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イ・ビョンホン

이병헌Lee Byung-hun
俳優・女優歌手

イ・ビョンホンは韓国の俳優である。1991年にKBS公開採用タレントとしてデビューし、『JSA』『王になった男』『インサイダーズ/内部者たち』などで韓国映画を代表する存在となった。『G.I.ジョー』でハリウッドにも進出し、『イカゲーム』シリーズではフロントマンを演じた。[10][17]

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08

生い立ちとデビューまで

演技未経験で受けた採用試験

イ・ビョンホンは1970年、京畿道広州(現在の城南市)に生まれた。1991年にKBSの第14期公開採用タレントとして芸能界に入ったが、本人によれば演技をしたことは一度もなく、採用試験で生まれて初めて台詞というものを口にしたという。合格後に受けた約3カ月の研修では、60人以上が並ぶ教室で台本を読まされるたび、まるで教科書を読むような口調に後ろから笑い声が聞こえ、当時は悪夢のような日々だったと振り返る。それでも上達できた理由を問われると、白紙の状態だったから教わったことをよく吸収できたのかもしれないと答えた。2025年9月、パク・チャヌク監督らとともにナ・ヨンソクPDのYouTubeチャンネル『チャンネル十五夜』に出演した際の話である。[10][11][1]

授賞式を階段から眺めた新人

デビュー直後からKBSの大河ドラマ『바람꽃은 시들지 않는다』に出演し、1992年の『明日は愛』で大学生シン・ボムスを演じて青春スターとなった。のちに2009年のKBS演技大賞で大賞を受けた際には、デビューしたばかりの頃にKBS公開ホールの階段に座って授賞式を眺めながら、自分もあの舞台に立てるだろうか、いや必ず立とうと考えていたと明かし、その翌年に新人賞を受けたときにも同じ話をしたと振り返った。一方、高校時代はブレイクダンスに夢中だった。リズム感には自信がないものの体の奇妙な動きに興味があり、1年生の修学旅行の出し物で披露して2位ほどになったこともあると、2018年の映画インタビューで笑いながら語っている。[10][15][12]

4本続いた映画の不振

ドラマでは早くから人気を得た一方、映画では苦戦が続いた。本人の回想によると、デビューから3〜4年たって初めて映画出演の依頼を受け、製作発表会で「映画俳優イ・ビョンホンです」とあいさつできたことがうれしくてたまらなかった。しかし当時は、映画が2本こければ二度と声がかからないと言われていたなかで4本続けて興行に失敗し、先輩たちから不思議がられたという。その一本にキム・ソンス監督の『런어웨이』を挙げ、今の感覚で脚色すれば面白くなるはずだとも話す。転機は5本目の『我が心のオルガン』と6本目の『JSA』で、この頃から役柄よりも物語全体の情緒を見て作品を選ぶようになったと語っている。[13]

活動の歩み

『JSA』から映画界の顔へ

2000年、パク・チャヌク監督の『JSA』でイ・スヒョク兵長を演じ、ようやく興行俳優となった。上映期間中はその喜びから時間を見つけては映画館にこっそり通い、観客と一緒に30〜40回も見たという。30回を超えると、ようやく一本の映画として見られるようになったと明かしている。その後は『甘い人生』(2005年)のキム・ソヌ、『グッド・バッド・ウィアード』(2008年)のパク・チャンイ、『王になった男』(2012年)のタイトルロール、『インサイダーズ/内部者たち』(2015年)のアン・サング、『天命の城』(2017年)のチェ・ミョンギルと、作品ごとに強い印象を残した。2020年の『KCIA 南山の部長たち』ではキム・ギュピョン、2023年の『コンクリート・ユートピア』ではキム・ヨンタクを演じている。[10][14][9]

