チ・チャンウク
チ・チャンウクは韓国の俳優。大学路の創作ミュージカルで舞台に立ち、独立映画を経てテレビへ進出した。『笑ってトンへ』『奇皇后』『ヒーラー』で注目を集め、近年は配信作品のアクションやロマンス、日韓合作まで活動の幅を広げている。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08
生い立ちとデビューまで
演技を志した高校時代
チ・チャンウクは1987年7月5日、京畿道安養市に生まれた。芸術系の学校に通っていたわけではなく、ごく一般的な高校生活を送るなかで、高校3年の進路選択の時期に演技の道を選んだと伝えられている。進学先は檀国大学で、ここで同期や先輩と舞台づくりに打ち込んだ。入学して間もないころ、仲間の一人が入隊することになり、「大学路に骨を埋める」という決意を示すため、マロニエ公園に集まって新聞紙とバリカンでその友人の頭を刈ったという。本人はのちにバラエティ番組でこの話を明かし、当の友人は除隊後に飲食店を営んでいると笑わせた。
ミュージカルから映像へ
初舞台は21歳のとき、大学路の劇場だった。創作ミュージカルの団体『불과 얼음(炎と氷)』に高い競争率をくぐり抜けて入団し、そこが俳優としての出発点になった。本人は当時を「お腹を空かせていた時期だったので、ミュージカルでも独立映画でも選ばずに出た」と振り返っている。2008年には独立映画に出演して映像作品でのデビューを果たし、2009年のKBS週末ドラマ『ソル薬局の息子たち』ではペク・イルソプ、ピョン・ヒボン、ソン・ヒョンジュ、チョ・ジヌンら多くの先輩俳優と共演した。本人は、若いうちから良い先輩に恵まれたことを繰り返し語っている。
活動の歩み
トンへの印象を塗り替えた皇帝
チ・チャンウクの顔を全国に広めたのは、2010年から2011年にかけてKBS1で放送された日日ドラマ『笑ってトンへ』だった。主人公トンへの印象はその後も長く本人について回り、取材の席では「いっそトンへに改名しようかと思った」と冗談を飛ばしたほどである。その殻を破ったのが、MBC『奇皇后』(2013〜2014年)で演じた元の皇帝タファンだ。実権のない皇太弟として登場した青年が、やがて嫉妬から常軌を逸していくという振れ幅の大きい役で、2013年のMBC演技大賞では特別企画部門の男性優秀演技賞に選ばれた。次に主演を務めたKBS2『ヒーラー』(2014〜2015年)では相手役のパク・ミニョンとともに評判を呼び、KBS演技大賞で人気賞とベストカップル賞を手にしている。ドラマで多忙になってからも、出発点であるミュージカルの舞台には立ち続けた。
ファンだけと過ごした除隊後
除隊後に最初に開いた公式行事は、司会者もゲストも置かず、ファンと自分だけで過ごすファンミーティングだった。2019年4月27日に陸軍を除隊した彼は、「늦은 봄, 이른 밤(遅い春、早い夜)」と名づけたこの集まりの招待状を自分の手で書き、終演後には、みずから工房へ出向いて作ったブレスレットを来場者一人ひとりに手渡して見送っている。そこに至るまでの数年間は、役の幅を少しずつ広げた時期でもあった。中国ドラマへの出演を経て2016年のtvN『THE K2』で韓国ドラマに戻り、2017年にはデビュー10年目にして初のラブコメディとなるSBS『あやしいパートナー』に挑んだ。これを入隊前最後の作品とし、事務所の発表どおり同年8月14日に江原道鉄原の新兵教育隊へ入所して、現役兵として服務した。
配信作品と国境を越えた活動
除隊後は『都会の男女の恋愛法』『コンビニのセッピョル』、映画『ハード・ヒット 発信制限』などに出演した。2023年からはディズニープラスで『最悪の悪』、2024年の『江南Bサイド』、2025年の『조각도시(彫刻都市)』と3作続けて主演を務め、アクションの多いジャンル作品の顔となった。『조각도시』は自身が主演した2017年の映画『捏造された都市』の世界観を広げたシリーズで、濡れ衣を着せられて転落する平凡な配達員を演じた。2024年には映画『リボルバー』で悪役アンディを演じ、2026年にはソン・イェジンと共演したNetflixシリーズ『스캔들(スキャンダル)』が公開された。チョン・ジヒョンと共演するJTBC『인간X구미호(人間×九尾狐)』への主演も決まっており、今田美桜と組んだディズニープラス初の日韓合作ロマンティックコメディ『Merry Berry Love』は2026年10月に配信が始まった。インドネシアやフィリピンのバラエティ番組にも出ている。
エピソード
タファンを作った工夫
