キム・ソンギュン
キム・ソンギュンは1980年生まれ、大邱出身の俳優である。約10年の小劇場生活を経て『悪いやつら』で注目され、『応答せよ1994』のサムチョンポ役で親しみやすい人気者となった。悪役から温かな父親役まで幅広くこなす。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
大邱から大学路の舞台へ
キム・ソンギュンは1980年7月5日、大邱広域市南区に生まれた。地元の高校を卒業後、伽耶大学の演劇映画科に進んだが中退し、陸軍で兵役を満期で終えている。俳優としての出発点は映画やテレビではなく舞台で、2001年に演劇『ロミオとジュリエット』のティボルト役で初舞台を踏んだ。その後はソウル・大学路の劇団を拠点に、『ルームナンバー13』などの小劇場作品に出演し続けた。とはいえ演劇だけで家計を支えるのは難しく、本人は後年、宅配便の荷下ろしや工事現場の仕事で生活費を稼いだ無名時代を振り返っている。2010年には同じく演劇の道を歩んでいた大学の同期と結婚し、のちに3人の子どもの父となった。
活動の歩み
『悪いやつら』で一躍注目
転機は2012年公開のユン・ジョンビン監督作『悪いやつら』(原題『犯罪との戦争』)である。ほぼ無名だった彼はハ・ジョンウ演じる組織のボスの右腕パク・チャンウ役に起用され、きっちり分けた髪型と鋭い眼差しで強烈な印象を残した。同年の『隣人』(原題『이웃사람』)では一転して連続殺人犯リュ・スンヒョクを演じ、感情の読めない不気味さで再び話題をさらった。立て続けの悪役で「本物の怖い人ではないか」と思われるほどだったが、2013年の『応答せよ1994』で大きくイメージを塗り替える。慶尚道出身の素朴な下宿生サムチョンポ(劇中の本名も俳優と同じキム・ソンギュン)を愛嬌たっぷりに演じ、「ポブリー(サムチョンポ+ラブリー)」の愛称で親しまれた。
ジャンルを越える名バイプレーヤー
その後は悪役、刑事、市井の父親と役柄を選ばず出演を重ねている。『応答せよ1988』では主人公一家の隣人で、不器用ながら情の深い父親を演じ、シリーズに欠かせない顔となった。2019年の『熱血司祭』ではコミカルな面を見せて好評を得、2024年の続編にも続投した。2021年は災害映画『奈落のマイホーム』とNetflixシリーズ『D.P. ―脱走兵追跡官―』が続き、後者では脱走兵を追う部隊の上官役で作品を引き締めた。2023年にはDisney+『ムービング』、『離婚弁護士シン・ソンハン』に出演。2025年もNetflix『悪縁』やDisney+『ナイン・パズル』と配信作品が相次ぎ、2025年12月には『応答せよ1988』の放送10周年を記念したtvNのバラエティ特集にも、当時の共演者たちと顔をそろえた。主演作を量産するタイプではないが、作品の格を上げる助演として制作陣からの信頼は厚い。
エピソード
「聞いたこともない奴」からの抜擢
『悪いやつら』の起用には裏話がある。2026年に出演したトーク番組で本人が明かしたところでは、当時は投資・配給会社が「聞いたこともない俳優だ」として彼の起用に反対したという。それでもユン・ジョンビン監督は彼のオーディション映像を見せて関係者を説得し、配役を押し通した。2025年の『ナイン・パズル』でキム・ソンギュンは約13年ぶりにユン監督の現場に戻り、制作発表会では自分を映画の世界に送り出してくれた監督との再会を「感激だった」と語っている。悪役で名を上げながら、素顔は早くに家庭を持った子煩悩な父親で、バラエティ番組でも家族の話を楽しそうに語ることが多い。そのギャップが、彼が演じる「普通の父親」に説得力を与えている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- キム・ソンギュン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 奈落のマイホーム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ムービング — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 離婚弁護士シン・ソンハン — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- D.P. ―脱走兵追跡官― — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08