ドラマで重ねた代表作

ドラマではSBSの『アスファルトの男』『白夜3.98』『HAPPY TOGETHER』『美しき日々』『オールイン 運命の愛』などに出演した。2003年に『オールイン』でSBS演技大賞を受けたあとは映画に専念していたが、6年ぶりのドラマとなった2009年のKBS『アイリス』でNSS対テロチームの要員キム・ヒョンジュンを演じ、KBS演技大賞で大賞、ネットユーザー賞、ベストカップル賞の3冠に輝いた。2018年にはtvN『ミスター・サンシャイン』で9年ぶりにドラマへ戻り、米国軍人として朝鮮に戻る青年ユジン・チョイを演じた。イ・ウンボクPDとキム・ウンスク作家が組む作品に出ない理由はなかったと語る一方、俳優だけでなくスタッフの中でも最年長になっていた現場の変化に戸惑ったとも明かしている。[10][15][16]

ハリウッドと日本での人気

2009年に『G.I.ジョー』でハリウッドデビューを果たし、その後も『REDリターンズ』や『ターミネーター:新起動/ジェニシス』などの米国作品に出演した。2012年には韓国人俳優として最も早い時期に、ロサンゼルスのチャイニーズ・シアター前に手形と足形を残した一人となり、2016年の第88回アカデミー賞では韓国人俳優として初めてプレゼンターに招かれた。日本でも根強い人気を持ち、2006年には韓国人俳優として初めて東京ドームでのファンミーティングを成功させた。以後もファンミーティングのたびに独自のテーマを設け、朗読劇やピアノ演奏、一人芝居、サックス演奏などに挑戦してきた。2026年3月にも、約3年ぶりとなる日本でのファンミーティングを東京で開くことが発表された。[17][18]

『イカゲーム』と2025年の話題作

Netflixの『イカゲーム』シリーズではフロントマンを演じた。2025年は特に活動が重なった年で、3月公開の『スンブ:二人の棋士』では囲碁の名棋士チョ・フンヒョンを演じ、本人から碁石をいいかげんに置かないよう助言を受けて、プロらしく見える所作を繰り返し練習したという。6月にはNetflixのアニメーション映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』で、あの世の最終ボスであるグィマの韓国語と英語の声を担当した。9月には『JSA』以来25年ぶりにパク・チャヌク監督と組んだ『しあわせな選択』が公開され、同年の大韓民国大衆文化芸術賞では宝冠文化勲章を受章した。2026年1月には同作で第83回ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門主演男優賞にノミネートされている。[10][13][18]

エピソード

東京ドームの映像で決まった配役

『G.I.ジョー』の配役には意外な裏話がある。SBS『ヒーリングキャンプ』に出演した際に本人が明かしたところによると、監督には出演作の映画を何本か送ったが、マネージャーが念のため東京ドームでのイベントのDVDも一緒に送っていた。のちにプロデューサーに監督が自分の映画を見たか尋ねると、映画は見ておらず、4万人を超えるファンがウェーブをする東京ドームの映像を見て「彼がストームシャドーだ」と決めたと聞かされたという。本人はその話に思わず笑ったものの、演技力ではなくチケットを売る力を意識する商業的な世界なのだと感じ、少し苦い気持ちにもなったと率直に語っている。[19]

「モヒート」のアドリブ

『インサイダーズ/内部者たち』でアン・サングが口にする「モヒートに行ってモルディブを一杯やろう」という台詞は、本人のアドリブとして話題になった。2016年の釜山国際映画祭のトークイベントで、本人は基本的にアドリブを好まないと説明している。下手をすると監督の意図と違う方向に流れかねないからだ。ただこの作品では、登場人物がみな強烈で事件が息詰まるように進むため、アン・サングは観客が一息つける役だと考え、現場で他の作品よりも多くのアドリブを入れたという。モーテルの浴室の場面のように事前に設計したものもあれば、相手と呼吸を合わせる中で自然に生まれたものもあったと明かし、会場ではその台詞を実演して喝采を浴びた。[20]

雑談から生まれた『私たちのブルース』

2022年のtvN『私たちのブルース』は、ちょっとした一言から始まった作品である。本人によると、もともとは脚本家ノ・ヒギョンと『히어(HERE)』というドラマを、共演者やキム・ギュテPDとともに準備していたが、新型コロナウイルスの影響で断念せざるを得なかった。そこで冗談半分に「ほかに書いてあるものはありませんか」と尋ねたところ、ノ作家が考えた末、同じ顔ぶれのまま新しい物語を書き上げたという。脚本を読んで大満足だったと語る彼は、済州生まれのトラック行商人イ・ドンソクを演じた。相手役のシン・ミナとは『美しき日々』『甘い人生』に続く3度目の共演で、恋人として互いに思い合う関係を演じるのは初めてだった。[21][2]