『奇皇后』は放送前から歴史歪曲をめぐる批判にさらされ、制作発表会でも厳しい質問が続いた。チ・チャンウクは言い訳をせずに謝罪しつつ、作品は人物のモチーフだけを借りたフィクションだと説明し、その後は役づくりに集中したという。威厳ある皇帝像も、弱々しい皇帝像もいったん捨て、軽はずみに動いたり玉座で脚を組んだり、声の出し方を変えたり、ヒロインと言い合う場面では子どものように話したりした。本人はこの体験を「毎日バスで通勤していたのに、地下鉄に乗ってみたような気分」とたとえている。くじけそうになるたびに思い出すのは、ソン・ヒョンジュに電話で言われた「自分の役に使命を持って最後まで責任を持て」という言葉だと明かした。
アクションへの愛憎
『ヒーラー』では武術監督チョン・ドゥホンから「アクション専門の俳優に劣らない本能がある」と称えられた。以後もアクションの多い作品が続いたが、本人の本音は複雑である。『조각도시』では刑務所での格闘、バイクの追跡、カーチェイスまでこなし、台本を読んで出演を決めた直後に後悔したと笑う。アクション作品を撮るたびに「これで最後にしよう」と思い、数年たつとまた同じことを繰り返すのだという。現場では疲れ切った共演者と目が合うたびに笑い合い、互いを支えにして乗り切ったと語った。シーズン2の可能性を問われると、ありがたい話だとしながらも「大きな決心が必要」と答えている。
憧れの先輩たちとの共演
映画『リボルバー』では、チョン・ドヨン演じる元刑事を翻弄する卑劣な男アンディを演じた。幼いころから憧れていた先輩との共演でひどく緊張したが、殴られる場面も「すっきりと」演じられたと語り、チョン・ドヨンもアクションの撮影では彼が自分を気遣い尊重してくれたと応えた。『스캔들』では、最初の撮影が物語の結末の場面だったうえ、監督がモニターを見ない方式をとり、10分を超える長回しも多かったという。ソン・イェジンとの共演を「夢のようだった」と振り返り、30代を「数えきれないほど挑戦し、挫折し、熱かった時期」と表現した。辛口の評価には今も傷つくと率直に認めている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
- 2024年于氏王后Amazonで探す우씨왕후出演[2]
- 2020年都会の男女の恋愛法Amazonで探す도시남녀의 사랑법出演[3]
- 2024年江南BサイドAmazonで探す강남 비-사이드出演[4]
- 2023年サムダルリへようこそAmazonで探す웰컴투 삼달리出演[5]
- 2023年最悪の悪Amazonで探す최악의 악出演[6]
- 2017年捏造された都市Amazonで探す조작된 도시出演[7]
- 2021年ハード・ヒット 発信制限Amazonで探す발신제한出演[8]
- 2017年怪しいパートナーAmazonで探す수상한 파트너出演[9]
- 2022年청춘MT出演[10]
- 2020年コンビニのセッピョルAmazonで探す편의점 샛별이出演[11]
出典
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- チ・チャンウク — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 于氏王后 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 都会の男女の恋愛法 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 江南Bサイド — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- サムダルリへようこそ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 最悪の悪 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 捏造された都市 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ハード・ヒット 発信制限 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 怪しいパートナー — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 청춘MT — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- コンビニのセッピョル — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08