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キム・ユンソク

김윤석Kim Yun-seok
俳優・女優

キム・ユンソクは大学路の舞台で長く経験を積み、40歳を前に映画で開花した演技派俳優である。『チェイサー』『1987』で青龍映画賞主演男優賞を2度受賞し、2019年には『未成年』で監督デビューも果たした。

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

釜山の演劇青年

キム・ユンソクは釜山で育ち、東義大学ドイツ語文学科に在学中、演劇サークルに入ったことで芝居の面白さに目覚めた。1988年、『欲望という名の電車』の舞台で俳優として初めて観客の前に立つ。しかし3か月の公演で受け取ったのはわずかな額で、生活の苦しさから演技を続けることに疑問を抱き、一度は舞台を離れた。釜山に戻ってからは、知人に頼まれたライブジャズカフェを数年間切り盛りしたという。やがて芝居への思いを取り戻して上京し、大学路の劇団ヨヌ舞台や学田で経験を重ねていく。無名時代に同じ部屋で寝起きした同年代の友人ソン・ガンホは、彼が演技をやめていた時期に戻るよう説得した一人でもあり、本人は今もその恩をたびたび口にしている。

活動の歩み

チェ・ドンフン監督との出会い

転機は劇場の客席から訪れた。学田の舞台に立つチョ・スンウを観に来たチェ・ドンフン監督が、低く抑えた芝居で場をさらう脇役のキム・ユンソクに目を留め、自身の長編デビュー作『犯罪の再構成』に起用したのである。続く『タチャ イカサマ師』では冷酷な賭博師アグィを演じて強烈な印象を残し、同監督の『チョン・ウチ 時空道士』『10人の泥棒たち』では主演へと格を上げた。2007年のMBC朝ドラマ『있을 때 잘해(いるうちに大切に)』を最後に、活動の軸は完全に映画へ移っていく。

主演俳優として、監督として

ナ・ホンジン監督の『チェイサー』で初めて主演を務め、2008年の青龍映画賞で主演男優賞を受賞した。以後『哀しき獣』『ワンドゥギ』などで幅広い役柄をこなし、『1987、ある闘いの真実』では悪役を担い、10年ぶり2度目の青龍主演男優賞と2018年の百想芸術大賞・最優秀演技賞を手にした。2019年には『未成年』で監督デビュー。2023年の『ノリャン 死の海』では李舜臣を演じ、2024年にはNetflixシリーズ『誰もいない森の奥で』で17年ぶりにドラマへ復帰した。2026年11月にはク・ギョファンと共演するミステリー映画『폭설(豪雪)』の公開が決まっている。

エピソード

撮影現場の衝突と信頼

『チェイサー』の撮影が始まって1週間ほどたった頃、ある場面の細かな芝居を巡ってナ・ホンジン監督と路地裏で声を荒げるほど言い争った。翌朝、キム・ユンソクは監督に電話をかけ「あなたが正しかった。これからも自分は意見を曲げないが、あなたも決して負けるな」と伝えたという。のちに不仲説が流れたが、2人とも否定しており、『哀しき獣』のDVDではハ・ジョンウを交えて一緒にコメンタリーも収録している。料理好きとしても知られ、『10人の泥棒たち』の中国ロケでは毎晩自室に共演者を集めて手料理を振る舞ったとイ・ジョンジェが明かした。

横断幕を読み上げる俳優

ファンとの距離の近さを象徴するのが、映画の舞台挨拶での習慣だ。客席に掲げられた手作りの横断幕を彼が一つひとつ声に出して読み、壇上まで持っていって共演者にも見せるため、ファンの側も毎回、目に留まりそうな奇抜な文句を考えて臨むようになった。もっとも、バラエティ番組にはほとんど姿を見せず、出演を問われても観る側で満足していると答えている。若い頃と今の姿の違いについては、ユ・ヘジンが「昔はシャープペンの芯、今は4Bの鉛筆」と表現した。故郷の言葉を生かした裏方仕事もあり、『パーフェクト・ゲーム』ではチョ・スンウに釜山方言を指導し、クレジットに名前が載っている。

プロフィール

生年月日
1968年1月21日[1]
出生地
韓国 / 釜山広域市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2024年誰もいない森の奥で木は音もなく倒れるAmazonで探す아무도 없는 숲속에서出演[2]
  2. 2021年モガディシュ 脱出までの14日間Amazonで探す모가디슈出演[3]
  3. 2017年天命の城Amazonで探す남한산성出演[4]
  4. 2017年1987、ある闘いの真実Amazonで探す1987出演[5]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. キム・ユンソク — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. 誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  3. モガディシュ 脱出までの14日間 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  4. 天命の城 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  5. 1987、ある闘いの真実 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08