キム・ヒョンジュ
キム・ヒョンジュは1977年生まれの韓国の俳優である。1990年代後半に清新な若手スターとして登場し、『ガラスの靴』『土地』などで主演女優の地位を確立。近年は『地獄が呼んでいる』『JUNG_E/ジョンイ』などヨン・サンホ監督作品の常連として新境地を開いている。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
雑誌の小さなページから
1977年4月24日生まれ。子どもの頃の夢は、俳優か歌手かを問わず「テレビに出る人」になることだった。その思いから高校生のうちに放送局へ通い始め、3年生ではティーン向け雑誌の専属モデル選考にも応募している。結果は不合格だったが、のちに同じ雑誌からヘアスタイルやメイク企画の誌面モデルとして起用され、これが最初の足がかりになった。本格的なデビューは1996年で、キム・ヒョンチョルの新曲のミュージックビデオにヒロインとして登場し、その印象的な姿がきっかけとなってイ・ヨンエも在籍していた事務所に迎えられた。翌1997年にはMBCの『내가 사는 이유』(私が生きる理由)で女優デビュー。この役の決まり方には面白い話がある。当時はマネージャーもおらず、バスや地下鉄でオーディション会場に通っていた。疲れを紛らわそうとガムを噛んで待つうちに順番が来てしまい、口に入れたまま演技をしたところ、脚本家ノ・ヒギョンには「態度の大きな新人」と映った。その印象が、ふてぶてしい酒場の女という役柄にかえって合うと判断されたのだという。
活動の歩み
若手スターから主演女優へ
1997年のインスタントうどんのCMで発した「スープが最高です」という台詞が流行語となり、一躍全国区のスターになった。1998年にはSBS『愛してる愛してる(사랑해 사랑해)』でヒロインの妹役ながら主役以上の注目を浴び、MBCの朝ドラマでも主演を務めて、同年のMBCとSBSの両方で新人賞を受賞している。ところが休みなく続く過密スケジュールで心身ともに疲れ果て、2000年の時代劇『トギ(덕이)』を機に演技以外の仕事を一切やめる決断をした。演技に専念したことで評価は着実に高まり、2001年の『商道』では発声や発音を徹底的に鍛え直して演出家を感嘆させた。2002年の『ガラスの靴』では物語を一人で背負う主演として視聴率40%を超え、本人も最も大切な作品に挙げている。2004年には大河ドラマ『土地』の主人公チェ・ソヒに抜擢され、当時としては破格の1話1000万ウォンの出演料が話題を呼んだ。
休養と再起、そして新境地
『土地』の後はスランプに陥り、2006年から約2年間、デビュー後初めて休養した。2007年の『インスンはきれい』で復帰し、スターから「俳優キム・ヒョンジュ」に生まれ変わったと評され、KBS演技大賞で初の最優秀賞を受けた。2011年の『きらきら光る』で再び人気の頂点に立ち、2013年の『宮中残酷史―花たちの戦争―』では初の悪女役に挑んだ。2014年の『家族なのにどうして』は視聴率40%を超え、2015年の『恋人がいます(애인있어요)』では一人二役で「ゴッド・ヒョンジュ」の愛称まで得た。2019年の『WATCHER』で初のジャンルものに挑んで以降は役の幅をさらに広げ、ヨン・サンホ監督と組んだ2021年の『地獄が呼んでいる』では初のアクションも披露した。2023年の『JUNG_E/ジョンイ』、2024年の『선산』(先祖の山)と『地獄が呼んでいる』シーズン2でも監督作品に参加し、2026年10月には主演映画『失楽園』の公開が予定されている。
エピソード
「消耗した時代」と大切な役
デビュー直後の数年間を、本人は自ら「消耗した時代」と振り返っている。事務所の組んだ予定に追われて休日もなく働き続け、『土地』を終える頃には画面の中の自分さえ直視できなくなり、演技を続ける自信を失っていたと明かしている。2年の休養から復帰を決めたのは、家族や友人の励ましに加え、『インスンはきれい』の主人公の境遇が当時の自分に重なったからだった。2009年から2010年にかけては父親の闘病と死去、親しい友人だった俳優パク・ヨンハの急逝が相次ぎ、再び活動が途絶えた時期もある。『恋人がいます』は『ガラスの靴』と並んで最も愛着のある作品で、撮影後もしばらく役の余韻から抜け出せず、インタビューを断って髪を短く切ったと明かした。一方、2021年の『地獄が呼んでいる』については、のちのインタビューで自身の俳優人生の転機になった作品だと語っている。ヨン・サンホ監督は、彼女の顔が自分の思い描く絵のタッチにぴったりだったことを起用の理由に挙げている。
プロフィール
作品
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出典
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