キム・ダミ
キム・ダミは1995年生まれの韓国の俳優である。2018年、約1500人が応募したオーディションを勝ち抜いて映画『魔女』の主演に抜擢され、新人賞を総なめにした。『梨泰院クラス』『その年、私たちは』でドラマでも成功し、2025年にはNetflix映画『大洪水』に主演した。
更新 2026-10-09/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
『天国の階段』に憧れて
キム・ダミは1995年4月9日生まれ。4月生まれだが早期入学制度を使って2001年に小学校へ上がったため、本人は同級生を基準に年齢を数えている。家族は両親と3歳上の兄で、兄とは今も仲が良い。名前の「ダミ」は漢字を持たない固有語で、何事もうまくいくようにという願いが込められている。子どもの頃からドラマを観ながら登場人物の気持ちになって真似をするのが好きで、とりわけ『天国の階段』に心を奪われて俳優を夢見るようになった。高校に入ると演技の塾に通い始め、進路を俳優一本に定めた。
大学の劇場で過ごした日々
進学先は仁川大学の公演芸術学科。在学中は演劇部の活動に打ち込み、劇場で寝泊まりするような毎日だったという。その一方で、すらりとした長身を生かしてアパレルブランドのフィッティングモデルも務め、2015年ごろからデビュー前まで続けた。この時期の写真は後にネット上で多く出回ることになる。CMにエキストラとして出たこともあり、大学3年のときについに映画への出演が決まった。こうして撮影したのが、後に公開される『나를 기억해』(私を覚えていて)と独立映画『2017 동명이인 프로젝트』(同名異人プロジェクト)である。
1500倍の関門を越える
転機となったのは、パク・フンジョン監督の新作『魔女』のオーディションだった。応募者は約1500人にのぼったとされ、そのなかから主人公ク・ジャユン役に選ばれたのが、商業映画ではほぼ無名だった彼女である。ジャユンは、あどけない女子高生と殺人兵器として育てられた少女という正反対の顔を一人で演じ分けなければならない役で、新人には荷が重いと見られていた。監督は後に、彼女には経験こそ足りないが、演じたことのない感情でも感覚的に表現してしまう天性のものがあると語っている。
活動の歩み
『魔女』で新人賞を総なめ
2018年4月に公開された『나를 기억해』では、性犯罪の被害に遭った女性の少女時代を演じ、名前が知られた後になって改めて演技が注目された。そして同年6月に『魔女』が公開されると、一気に「怪物新人」と呼ばれる存在になる。カナダのファンタジア国際映画祭で最優秀女優賞を受けたのを皮切りに、大鐘賞、青龍映画賞、釜日映画賞などで新人女優賞を次々に獲得し、この年だけで十数個のトロフィーを手にした。忠武路(韓国映画界)が最も注目する新人女優として、一作で地位を固めたのである。
ドラマでも連続ヒット
映画だけに出てきた俳優が、撮影の流れもテンポも違うドラマで最初から成功するのは珍しい。だが2020年1月に始まったJTBC『梨泰院クラス』では、ヒロインのチョ・イソを演じて作品の大ヒットを支えた。最終回の全国視聴率は16.5%に達し、彼女は第56回百想芸術大賞でTV部門の女性新人演技賞を受けた。2021年12月からのSBS『その年、私たちは』では、『魔女』で共演したチェ・ウシクと再び組み、現実的で等身大のクク・ヨンスを好演。視聴率は最高5.3%だったが、配信で長く上位にとどまり、2巻組の台本集は合わせて10万部を超えるベストセラーになった。
事務所移籍と新たな挑戦
2022年6月公開の『魔女 Part2』には特別出演した。続編は製作体制の変更を経て新人を主役に立てる形となり、彼女はク・ジャユンとして短く登場したが、その圧倒的な存在感が観客の間で話題になった。同年8月には、2018年から所属したアンドマークを離れてUAAと専属契約を結んでいる。2023年3月には、中国映画『ソウルメイト/七月と安生』を韓国でリメイクした『ソウルメイト』が公開され、チョン・ソニ、ピョン・ウソクと共演して自由奔放なアン・ミソを演じた。
2025年の怒涛の3作
2025年は出演作が相次いだ。5月にはディズニープラスのシリーズ『ナイン・パズル』でソン・ソックと組み、ユン・イナを演じた。9月からはJTBC『백번의 추억』(百回の思い出)でシン・イェウンと共演し、コ・ヨンレ役を担当。12月にはNetflix映画『大洪水』が配信され、主人公ク・アンナとして作品を牽引した。同作は配信初週にNetflixの非英語映画部門で世界1位となった。次回作はTVINGドラマ『고분고분한 킬러』(従順な殺し屋)で、1970〜80年代を舞台に、離婚後に娘を取り戻そうとする主婦コ・ダルブンが殺し屋の才能に目覚める物語。2027年の配信が予定されていると報じられている。
