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チョ・ヨジョン

조여정Cho Yeo-jeong
俳優・女優

チョ・ヨジョンは1981年ソウル生まれの俳優である。高校時代に雑誌モデルとしてデビューし、長い下積みを経て2010年の『房子伝』で転機をつかんだ。2019年の『パラサイト 半地下の家族』で青龍映画賞主演女優賞を受賞し、国際的にも知られる存在となった。

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

厳格な家庭と教師の夢

1981年2月10日、ソウルで生まれた。きょうだいは姉、妹、弟の4人。家庭はかなり厳しく、学校から帰ると外出は禁止だったという。初めて塾に通い始めたころ、男子生徒から自宅に電話がかかってきたのを知った父が迎えに来て、その日のうちに塾を辞めさせられた。家の前で待つ男子生徒に父が「渡す物だけ渡して帰れ」と告げ、届いた手紙はすべて父が目を通していたと、後にバラエティ番組で笑いながら振り返っている。子どものころからの夢は英語教師やアナウンサーで、大学も英文科や新聞放送学科を志望していた。今でも子どもや青少年に関するニュースはつい読んでしまうと語っている。

雑誌モデルから「ポミ姉さん」へ

1997年、高校2年生でファッション誌『CeCi』の表紙モデルとして芸能活動を始めた。菓子やアイスクリームの広告、音楽番組のVJなどで顔を知られるようになり、1998年にはMBCの子ども番組『뽀뽀뽀』の15代目司会者「ポミ姉さん」に抜擢される。当時17歳で、歴代最年少の記録である。同年、SBSのシットコム『나 어때』(どう、私?)で演技デビューを果たし、ハイティーンスターとして注目を浴びた。進路を決めたのは母親で、娘には演技の才能があると感じたのか、演劇科への出願を勧めたという。こうして東国大学の演劇映画学科に進み、2009年には同大学院で公演芸術学を学んでいる。

活動の歩み

伸び悩んだ20代

ハイティーンスターとしての人気は長続きしなかった。『野人時代』『張禧嬪』など多くのドラマに出演し続けたものの大きな注目は得られず、同年代の俳優がスターダムに上っていくのを横目に、出演依頼も減っていった。初めての映画出演となった2002年の作品でも、主人公の友人役にとどまっている。風向きが変わり始めたのは2004年のKBS週末ドラマ『愛情の条件』で、主人公の婚約者ナ・エリを憎めない小悪魔として演じ、評判を得た。2005年にはミュージカル『グリース』でサンディ役を務め、2006年の『吸血刑事ナ・ドヨル』で本格的にスクリーンデビューを果たす。それでも本人は、仕事への欲がありながら思うようにいかず、うつや不眠に悩んだ時期だったと振り返っている。

『房子伝』という賭け

デビューから10年余りを経た2010年、キム・デウ監督の『房子伝』で大胆な選択をする。古典『春香伝』を大胆に読み替えたこの作品は、露出場面を理由に多くの女優が出演を断っていたが、チョ・ヨジョンは春香役を引き受けた。映画は成人指定ながら全国で約300万人を動員し、彼女に対する先入観を覆す転機となった。続いて初のロマンティックコメディ『ロマンスが必要』に主演し、2012年には再び官能的な時代劇『後宮の秘密』を選んで約260万人を動員している。2014年の『情愛中毒』では夫の出世を後押しする野心的な妻を演じ、韓国映画評論家協会賞などで助演女優賞を受賞した。2016年の4部作ドラマ『ベビーシッター』ではKBS演技大賞の連作・単幕劇部門の女性演技賞を受け、これがドラマ部門での初受賞となった。

