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イ・ジョンジェ

이정재Lee Jung-jae
俳優・女優

イ・ジョンジェは韓国の俳優・映画監督。1995年のドラマ『砂時計』で一躍人気を得て、映画を中心に30年以上活動してきた。Netflix『イカゲーム』で英語を母語としない俳優として初めてエミー賞ドラマ部門主演男優賞を受け、2022年には『ハント』で監督デビューした。[6][11][12]

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08

生い立ちとデビューまで

カフェのアルバイトから

イ・ジョンジェはソウルの出身である。芸能界に入るきっかけは、アルバイトをしていたカフェの店主だった。2013年に出演したSBSのトーク番組で本人が語ったところでは、店主は彼の顔立ちを見て芸能の仕事に向くと考えていたらしい。ある雑誌のグラビア撮影で男性モデルが急に来られなくなり、店主の紹介で代役に立った。服のサイズがたまたま合ったからだという。当時のトップモデル、パク・ヨンソンと並んだその写真が評判を呼び、ほかの媒体からも声がかかるようになった。[1][5]

1年足らずで『砂時計』へ

カフェの月給が38万ウォンだったのに対し、モデルの仕事は1日で10万〜20万ウォンになった。本人はアルバイトを辞めて広告モデルの仕事も始める。CMをきっかけに映画『젊은 남자』(若い男)に起用され、その演技を見た制作陣からドラマ『砂時計』(1995年)に呼ばれた。本人は、ここまでが1年もかからない出来事で、自分でも何が起きたのか分からないほどだったと振り返る。『砂時計』では主人公に尽くす献身的なボディーガードを演じて大きな反響を呼び、一躍スターとなった。[5][6]

チョン・ウソンとの出会い

1990年代後半のイ・ジョンジェは、恋愛映画『情事 an affair』(1998年)の端正な恋人役などで、都会的な二枚目のイメージを固めていった。1999年の映画『太陽はない』では、俳優チョン・ウソンと共演し、金を稼いで成り上がろうともがく若者二人を演じた。二人の共演はその後20年以上途絶えたが、互いを支え合う関係は続いた。イ・ジョンジェは、チョン・ウソンが選ぶ作品や演技を見ることが自分の刺激になり、応援したくなると語っている。[6][13]

活動の歩み

悪役で見せた新たな顔

その後は二枚目の役柄にとどまらず、組織のボスや王といった強い人物へと役の幅を広げた。2010年の『ハウスメイド』ではカンヌ国際映画祭に招かれている。2013年には犯罪スリラー『新しき世界』で組織の幹部を、時代劇『観相師』で甥の王位を狙う首陽大君を演じた。首陽大君役では同年11月の青龍映画賞で助演男優賞を受け、壇上で「自分の中にそういう面があると見抜いて起用してくれた」とハン・ジェリム監督に感謝している。同部門にはチョン・ウソンやチョ・ジョンソクら有力候補が並んでおり、激戦を制しての受賞だった。[6][13][8]

盟友と事務所を設立

2016年5月、イ・ジョンジェとチョン・ウソンは共同で芸能事務所「アーティストカンパニー」を立ち上げた。会社側は、長年親しい同僚として過ごしてきた二人が話し合いを重ね、合理的で体系的な会社をつくろうと設立を決めたと説明した。20年以上俳優として歩んだ経験を生かし、所属俳優であり共同創業者でもある立場で、二人の活動を支えるとともに、仲間の俳優の迎え入れや新人の発掘にも力を入れる方針を示した。発表の時点で、イ・ジョンジェは出演作『オペレーション・クロマイト』の公開を控えていた。[9]

『イカゲーム』で世界へ

2021年、Netflixの『イカゲーム』で、人生に行き詰まり、456億ウォンの賞金がかかった命懸けのゲームに参加する中年男性ソン・ギフンを演じた。作品は世界的なヒットとなり、イ・ジョンジェは全米映画俳優組合賞(SAG賞)で韓国人俳優として初めて受賞したほか、クリティクス・チョイス・アワードなどでも評価された。2022年2月には米大手エージェンシーCAAと契約している。同年9月の第74回プライムタイム・エミー賞ではドラマ部門主演男優賞を受賞し、英語を母語としない俳優として初の快挙となった。授賞式では、誰もが直面する現実の問題を独創的に描いたとしてファン・ドンヒョク監督に感謝した。[13][10][11]

監督デビューと近年の仕事

2022年5月、自ら脚本を書き、監督・主演を兼ねた『ハント』がカンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門で初上映された。1980年代の軍事政権下で、北朝鮮のスパイを追ううちに大統領暗殺計画に行き着く情報機関員二人の物語である。俳優として約30年、40本ほどの映画やドラマに出演してきた彼にとって初めての演出作だった。『イカゲーム』は3シーズンにわたって続き、2025年6月27日配信のシーズン3で完結した。同年11月からはtvNのドラマ『얄미운 사랑』(直訳『憎らしい愛』)に主演し、正義の刑事のイメージに縛られたトップスター役でイム・ジヨンと共演した。[12][15][16]