エピソード
無口すぎて誤解された
本人いわく、内向的で口数が少なく、感情をあまり表に出さない性格。そのため「そんなに覇気がなくて芸能人をやれるのか」と言われたこともある。前の事務所の代表と初めて会った日は、代表が3時間ひとりで話し続け、最後に契約の意思を尋ねられた彼女が返したのは「いいですよ」の一言だけだった。『魔女』のパク監督も、出演決定を伝えた後の淡々とした反応に、脚本が気に入らなかったのかと電話をかけるべきか悩んだという。もっとも本人は、それほど大きな役だとは知らなかったと後に明かしている。『その年、私たちは』の監督・作家との最初の打ち合わせでも1時間「はい」しか言わなかったが、2度目はチェ・ウシクの助けで打ち解けられた。
共演者たちが語る姿
共演者の証言からは、静かだが芯の通った役者像が浮かぶ。チェ・ウシクは2度目の共演について、撮影の途中から彼女がヨンスそのものに見えたと振り返った。『ナイン・パズル』のソン・ソックは、彼女が最初から演じたい人物像をはっきり持っていて、自分の演技に迷ったときはモニターを見てもらって具体的な助言を受けたと話している。『ソウルメイト』のミン・ヨングン監督は、リハーサルでは感情を抑えておき、本番で狩人のように一瞬で的を射抜くタイプだと評した。日本の是枝裕和監督も2024年の来韓時のインタビューで、一緒に仕事をしてみたい韓国の俳優として彼女の名前を挙げている。
家が好きな食いしん坊
休日は深夜2〜3時に寝て昼前に起き、旅行や犬の動画を眺め、寝る前にはドキュメンタリーを流すという。高校の卒業式から大学の入学式までの2週間は一歩も外に出ず、携帯プレーヤーで映画を観続けたこともあり、最長で15時間眠ったこともあるほどの出不精だ。『ハリー・ポッター』が好きで、子どもの頃は魔法の世界が本当にあると信じていた。村上春樹の小説も欠かさず読み、『ねじまき鳥クロニクル』がお気に入り。よく食べるのに太らない体質で、撮影前でも食事を抜かず「ご飯を食べないと力が出ない」タイプ。バラエティは苦手で、『魔女』の宣伝時にもバラエティ出演の依頼を断っている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
- 2017年マリオネット 私が殺された日Amazonで探す나를 기억해出演[2]
- 2019年The Witch/魔女Amazonで探す마녀出演[3]
- 2020年梨泰院クラスAmazonで探す이태원 클라쓰出演[4]
- 2021年その年、私たちはAmazonで探す그 해 우리는出演[5]
- 2023年ソウルメイトAmazonで探す소울메이트出演[6]
- 2023年THE WITCH/魔女 -増殖-Amazonで探す마녀 Part2. The Other One出演[7]
- 2025年ナインパズルAmazonで探す나인 퍼즐出演[8]
- 2025年100番の思い出Amazonで探す백번의 추억出演[9]
- 2025年大洪水Amazonで探す대홍수出演[10]
出典
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- キム・ダミ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- マリオネット 私が殺された日 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- The Witch/魔女 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- 梨泰院クラス — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- その年、私たちは — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- ソウルメイト — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- THE WITCH/魔女 -増殖- — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- ナインパズル — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- 100番の思い出 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- 大洪水 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09