介されている。[16][17]
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- コン・ユ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- イカゲーム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- SEOBOK/ソボク — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 静かなる海 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- イカゲーム (シーズン2) — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- コン・ユの学生時代と芸名の由来(OBS『独特な芸能ニュース』スター研究所①)OBS경인TV/公式一次情報/確認日 2026-10-08
- コン・ユの代表作をたどる(OBS『独特な芸能ニュース』スター研究所②)OBS경인TV/公式一次情報/確認日 2026-10-08
- 『新感染』インタビュー:俳優コン・ユの成長조이뉴스24/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- 『トガニ』制作報告会:兵役中に贈られた小説から映画化を願った티브이데일리(매일경제 게재)/参考出典/確認日 2026-10-08
- デビュー20年を語ったコン・ユ、『トガニ』がくれた自信(ELLE KOREAインタビュー紹介)SBS연예뉴스/公式一次情報/確認日 2026-10-08
- キム・ウンスク作家「最も多く出演を断った俳優はコン・ユ」마이데일리(네이트 게재)/参考出典/確認日 2026-10-08
- イ・ジョンジェが語る『イカゲーム2』のメンコ男コン・ユ노컷뉴스/参考出典/確認日 2026-10-08
- 『イカゲーム2』コン・ユ、初の悪役への思いMHN스포츠/参考出典/確認日 2026-10-08
- ファン・ドンヒョク監督インタビュー:メンコ男コン・ユの演技TV리포트/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- コン・ユ、Netflixの芸能界時代劇(仮題『Show Business』)に出演Variety/参考出典/確認日 2026-10-08
- Netflix韓国2026年ラインナップ発表(『Tantara』ほか)Variety/参考出典/確認日 2026-10-08