イ・ドンウク
イ・ドンウクは1981年ソウル生まれの俳優である。1999年にモデル選抜大会で大賞を得て芸能界に入り、『学校』シリーズで顔を知られた。『トッケビ』の死神役で再び脚光を浴び、『九尾狐伝』や『殺し屋たちの店』など続編のあるシリーズで主演を務めている。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08
生い立ちとデビューまで
国語好きの内気な少年
イ・ドンウクは1981年にソウルで生まれた。学生時代は国語の成績が特に良く、中学生の頃には国語教師になることを将来の目標にしていたという。ほかにも、人の命を救う仕事に惹かれて消防士に憧れた時期や、ホテル経営を学ぼうと考えた時期があり、進路はひとつに定まっていなかった。もともと人前に出るのが得意ではなかった彼は、その性格を変えたいと考え、高校2年のときに校内の放送部へ入ってアナウンサーを担当した。原稿を自分で書き、映像を編集し、8ミリカメラを手に街頭インタビューにも出かけた。マイクの前で話した言葉に人が反応することを楽しいと感じた経験が、自分にも積極的な一面があると気づくきっかけになった。映画を観ながら、自分の顔がスクリーンに映ったらどうだろうと考えるようにもなった。
演技塾からモデル大会へ
高校2年から3年に上がる冬休み、イ・ドンウクは両親に俳優になりたいと打ち明けた。父親からは、演技で一生食べていく自信があるのかよく考えて答えるよう言われ、迷いが長引けば決心が揺らぐと考えた彼は翌日には「自信がある」と返事をした。父親はそれを受け入れて支援を申し出て、彼は演技塾に通い始めた。転機は思いがけない形で訪れる。塾の担任講師が本人に知らせないまま、衣料ブランドの専属モデル選抜大会に書類を出していたのである。本選に進んだ彼は特技披露の準備をしておらず、出番が最初だったため、学校で習った柔道の受け身を見せたという。審査員は大笑いし、結果は大賞であった。1999年のこの受賞が芸能界入りの入り口となった。高校3年でデビューしたため、撮影と重なった大学修学能力試験は受けられず、浪人を経て大学の映画芸術学科に進んでいる。
活動の歩み
学園ドラマから主演俳優へ
デビュー後のイ・ドンウクは、青少年ドラマの草分けである『学校』シリーズの『学校2』『学校3』に出演し、10代の視聴者に名前を覚えられた。その後もラブコメディ『マイ・ガール』や、余命を宣告された女性と彼女を支える男性を描いた『女の香り』などのヒット作に出演している。仕事が増えるにつれて学業は後回しになり、最初の大学は休学と復学を繰り返した末に中退した。別の大学に入り直したものの、撮影で出席日数が足りず、そこでも卒業はかなわなかった。社会に早く出た選択そのものは悔やんでいないが、勉強をやり残した思いはあるという。そのせいか、主要ニュースや国際的な話題には毎日自分なりの「ノルマ」を決めて目を通していると明かしている。テレビドラマを主な舞台に、作品を途切れさせずに出演を重ねてきたのがこの時期の特徴である。
『トッケビ』と長寿シリーズ
大きな転機となったのは、2016年に始まった脚本家キム・ウンスクのドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』である。彼はここで記憶を失った死神と、その前世である王ワン・ヨを演じ分け、作品の大ヒットとともに改めて広く注目を集めた。2019年にはミステリースリラー『他人は地獄だ』で冷たさを秘めた歯科医を演じ、ジャンル作品でも存在感を示した。翌2020年のtvN『九尾狐伝〜不滅の愛〜』では、かつて山の神だった九尾狐イ・ヨンを演じ、2023年には同じ役で続編『九尾狐伝1938』を主演した。さらに2024年1月に公開されたDisney+の『殺し屋たちの店』では、主人公の叔父で元傭兵のチョン・ジンマンを演じ、2026年7月22日からは全8話のシーズン2が配信された。韓国では続編の制作が難しいとされるなかで、二つのシリーズで続編を実現させた点は彼の経歴の大きな特色である。
司会業と近年の活動