監督と練り上げる役

役づくりでは監督との対話を重ねる。『イカゲーム』シーズン2では、フロントマン、その素顔であるイノ、参加者として振る舞うオ・ヨンイルという三つの顔を同時に成立させる必要があり、場面ごとに「フロントマン30%、イノ30%、ヨンイル40%」のように配分を変えながら、そのつどファン・ドンヒョク監督と話し合ったという。最も難しかったのは、ゲームの最中に部屋で人を殺める場面で、三人の顔が一瞬ごとに入れ替わるよう意識したと明かした。『しあわせな選択』でもアイデアを積極的に出し、パク・チャヌク監督は、2度目に丘へ向かう場面で木の枝を蛇と勘違いして飛びのく動きなどを彼の提案として挙げている。監督は、彼に温かな人間味とユーモアを見ていたと語った。[22][23]

プロフィール

生年月日
1970年7月12日[1]
出生地
ソウル特別市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優 / 歌手[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2022年私たちのブルースAmazonで探す우리들의 블루스出演[2]
  2. 2021年イカゲームAmazonで探す오징어 게임出演[3]
  3. 2022年非常宣言Amazonで探す비상선언出演[4]
  4. 2017年天命の城Amazonで探す남한산성出演[5]
  5. 2024年イカゲーム (シーズン2)Amazonで探す오징어 게임 2出演[6]
  6. 2018年ミスター・サンシャインAmazonで探す미스터 션샤인出演[7]
  7. 2025年スンブ:二人の棋士Amazonで探す승부出演[8]
  8. 2020年KCIA 南山の部長たちAmazonで探す남산의 부장들出演[9]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. イ・ビョンホン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. 私たちのブルース — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  3. イカゲーム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  4. 非常宣言 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  5. 天命の城 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  6. イカゲーム (シーズン2) — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  7. ミスター・サンシャイン — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  8. スンブ:二人の棋士 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  9. KCIA 南山の部長たち — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  10. KBSスター連芸 イ・ビョンホン人物紹介KBS/公式一次情報/確認日 2026-10-08
  11. 『チャンネル十五夜』で新人研修時代の苦労を回想ニュースエン/参考出典/確認日 2026-10-08
  12. 『それだけが、僕の世界』インタビュー、高校時代のブレイクダンススポーツ朝鮮/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  13. 『スンブ』インタビュー「囲碁の話ではない」KBS/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  14. 釜山国際映画祭オープントーク「『JSA』は劇場で40回見た」エクスポーツニュース/参考出典/確認日 2026-10-08
  15. 2009 KBS演技大賞、『アイリス』イ・ビョンホンが大賞聯合ニュース/参考出典/確認日 2026-10-08
  16. 『ミスター・サンシャイン』制作発表会「9年ぶりのドラマ復帰」twig(ソウル新聞)/参考出典/確認日 2026-10-08
  17. 韓国人俳優として初のアカデミー賞プレゼンターにNBC News/参考出典/確認日 2026-10-08
  18. 約3年ぶりの日本ファンミーティング開催シネマカフェ/参考出典/確認日 2026-10-08
  19. 『ヒーリングキャンプ』で明かした『G.I.ジョー』配役秘話OBS京仁TV/公式一次情報/確認日 2026-10-08
  20. 釜山国際映画祭オープントーク、『インサイダーズ』のアドリブ秘話SBS/公式一次情報/確認日 2026-10-08
  21. 『私たちのブルース』制作発表会、ノ・ヒギョン作品に出演した理由ニューシス/参考出典/確認日 2026-10-08
  22. 『イカゲーム』シーズン2インタビュー、三つの顔の演じ分けデジタル朝鮮日報/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  23. パク・チャヌク監督とイ・ビョンホンが語る『しあわせな選択』Slant Magazine/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08