キム・オクビン
全羅南道出身の俳優。オルチャン(美形の素人)コンテストをきっかけに2005年にデビューし、パク・チャヌク監督の『渇き』でシッチェス映画祭の主演女優賞を受賞した。武道の有段者でもあり、『悪女/AKUJO』のアクションや『アスダル年代記』などで存在感を示している。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
オルチャン大会から女優へ
キム・オクビンは1987年1月3日、全羅南道順天市に生まれ、隣の光陽で育った。子どもの頃から演技に興味があり、小学生のときには片道1時間半かけて順天の演技教室に通ったが、家庭の事情でやめている。それでも小中高を通じて部活動は演劇を選び続けた。体を動かすことも得意で、テコンドーと合気道はいずれも2段、ほかにムエタイやボクシングも習ったという。進路としては警察行政学科を考えていたが、遊び半分でオルチャン(顔立ちの整った一般人)コンテストに写真を送ったところ、約3万人の中から1位に選ばれ、芸能界への扉が開いた。最初の大きな仕事は2005年、SBSの秋夕特集ドラマ『ハノイの花嫁』の主役である。韓国人男性と恋に落ちるベトナム人通訳という役柄を違和感なく演じ、本当にベトナム人なのかと驚く視聴者もいた。同じ年には映画『女高怪談4 声』で主人公ヨンオンを演じ、青龍映画賞の新人女優賞候補となった。なお、末の妹は女優のチェ・ソジンである。
活動の歩み
『渇き』でカンヌへ
2006年はドラマで主演が続いた年だった。KBS『こんにちは神様』でヒロインを務め、MBCの青春ドラマ『オーバー・ザ・レインボー』では、歌手を目指してニュージーランドから韓国に渡ってくるチョン・ヒスを演じ、それまで知られていなかったダンスの腕前を見せた。大きな転機は2009年のパク・チャヌク監督作『渇き』である。ソン・ガンホ扮する神父は吸血鬼となり、彼女が演じたテジュとの関係の中で破滅へ向かっていく。作品はカンヌ国際映画祭の審査員賞を受け、本人はスペインのシッチェス映画祭で主演女優賞に輝いた。2011年の『高地戦』では北朝鮮軍の狙撃手に扮し、2012年の『死体が戻ってきた』を経て、2014年のJTBC『ユナの街』ではスリのユナを生活感のある芝居で演じて評価を高めた。2015年公開の『少数意見』は、撤去現場の火災事件という敏感な題材のため、予定から約1年遅れての公開だった。
アクション女優として
2017年の『悪女/AKUJO』で殺し屋スクヒを演じ、作品はカンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門に招かれた。『渇き』以来2度目のカンヌで、審査員の一人がパク・チャヌクだったため現地で再会を果たしている。激しいアクションは高く評価され、青龍映画賞の主演女優賞候補となり、翌年の春史映画祭で主演女優賞を受けた。ドラマでは2018年のOCN『小さな神の子供たち』で4年ぶりに復帰し、2019年のtvN『アスダル年代記』では武芸に優れた勝気な女性を演じて多くの名場面を残した。2021年のOCN『ダークホール』、2023年のNetflix『その恋、断固お断りします』を経て、同年には続編『アスダル年代記 アラムンの剣』にも出演した。2025年11月には一般男性と結婚している。
エピソード
暗い役から一転のラブコメ
長く重く暗い役柄の印象が強かったが、『その恋、断固お断りします』はデビュー以来初めて挑んだ本格的なラブコメディだった。配信2週目には非英語作品部門で2位に入り、ファンからは「なぜ今までラブコメをやらなかったのか」という声が相次いだ。2023年1月には『SNL コリア』シーズン3のホストを務め、結婚式の控室にいる憎らしい花嫁や、職場の苛立たしい先輩などのコントで意外な一面を見せた。2012年にはMnetの企画で実力派ミュージシャンとバンド「OK PUNK!」を結成して活動したこともある。また2022年には『渇き』から13年ぶりにパク・チャヌクと組んだ短編『一場春夢』がYouTubeで公開され、両者の縁の長さを物語った。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- キム・オクビン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- その恋、断固お断りします — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 悪女 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- アスダル年代記 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08