オム・テグ
ハスキーな声と強面で知られる俳優。独立映画と端役で長く経験を積み、2016年の『密偵』で注目を浴びた。悪役やノワールの印象が強かったが、2024年のドラマ『놀아주는 여자』でロマンティック・コメディに挑み、新たな人気を得た。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
教会の芝居から映画学科へ
1983年、ソウルに生まれた。兄は映画監督のオム・テファである。演技との最初の接点は中学生の頃、教会でたまたま演じた芝居だった。高校は空軍航空科学高校に進んだが途中で退校し、検定試験で高卒資格を得ている。進路に悩んでいた時期、教会で一緒に芝居をした友人から演技を習おうと誘われたことが本格的に俳優を志すきっかけとなった。皮肉なことに誘った友人はデザインの道に進み、本人は三浪の末に建国大学映画学科へ入学した。在学中から兄の短編などに出演し、2007年の映画『気談』で日本兵役を演じたのが公式のデビュー作とされるが、それ以前にも『親切なクムジャさん』などに端役で顔を出している。
活動の歩み
端役の時代と『密偵』
デビュー後は独立映画の主演と、商業作品の端役・脇役を並行してこなす日々が続いた。兄オム・テファ監督とは『ハートバイブレーター』『森』『ユ・スクチャ』『잉투기』(2013年)などで組んでおり、のちの『隠された時間』『コンクリート・ユートピア』にも出演している。2014年のドラマ『感激時代~闘神の誕生』の悪役ドック役で顔が知られ始め、2015年の『チャイナタウン』でも存在感を示した。決定的な転機は2016年の『密偵』で、朝鮮人でありながら日本人以上に日本人らしい警部ハシモトを演じて大鐘賞の助演男優賞を受賞した。本人も、自分の俳優人生は『密偵』の前と後に分かれると語っている。翌年の『タクシー運転手 約束は海を越えて』では、約4分の出演ながら検問所の軍曹役で強烈な印象を残した。
主演俳優として、新しいジャンルへ
2019年のOCN『구해줘2』(救ってくれ2)でドラマ初主演を果たし、同年の映画『판소리 복서』(パンソリ・ボクサー)では野の花映画賞の主演男優賞を受けた。2021年にはNetflix映画『楽園の夜』で主演を務めている。暗く重い役柄のイメージを覆したのが2024年のJTBC『놀아주는 여자』(遊んでくれる女)で、『救ってくれ2』でも共演したハン・ソナと再び組み、初のロマンティック・コメディ主演に挑んだ。二人の場面から「ペンギンカップル」という愛称が生まれ、出演者話題性ランキングで5週連続1位を記録した。同年9月には、デビュー17年目にして初のファンミーティングを開いている。2026年の映画『ワイルド・シング』ではラッパー役に挑戦し、劇中ユニットの音源も発表された。
エピソード
強面の内側にある人見知り
大柄な体とかすれ声からは想像しにくいが、本人は極度の人見知りで、インタビューでは声が小さくなり目を合わせられないことが多い。小学1年のとき弁論教室で「宣誓します」と叫びながら泣いて母のもとへ駆け寄ったという逸話もある。酒は飲まず、知人とはカフェで会うのが常だという。熱心なキリスト教徒で、セウォル号事故の遺族と毎週礼拝を共にしているとされる。かすれ声で台詞が聞き取りにくいという指摘には、聖書を音読して発音を練習することで向き合ってきた。『気談』の撮影では日本語の台詞を覚えるため軍服姿で練習していたところ、登山客に武装ゲリラと間違えられて悲鳴を上げられたという。2026年の『ワイルド・シング』の広報では、『놀아주는 여자』を経て「外向的ではないが、もう内向的でもないと思う」と自身の変化を語った。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- オム・テグ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 隠された時間 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 照明店の客人たち — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 楽園の夜 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- Dr.ブレイン — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08