ペ・ジョンオク
1964年ソウル生まれの俳優。1985年にKBSの特別採用で本格デビューし、80〜90年代は都会的なヒロイン、2000年代以降は母親役や権力者役で存在感を示してきた。脚本家ノ・ヒギョンの作品に欠かせない女優として知られる。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
演劇部から放送局へ
ペ・ジョンオクが演技の道を意識したのは高校時代、演劇部での活動がきっかけだった。中央大学の演劇映画学科に進んで本格的に演技を学んだ。1985年、大学の先輩にあたるKBSのプロデューサーに見いだされて同局に特別採用され、日曜朝のドラマでテレビ演技を始めた。もっとも当初の評判は芳しくなく、本人は後年、現場の緊張と自分の未熟さに耐えきれず、局のトイレで泣いた日々があったと明かしている。はっきりした発声と硬質な声色が、柔らかな声の女優が好まれた当時の基準に合わなかったためだという。それでも番組司会やラジオDJにも挑戦しながら場数を踏み、1987年のKBS演技大賞で人気賞を受けた。
活動の歩み
都会派ヒロインの時代
1988年の映画『チルスとマンス』でヒロインを務めたのち、90年代初めに主演級へと駆け上がる。1991年には『若き日の肖像』で大鐘賞助演女優賞、ドラマ『幸福語辞典』でMBC演技大賞優秀賞を受け、1992年の映画『歩いて空まで』では翌1993年の百想芸術大賞で映画部門の女性最優秀演技賞を獲得した。洗練された容姿とファッションブランドの広告も相まって、当時の彼女は「冷たい都会の女」の代名詞のような存在だった。ドラマ『嘘』をきっかけに脚本家ノ・ヒギョンと組むようになり、低視聴率に終わりながらも演技の幅を示した2000年の『バカみたいな愛』でKBS演技大賞優秀賞を受賞。以後『花よりも美しく』『グッバイ・ソロ』『彼らが生きる世界』『その冬、風が吹く』と、ノ作品の常連となっていく。
母親役と新たな挑戦
2004年の『花よりも美しく』では魚屋で働く離婚歴のある女性を演じて庶民的な役柄でも高い評価を得た。2007年のキム・スヒョン脚本『私の男の女』で主婦役に本格転身し、2008年には『天下一色パク・ジョングム』でMBC演技大賞最優秀賞を受賞している。2010年の『キム・スロ』では初の時代劇に挑んだが、声を張る場面が多く評価は分かれた。しかし2020〜21年の『哲仁王后〜俺がクイーン!?〜』では純元王后役を安定感ある演技で演じ、時代劇が苦手という評判を覆した。近年も『ずっとあなたを待っていました』(2023年)、『白雪姫には死を〜BLACK OUT』(2024年)に出演し、2026年にはJTBCドラマ『誰もが自分の無価値さと闘っている』で過去を断ち切って生きるトップ女優オ・ジョンヒを演じた。
エピソード
ノ・ヒギョンとの“事件”
脚本家ノ・ヒギョンとの出会いは穏やかではなかった。1998年の『嘘』の準備中、台本読みの後にエレベーターで2人きりになると、作家が「演技、ちゃんとやってよ!」と彼女の首を絞め、別の日には喫茶店で口論の末に手をかまれたことを、ペ・ジョンオク本人がのちにYouTube番組で明かしている。ところがこの衝突を経て2人は親友となり、ペ・ジョンオクは「ノ・ヒギョンのペルソナ」と呼ばれるまでになった。率直で物言いがきつく、後輩から怖がられることもあるが、実際は面倒見がよいという評判も根強い。本人は今も最も愛着のある作品として『嘘』を挙げている。
教壇と私生活
大学院で博士号を取得した勉強家でもあり、中央大学の兼任教授時代は出欠に厳しく単位も辛いことで有名だった。2012年には『ラジオスター』で、授業に来なければ容赦なくF評価をつけると明かし、人気や持ち前の才気だけで俳優になれるという考えを壊したいと語って共感を集めた。一方で、厳しさが知れ渡りすぎて受講者が閉講ぎりぎりの人数まで減った学期もあったという。私生活では1993年に結婚して娘をもうけたが、約1年半で離婚し、その後は娘を一人で育てた。また体質に合わせて肉や小麦粉を避ける徹底した食生活を続けていることを料理番組で明かし、一年中治らなかった風邪が食事を変えて改善したと語っている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- ペ・ジョンオク — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 白雪姫には死を~BLACK OUT — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ずっとあなたを待っていました — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- サバイバー: 60日間の大統領 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08