イ・ドンウクは俳優業と並行して、バラエティ番組でも活躍の場を広げてきた。2019年にはMnetのアイドルオーディション番組『PRODUCE X 101』の司会を務め、同じ年には自分の名前を冠したSBSのトーク番組『イ・ドンウクはトークがしたくて』を始めた。のちに、トーク番組では笑いと情報のどちらを重視するか、毎週のゲストに合わせて勉強することの難しさを痛感したと振り返っている。近年はユ・ジェソクが進行するウェブバラエティ『ピンゲゴ』の常連となり、出演10回を数えて「名誉メンバー」に名を連ねた。映画では『シングル・イン・ソウル』に主演し、2024年公開のウ・ミンホ監督作『ハルビン』には特別出演している。2026年夏の取材時点で、彼はバラエティも自分の出演作のひとつだと位置づけ、40代後半に差しかかって楽しさと笑いの大切さを実感していると話していた。
エピソード
死神の人形を抱いた挨拶
『トッケビ』の放送終了に際し、イ・ドンウクは所属事務所の公式チャンネルを通じて映像メッセージを公開した。劇中で演じた死神の人形を腕に抱えた姿で登場し、「死神役を演じた俳優イ・ドンウクです」と自己紹介して視聴者に語りかけたものである。彼はその中で、ファンタジー作品だったためCGやアクションなど時間のかかる場面が多かったが、俳優同士もスタッフとの関係も良好で、笑いながら撮影を終えられたと振り返った。始まった時点ではこれほどの反響を得るとは思っていなかったとも述べ、放送が年末から年始にまたがったことに触れて、視聴者にとっても幸せな時間であってほしいと願った。最後は、これからも新しい姿で戻ってくるので『トッケビ』と死神のことを長く覚えていてほしい、という言葉で締めくくっている。
イ・ヨン役と撮影現場
『九尾狐伝』の最終回後に事務所を通じて出したコメントで、イ・ドンウクは監督と脚本家への感謝を真っ先に述べた。自分がどんな提案をしても耳を傾けてくれたことが心強かったという。相手役のチョ・ボアについては、現場で先へ先へと進もうとする自分をなだめ、辛抱強く待ってくれたと感謝を示した。また、約7か月に及んだ撮影を走り切ったスタッフこそが作品を完成させたと語り、視聴者には「生きて呼吸しているイ・ヨンを見せようと努めた」と伝えている。続編『殺し屋たちの店』シーズン2では、アクションは『九尾狐伝』で多くこなした経験があるため特別な準備はしなかったとし、最も大切なのはアクションチームへの信頼で、互いにけがをしないことが撮影を続ける条件だと説明した。目を片方隠した役で格闘場面に臨んだ共演者チョ・ハンソンの苦労をねぎらう場面もあった。
増量と「分量は気にしない」
『殺し屋たちの店』シーズン2の撮影にあたり、イ・ドンウクは傭兵組織に立ち向かう人物らしい体格を作るため、普段より体重を8キロほど増やした。1日に4〜5食、たんぱく質中心の食事を続ける日々で、食べるというより口に押し込む作業に近く本当につらかったと打ち明けている。2年の間に老けて見えないよう、水も多く飲んだという。久しぶりの撮影を前に、普段は心配性ではないのに前日は緊張したが、シーズン1のスタッフがそのまま集まっていたのを見て一気にほぐれたとも語った。作品選びについては出演場面の多さを気にしないと強調し、ファンが『他人は地獄だ』での自分の登場時間を数えたら1時間に満たなかったという話を笑いながら紹介した。長く第一線にいる秘訣を問われると、自分はトップではないと考えていることだと答え、本当のトップスターはユ・ジェソクだと持ち上げている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- イ・ドンウク — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 殺し屋たちの店 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 九尾狐伝1938 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 他人は地獄だ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 이동욱은 토크가 하고 싶어서 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 九尾狐伝 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08