ヨ・ジング
ヨ・ジングは1997年ソウル生まれの俳優。8歳でデビューし、『太陽を抱く月』の子役で一躍注目を集めた。『ファイ』で男性最年少で青龍映画賞新人男優賞を受け、成人後は『王になった男』『ホテルデルーナ』『怪物』で主演俳優として定着。2025年12月にKATUSAとして入隊した。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
内気な少年の決意
ヨ・ジングがカメラの前に立ちたいと言い出したのは8歳のときである。テレビに映る芸能人を見て両親に打ち明けると、人前に出るのが苦手な息子の性格が明るくなるならと、両親は反対せずに背中を押した。こうして2004年からオーディション通いが始まる。生まれは1997年8月13日、ソウル特別市冠岳区新林洞。男ばかり二人兄弟の長男で、小学校から高校まで同じ冠岳区で過ごした。そのため地元には幼い頃からの友人が多く、彼が有名になっても接し方は変わらなかった。本人がふざけてサインを書いてやろうとしても、誰ひとり受け取らなかったという。
150倍の難関を突破
2005年、映画『サッド・ムービー』の子役オーディションを150倍の競争率で勝ち抜き、母親役ヨム・ジョンアの息子フィチャンを演じてデビューした。9歳とは思えない涙の演技が業界で評判となり、以後はドラマや映画の主人公の少年時代を次々と任されるようになる。両親は全面的に応援する一方で「やるからには本気で。適当にやるなら勉強しなさい」という方針で、出来ばえを褒めるより足りない点を率直に指摘した。本人はのちに、母親を「演技の先生であり人生の先生」と表現している。
活動の歩み
主役の少年時代を総なめ
2008年の『イルジメ〔一枝梅〕』『タチャ』などでSBS演技大賞の子役賞を受賞し、『ジャイアント』ではイ・ボムス演じる主人公の少年期を担当した。本人はこの『ジャイアント』で初めて役に深く入り込み、俳優として生きていこうと決めたと語っている。大きな転機は2012年、中学3年生で出演した『太陽を抱く月』だった。キム・スヒョン演じる王の少年時代を演じ、恋心を込めた名台詞と大人びた低音の声で、年上の女性ファンから「ジング・オッパ」と呼ばれる社会現象を起こす。同年の『会いたい』と合わせてMBC演技大賞の子役賞も手にした。
『ファイ』と成長の壁
2013年、チャン・ジュナン監督の映画『ファイ 悪魔に育てられた少年』で、子役時代を終えて自ら主人公を担った。犯罪者集団に育てられた少年の激しい感情を、キム・ユンソクら実力派に囲まれて演じきり、青龍映画賞の新人男優賞を男性として最年少で受賞するなど新人賞を総なめにした。ところが大きな評価を得た反動で、以前のように無心で演じることができなくなり、成人前後に長いスランプを経験する。それでも作品を途切れさせず、2015年『オレンジ・マーマレード』でKBS演技大賞新人賞、2016年の時代劇『テバク〜運命の瞬間(とき)〜』でSBS演技大賞優秀演技賞を受けた。2017年には『1987、ある闘いの真実』で実在の大学生パク・ジョンチョルを演じている。
主演俳優としての飛躍
スランプを抜け出したのは2019年のtvN『王になった男』だった。暴君と、彼にそっくりな道化師の一人二役を演じ分け、同じ原作の映画で同役を演じたイ・ビョンホンと比べられる重圧をはね返して、百想芸術大賞の最優秀演技賞候補にも挙がった。同年はIUと共演した『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』も大ヒットし、主演ドラマが1年に3本放送される当たり年となる。2021年のJTBC『怪物』ではシン・ハギュンと組み、作品は百想芸術大賞で作品賞などを受賞した。その後も2022年の『LINK:ふたりのシンパシー』、映画『동감』(同感)、2024年の主演映画『하이재킹』(ハイジャッキング)と主演作を重ね、2025年12月15日にKATUSA(在韓米軍配属の韓国軍兵士)として入隊した。除隊は2027年6月の予定である。
エピソード
自分の主演作が見られない
最もよく知られた逸話は『ファイ』にまつわるものだ。作品が青少年観覧不可の等級になったため、当時17歳だった本人は自分の初主演映画を劇場で見ることができず、試写会では控室で待つしかなかった。撮影では未成年で運転経験がないままトラックや乗用車のカーチェイスに挑んでいる。役柄があまりに過酷なため、周囲は心のケアを心配して精神科の相談まで用意していたが、共演したキム・ユンソクは本人がけろりとしていたと、その精神力の強さに驚いたという。また子役時代、映画『잘못된 만남』(誤った出会い)の監督が「ヨ・ジングが来るならオーディションは必要ない」と選考を打ち切った話も残っている。
コンプレックスだった低音
名前の「珍九」は「九つの宝」を意味する。なぜ十ではないのかと尋ねた彼に、両親は「残りの一つは生きながら見つけなさい」と答えたという。その宝の一つに数えられそうなのが、洞窟の奥から響くような低音の声だ。もっとも本人にとっては長く悩みの種で、小学6年の終わり頃から中学卒業まで声変わりが続き、ひどい時期には自分の声のせいで撮影ができないほどだった。当時の声を「傷だった」とまで振り返っている。その後は発声と発音を磨き、ドキュメンタリーのナレーションや、2021年のオーディション番組『Girls Planet 999:少女祭典』の進行役まで任されるようになった。『현지에서 먹힐까?』(現地で通用するか?)で明かしたところでは低い声は家系で、弟の声はさらに低いという。
素顔は寸劇好きの料理上手
落ち着いた印象とは裏腹に、日常で即興の寸劇を楽しむのが大好きで、『ホテルデルーナ』のメイキングでは相手役のIUが付き合いきれなくなるとすねてみせた。料理の腕前は確かで、俳優以外の職業を問われると料理人(シェフ)を挙げ、『현지에서 먹힐까?』(現地で通用するか?)や『바퀴 달린 집』(車輪のついた家)でも手際のよさを披露している。21歳まで2G携帯の折りたたみ電話を使い続けたことや、デビュー以来目立ったスキャンダルがないことも知られる。恋愛については、かつて恋人がいた経験はないと話していたが、2024年の『ユ・クイズ ON THE BLOCK』では「恋愛もしてみた」と明かした。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- ヨ・ジング — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 바퀴 달린 집 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 怪物 (テレビドラマ) — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 王になった男 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- LINK:ふたりのシンパシー — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 絶対彼氏。<完全版> — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 1987、ある闘いの真実 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 현지에서 먹힐까? — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- サークル:繋がった二つの世界 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ホテルデルーナ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08