エピソード

ギフンをつくった夜の散歩

『イカゲーム』の出演を受けた頃、イ・ジョンジェは『観相師』の首陽大君や『ただ悪より救いたまえ』のヤクザなど、悪役のオファーばかりが続くことに迷い、普通の人物を演じたいと考えていた。衣装合わせでは、衣装監督から体に合わない冴えない服を渡されたが、何でも着ると引き受けたという。撮影前夜には散歩に出て街の人々を観察し、役に加える要素を探した。ファン監督からは子どもの頃の記憶を役に生かすよう勧められた。型紙を抜くゲームで砂糖菓子を必死になめる場面は、ここまでする必要があるのかと思いつつ、命が懸かっていると考えて全力で演じた。完成作を見て、これが自分かと信じられなかったと笑っている。[7][6]

初めて書いた脚本

『ハント』の映画化権を買ったのは2017年で、当初は出演だけのつもりだった。ところが当初の監督が離れ、考えの近い脚本家や監督も見つからなかったため、自ら脚本を書くことにした。どんな種類の脚本も書くのは初めてで、本人は、意地があって諦められなかったと語っている。特に力を注いだのは、登場人物それぞれの動機に説得力を持たせることだった。カンヌでの上映後、長い拍手を浴びたイ・ジョンジェをチョン・ウソンが抱きしめた。チョン・ウソンは、彼が過ごした孤独な時間を知っていたからだと話している。[13][12]

英語のせりふとジェダイ像

2024年配信の『スター・ウォーズ:アコライト』でジェダイ・マスターのソルを演じた際、最も苦労したのは英語での演技だったという。韓国語でもアクセントや抑揚を誤るとせりふが伝わらないため、全編英語では細心の注意が必要だった。4人の英語講師について事前にオンラインで練習し、撮影地のロンドンでも対面とオンラインで訓練を続けた。役づくりでは、型どおりのジェダイではなく、恐れを感じればそれを表に出すような人間味のある人物にしようと考えた。ロンドンでのスター・ウォーズの記念イベントでは、予想をはるかに超える数のファンが集まったことに驚いたと振り返っている。[14]

ギフンとの別れ、次の一歩

シーズン3の配信後、イ・ジョンジェはギフンの行動を支えていたのは「良心」だったと語った。結末は脚本を読んで自分も予想していなかったが、大ヒット作をここで終わらせたファン監督の勇気に敬意を抱いたという。成功で人生が激変したかとよく聞かれるが、長く続けてきたことの延長に今があると感じており、海外でパパラッチに追われることだけは慣れないと明かした。次作に『얄미운 사랑』を選んだのは、共演のイム・ジヨンが推薦してくれたことと、重い作品が続いたので軽く楽しい作品をやりたかったからだと説明している。[15][16][17]

プロフィール

生年月日
1972年12月15日[1]
出生地
ソウル特別市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2021年イカゲームAmazonで探す오징어 게임出演[2]
  2. 2024年イカゲーム (シーズン2)Amazonで探す오징어 게임 2出演[3]
  3. 2019年補佐官Amazonで探す보좌관出演[4]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. イ・ジョンジェ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. イカゲーム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  3. イカゲーム (シーズン2) — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  4. 補佐官 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  5. イ・ジョンジェ、カフェのアルバイトから芸能界入りした経緯を語る(SBS『ヒーリングキャンプ』)毎日経済/参考出典/確認日 2026-10-08
  6. (Yonhap Interview) 'Squid Game' brings in Lee Jung-jae's rare portrayalYonhap News Agency/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  7. 'Squid Game' star Lee Jung-jae on his international breakout roleThe Korea Times/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  8. イ・ジョンジェ、『観相師』で青龍映画賞助演男優賞SBS芸能ニュース/公式一次情報/確認日 2026-10-08
  9. チョン・ウソンとイ・ジョンジェ、芸能事務所「アーティストカンパニー」を設立京仁日報/参考出典/確認日 2026-10-08
  10. イ・ジョンジェ、米大手エージェンシーCAAと契約聯合ニュース/参考出典/確認日 2026-10-08
  11. (LEAD) Lee Jung-jae wins best drama actor at EmmysYonhap News Agency/参考出典/確認日 2026-10-08
  12. Lee Jung-jae makes directorial debut with 'Hunt' at CannesYonhap News Agency/参考出典/確認日 2026-10-08
  13. 'Squid Game' star Lee Jung-jae makes directorial debut with 'Hunt' at CannesKorea JoongAng Daily/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  14. Lee Jung-jae says criticism of casting in 'The Acolyte' is 'natural'The Korea Herald/参考出典/確認日 2026-10-08
  15. 'I did everything I could': Actor Lee Jung-jae bids farewell to iconic 'Squid Game' character in final seasonKorea JoongAng Daily/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  16. 『얄미운 사랑』イ・ジョンジェ、『イカゲーム』後の出演理由を語る(制作発表会)スターニュース/参考出典/確認日 2026-10-08
  17. イ・ジョンジェ、『イカゲーム』の次に『얄미운 사랑』を選んだ理由韓国日報/参考出典/確認日 2026-10-08