チョン・ユミ
チョン・ユミは1983年釜山生まれの俳優である。短編映画で注目を浴びてインディー映画界から頭角を現し、『家族の誕生』『新感染 ファイナル・エクスプレス』『82年生まれ、キム・ジヨン』『スリープ』などで評価を重ねた。バラエティ『ユン食堂』で見せた素顔でも親しまれている。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
釜山で育った映画少女
チョン・ユミは1983年1月18日、当時の釜山直轄市東莱区釜谷洞(現在の金井区)に生まれた。家族は両親と2歳下の弟である。地元の中学・高校を経て上京し、ソウル芸術大学の映画科に2002年に入学した。映画を撮る学生たちに囲まれて過ごした学生時代が、のちに彼女が独立系の作品と強く結びつく土台になった。日本の岩井俊二監督の作品に夢中になり、『Love Letter』は10回以上見たというほどの映画好きでもある。
短編1本で「発見」される
スクリーンへの第一歩は短編映画だった。2004年、キム・ジョングァン監督の短編『ポラロイド作動法』で、片思いの先輩にカメラの使い方を尋ねる少女を演じる。この作品が短編映画祭で受賞したことで実質的なデビューを果たし、初々しい演技はインディー映画の観客や業界人の目に留まった。やがて付いた呼び名が「インディー映画界の花」である。翌2005年にはチョン・ジウ監督の長編『親知らず』で17歳の少女イニョンを演じ、韓国映画評論家協会賞と百想芸術大賞の新人賞を受賞する。プロの俳優としての出発点はこの『親知らず』だと、本人は位置づけている。
活動の歩み
映画祭と作家主義の常連へ
2006年、キム・テヨン監督の『家族の誕生』で、誰にでも親切すぎて恋人を気をもませるチェヒョンを演じ、第27回青龍映画賞の助演女優賞を受けた。同作は客足こそ伸びなかったものの、その年の韓国映画の中でも批評家から特に高く評価され、彼女の名前も広く知られるようになった。その後は商業作品と低予算映画を自在に行き来する。『チャウ』(2009年)ではそれまでの静かな役柄から一転、体を張る研究員を選び、『내 깡패 같은 애인(ヤクザみたいな恋人)』(2010年)では就職難にあえぐ若者を演じて黄金撮影賞を受賞した。ホン・サンス監督とは『よく知りもしないくせに』『オッキの映画』『3人のアンヌ』『ソニはご機嫌ななめ』と縁が続き、『オッキの映画』では釜日映画賞主演女優賞を手にしている。
ドラマでロマンスの顔に
テレビでは2007年のMBC『ケセラセラ』で初めて地上波ドラマの主役を務めた。映画ファンの一部からは「なぜドラマに」と惜しむ声も出たが、彼女は活動の場を限定しなかった。tvN『ロマンスが必要2012』で軽やかなラブコメの魅力を示し、2014年のKBS2『恋愛の発見』では元恋人と現恋人の間で揺れるヒロインを演じる。同作でKBS演技大賞の優秀演技賞やベストカップル賞を受け、ドラマでも幅広い視聴者に支持される存在となった。2018年にはノ・ヒギョン脚本の『ライブ』で新人警察官を演じている。
大ヒットと主演女優賞
2016年の『新感染 ファイナル・エクスプレス』は観客1,000万人を超える大ヒットとなり、彼女は興行力でも認められる存在になった。2019年には社会現象となった小説の映画化『82年生まれ、キム・ジヨン』で主人公を演じ、第56回大鐘賞など複数の映画賞で主演女優賞を獲得する。2020年にはNetflix『保健教師アン・ウニョン』でタイトルロールを務めた。2023年、ユ・ジェソン監督のスリラー『スリープ』で第44回青龍映画賞の主演女優賞を受賞し、2024年には『ワンダーランド』やtvN『愛は一本橋で』に出演。2026年1月には新事務所ヌン・カンパニーと専属契約を結び、同年4月にはNetflixのメロドラマ『ラブ・アフェア』への出演が発表された。
バラエティで広がった人気
俳優以外の顔を広く知らしめたのは、ナ・ヨンソクPDのバラエティである。2017年の『ユン食堂』に出演し、気取らない働きぶりや飾らない言動が評判となって「ユムブリー」という愛称が定着した。以後『ユン食堂2』『夏休み』『ユンステイ』『ソジンの家』シリーズと、イ・ソジン、パク・ソジュン、チェ・ウシクらとの共演が恒例になった。2026年5月から6月にかけては、パク・ソジュン、チェ・ウシクと3人で国内を旅する『花より青春 リミテッド・エディション』に出演し、予算や連絡手段を制限された旅で健在ぶりを見せた。
エピソード
照れ屋が演技をする理由
極度の照れ屋として知られ、新人時代は記者会見や舞台挨拶のたびに顔を真っ赤にしていた。『家族の誕生』で青龍映画賞を受けた際も、予想外の受賞に言葉を詰まらせながら受賞の感想を述べている。そんな人がなぜ俳優をするのかと問われると、「演技をするのは、ほかの人になることだから」という趣旨で答えた。映画評論家のチョン・ソンイルは、自身の監督作『カフェ・ノワール』に彼女を起用した理由として、撮影が始まると役に没入して決められた動線から外れてしまうほどの集中力を挙げている。同作では11分を超える長回しの独白を演じきり、製作が1年延びても出演料なしで待ち続けたという。
根拠のない噂と闘った2018年
2018年、彼女とナ・ヨンソクPDが不倫関係にあるという根拠のない噂が、いわゆる「チラシ(怪文書)」の形でメッセンジャーアプリを通じて急速に広まった。両者は事実無根だとして作成者と流布者を告訴し、示談や寛大な処分には応じない姿勢を示した。警察は最初に噂を書いた放送作家らを含む10人を立件し、そのうち9人を検察に送致したと報じられている。被疑者らは「こんなに大事になるとは思わなかった」と供述したという。また『82年生まれ、キム・ジヨン』の出演決定時には、原作に反発する一部のネットユーザーから心ない書き込みが寄せられたが、彼女は撮影の妨げにはならなかったと語り、作品の思いを伝えることに集中した。
共演者との長い縁
俳優コン・ユとは『トガニ 幼き瞳の告発』『新感染 ファイナル・エクスプレス』『82年生まれ、キム・ジヨン』『ワンダーランド』と4作で共演し、同じ釜山出身で同じ事務所に所属していた時期もある長年の仲である。『新感染』で知り合ったアン・ソヒとは毎年誕生日を祝い合う間柄で、『夏休み』でも一緒に過ごす姿が映された。大リーグの大谷翔平のファンでもあり、ウェブバラエティの企画で観戦の誘いを受けると、連絡からわずか24時間ほどでアメリカ行きの飛行機に乗った。多くの後輩俳優がロールモデルとして彼女の名前を挙げている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- チョン・ユミ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 愛は一本橋で — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 于氏王后 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 保健教師アン・ウニョン — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 서진이네 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 윤스테이 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08