チョ・ジヌン
チョ・ジヌンは釜山出身の元俳優である。釜山の劇団で約10年舞台に立ったのち映画界へ進み、『最後まで行く』『暗殺』『お嬢さん』やドラマ『シグナル』で存在感を示した。2025年12月、少年時代の前歴が報じられたことを受けて俳優引退を表明した。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
転校続きの少年期と釜山の劇団
1976年、釜山の生まれで、本名はチョ・ウォンジュン。父の事業不振で一家はソウルや城南を転々とし、本人も中学・高校を何度も移る落ち着かない学生時代を送った。映画好きが高じて高校で演劇部に入り、大学は釜山に戻って慶星大学の演劇映画学科へ進む。在学中から同門の劇団「トンニョク」で舞台に立ち、以後およそ10年間を釜山の演劇に捧げた。ソウル市立劇団に籍を置いた時期もあるが、決まった時刻に出退勤する生活に疑問を感じて離れている。2004年、映画に本腰を入れるため上京する際、先輩に「10年で何を得たのか」と問われ、「人を持っていきます」と答えたという。芸名の「チョ・ジヌン」は父親の名前を借りたもので、父からは「家から持っていくものがないからって、そんなものまで持っていくのか」と笑って許されたと語っている。
活動の歩み
巨漢の脇役から名バイプレーヤーへ
映画デビューは2004年の『マルチュク青春通り』で、主人公を見下す巨体の風紀委員という端役だった。同年の『マイ・ブラザー』、2006年の『卑劣な街』でも出番は少ないながら物語の流れを変える役どころを担い、本人は主人公の相棒を演じた2006年の『暴力サークル』を顔と名前が知られる転機に挙げている。テレビでは『ソル薬局の息子たち』『チュノ~推奴~』『根の深い木』で、大柄な体に愛嬌と実直さを併せ持つ人物を演じて親しまれた。映画では『パーフェクト・ゲーム』や『悪いやつら』で釜山の方言を自在に操り、2014年の『最後まで行く』では不死身のように主人公を追い詰める悪徳刑事を怪演。青龍映画賞の助演男優賞に続き、2015年の百想芸術大賞で共演のイ・ソンギュンと並んで映画部門最優秀演技賞を受けた。
『シグナル』の刑事と主演作の明暗
2014年の『バトル・オーシャン 海上決戦』では日本の武将・脇坂安治を韓国語の台詞なしで演じ、続く2015年の『暗殺』、2016年のパク・チャヌク監督作『お嬢さん』でも強い印象を残した。2016年のtvN『シグナル』では過去から無線で未来の刑事とつながる熱血刑事イ・ジェハンを演じ、大衆的な人気を決定づけている。一方、単独主演作は評価が割れることが多く、『대장 김창수(大将キム・チャンス)』『ブラックマネー』などは過剰な演技トーンを指摘する声もあった。『毒戦 BELIEVER』『完璧な他人』のヒットで盛り返したが、2020年代の『警官の血』『デッドマン』などの主演作は興行的に苦戦した。2025年3月には、個人法人を通じた所得処理をめぐり約11億ウォンの税金を追徴されたと報じられ、事務所は脱税の意図はなく税法解釈の相違だと説明して不服審判を請求した。
エピソード
役作りの逸話と突然の引退
役に合わせて体型を大きく変える俳優として知られ、『お嬢さん』では18kgを落としてカンヌ国際映画祭で本人と気づかれないほどだった。日本語の台詞が多い同作のために週4日、ネイティブ講師から日本語を学んだ一方、『バトル・オーシャン』のときは日本語をまったく知らなかったという。武将役の髷を結うために撮影期間中に頭を剃ったため、2013年の自らの結婚式には部分かつらを着けて臨んだ。『悪いやつら』ではチェ・ミンシクが即興で放った台詞を間髪入れずに受け返した場面が、今も語り草になっている。しかし2025年12月5日、芸能メディアのディスパッチが高校時代の少年保護処分歴を報じた。事務所は未成年時の過ちがあったことは認めつつ、性暴力への関与など一部の疑惑は否定。翌6日、本人は「俳優としての道に終止符を打つ」と引退を表明し、撮影済みだった『シグナル』続編の放送も不透明になった。なお報道した記者は少年法違反で告発されたが、2026年5月に警察は不送致とした。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- チョ・ジヌン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- NO WAY OUT:ザ・ルーレット — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 毒戦 BELIEVER — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- アントラージュ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 完璧な他人 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08