『パラサイト』と頂点の2019年

2019年、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』で、パク社長の妻で、人を疑うことを知らない「シンプルな奥様」ヨンギョを演じた。作品はカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞し、米俳優組合賞では出演陣としてアンサンブル賞を手にした。さらにアカデミー賞では作品賞を含む4冠に輝いている。チョ・ヨジョン自身も同年の青龍映画賞で主演女優賞を受賞し、韓国三大映画賞では初めての主演女優賞となった。年末にはKBS2『99億の女』で、夫の暴力に耐えながら現金99億ウォンを手にして運命に立ち向かう主人公を演じ、KBS演技大賞の最優秀賞も獲得。映画とドラマの両方で最高評価を得た年となり、2020年には米映画芸術科学アカデミーの会員にも招かれた。

挑戦を続ける近年

その後も『浮気したら死ぬ』『ハイクラス』と主演作が続き、『ハイクラス』ではデビュー以来初めてショートカットにした。2024年のU+モバイルtv『タロット』はカンヌ国際シリーズフェスティバルの短編コンペティション部門に選ばれ、5年ぶりにカンヌを訪れている。同年11月の映画『ヒドゥン・フェイス』では『情愛中毒』のキム・デウ監督と10年ぶりに組み、成人指定ながら100万人を超える観客を集めた。2025年にはディズニープラス『メイド・イン・コリア』が配信され、2026年7月にはクーパンプレイ『지금 불륜이 문제가 아닙니다』(今は不倫どころじゃない)で娘を守ろうとする皮膚科院長を演じた。イ・チャンドン監督の『가능한 사랑』(可能な愛)ではドキュメンタリー監督の妻を演じ、ベネチア国際映画祭のコンペ部門に招待されたのち9月に劇場公開され、11月にはNetflixで配信予定である。

エピソード

ポン・ジュノとタランティーノ

ポン・ジュノ監督は『情愛中毒』での数場面を見て、彼女には幅広い演技の層があると感じたという。それまで公式の場で遠くから見かけた程度だったが、初対面の席で脚本を渡して出演を依頼し、オーディションも他の候補も考えなかったと明かしている。アカデミー賞の後には、ポン・ジュノ監督がロサンゼルスの路上で偶然会ったクエンティン・タランティーノ監督が、20分ほどの立ち話のうち10分ほどをチョ・ヨジョンの話に費やし、金持ちの妻の役が印象的で一日中そのことを考えたと語ったという逸話も紹介された。青龍映画賞の受賞スピーチでは「演技は私にとって片思いの相手でした」と語り、受賞しても恋が実ったとは思わないと続けて会場を沸かせた。

ヨガと「80点の俳優」

思うように仕事が回らなかった2003年、すべてを手放すようにヨガを始め、1日1時間半を1年間欠かさず続けたという。鏡に映る自分の目を毎日見つめるうちに、他人の気持ちも分かるようになったと語っている。露出のある役を続けて選んだことについては、幼いころから固まったイメージを壊し、「楽な道だけを選ばない俳優」だと思ってほしかったと説明した。『房子伝』の撮影中には、監督や共演のキム・ジュヒョクから何度も「本当に大丈夫か」と気遣われたが、本人は意味が分からず聞き返したという。また、いつも80点以上の安定した評価を受けることは、裏を返せば陳腐だということかもしれないと語り、無難さより突き抜ける瞬間を求める姿勢を見せている。

父親の債務問題

芸能人の家族の借金問題が相次いで告発された時期に、チョ・ヨジョンの実父が借金を返していないとの訴えが報じられた。所属事務所は「理由を問わず、父のことで傷ついた方々に申し訳ない」と謝罪し、父の借金が原因で両親は離婚しており、その後は父と交流も連絡もなく事情を把握できなかったと説明した。問題を知ってから父の連絡先や居所を探したものの確認できず、早期に事実を確かめて円満に解決できるよう努めるとしている。

プロフィール

生年月日
1981年2月10日[1]
出生地
ソウル特別市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2019年パラサイト 半地下の家族Amazonで探す기생충出演[2]
  2. 2019年美しい世界Amazonで探す아름다운 세상出演[3]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. チョ・ヨジョン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. パラサイト 半地下の家族 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  3. 美しい世界 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08