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カン・エシム

강애심Kang Ae-sim
俳優・女優

カン・エシムは1963年生まれの俳優。1980年代から40年以上にわたり演劇の舞台に立ち続け、映画やドラマでは脇役として存在感を示してきた。Netflix『イカゲーム』シーズン2・3で息子のために命懸けのゲームに挑む母チャン・グムジャを演じ、世界的に知られるようになった。

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

演劇一筋の出発

カン・エシムの俳優人生は小劇場から始まった。1981年ごろから舞台に関わり始め、1983年の演劇で正式にデビュー。1986年にはミュージカルの舞台も踏み、以後はソウル市立劇団などに所属しながら、テレビとは距離のある演劇の世界で地道にキャリアを積み上げてきた。華やかなスター街道とは無縁だったが、方言を駆使した台詞や長い独白を説得力をもって聞かせる力は、演劇界で早くから評価されていた。映像作品の仕事が目立ち始めるのは、舞台で30年以上のキャリアを重ねた後のことである。

活動の歩み

スクリーンの「名脇役」

2010年代後半以降、カン・エシムは映画とドラマで顔を見る機会が一気に増えた。映画では『82年生まれ、キム・ジヨン』『リバウンド』『貴公子』『コンクリート・ユートピア』など話題作に相次いで出演し、ドラマでも『椿の花咲く頃』『ボイス2』『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』『神聖な、離婚』などで、主人公の周りにいる市井の人々を演じてきた。登場時間は短くても、生活の匂いを感じさせる演技で作品の手触りを確かなものにする、いわゆる「信頼できる脇役」としての地位を築いている。

『イカゲーム』で世界へ

転機となったのは、2024年12月に配信されたNetflix『イカゲーム』シーズン2である。149番の参加者チャン・グムジャ役で、ヤン・ドングン演じる息子ヨンシクの借金を返すためにゲームへ加わる母親を演じた。子を叱り飛ばしながらも何より大切にする、典型的な韓国の母の姿が国内外の視聴者の共感を呼び、それまで彼女を知らなかった層にも名前が広がった。2025年配信のシーズン3では、この母子の物語が衝撃的な結末を迎える。極限状態に追い込まれたグムジャは、他人の母子を守るために自らの手で息子を止めるという選択をし、作品屈指の議論を呼ぶ場面となった。

エピソード

憧れの俳優が「息子」に

ヤン・ドングンとの母子役について、カン・エシムはインタビューで、もともとドラマ『ネ・メッテロ・ヘラ(勝手にしやがれ)』の頃からの彼のファンだったと明かし、そんな俳優の母親役を演じられるのは大きな幸運だと喜んだ。台本読みの段階から息が合い、撮影現場でも打ち解けた関係だったという。劇中の子どもの遊び「コンギ」の場面に向けては熱心に練習を重ねたと語っている。また、撮影に入る前にけがをしたことを「厄払いだと思った」と振り返り、シーズン2が「退屈だ」と一部で酷評されたことには驚いたと率直に語った。

賛否を呼んだ「かんざし」の場面

シーズン3でグムジャが髪に挿していたかんざしで息子を刺す場面は、配信直後から視聴者の間で大きな論争になった。母親ならどんな状況でも我が子をかばうのではないか、という反発がある一方で、我が子の手を血で汚させまいとする母の覚悟だと受け止める声もあった。ファン・ドンヒョク監督はインタビューで、グムジャは自分の子だけでなく、目の前の弱い命を守る側に立つ決断をしたのだという趣旨の説明をしている。グムジャはその後、罪の意識を抱えたまま自ら命を絶つ。長年舞台で鍛えた感情表現が、世界中の視聴者の前で試された場面だった。

プロフィール

生年月日
1963年2月28日[1]
出生地
韓国[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2024年イカゲーム (シーズン2)Amazonで探す오징어 게임 2出演[2]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. カン・エシム — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. イカゲーム (シーズン2) — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08