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ソン・ジュンギ

송중기Song Joong-ki
俳優・女優

ソン・ジュンギは1985年生まれの韓国の俳優である。少年時代はショートトラックの選手で、大学在学中に俳優の道へ進んだ。『トキメキ☆成均館スキャンダル』で注目され、除隊後の『太陽の末裔』で大ブレイク。『ヴィンチェンツォ』『財閥家の末息子』のほか、小規模な作品にも意欲的に出演している。[6][10][13]

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08

生い立ちとデビューまで

ショートトラックに打ち込んだ少年期

ソン・ジュンギは1985年9月19日、大田(テジョン)に生まれた。小学1年生でショートトラック・スピードスケートを始め、大田市の代表として全国体育大会に3度出場するほどの選手だった。本人は、「大田広域市」と書かれたジャケットが誇らしく、いつも着て歩いていたと語ったことがある。のちにロシア代表となるヴィクトル・アン(アン・ヒョンス)と同じリンクで滑った思い出もあるという。しかし15歳で足首を痛めたことなどから競技を離れた。テレビ番組では、実力だけで生き残るのは難しいと考えて別の道を探したと紹介されたこともある。[1][6]

放送局のキャスターから俳優へ

スケートをやめた後は勉強に力を注ぎ、浪人を経て成均館大学の経営学系に入学した。在学中は学内放送局に所属してキャンパスニュースのキャスターを務め、アナウンサーを目指していた時期もある。2016年には、学生時代にニュースを読む映像がネット上で広まり、はきはきとした語り口が話題になった。俳優としてのキャリアは2008年に始まり、映画『霜花店(サンファジョム)』の小さな役でスクリーンに登場した。本人が「デビュー作」と呼ぶ週末ドラマ『내 사랑 금지옥엽』では、ナ・ムニ、パク・インファンといった大ベテランと演技を交わす喜びを味わったという。大学は2012年に経営学の学士号を取得して卒業した。[6][7][9]

活動の歩み

ク・ヨンハ役と若き世宗

広く名を知られるきっかけは、2010年のKBS2『トキメキ☆成均館スキャンダル』である。朝鮮時代の最高学府・成均館を舞台に、パク・ユチョン、パク・ミニョン、ユ・アインと共演し、世の中に関心がないふりをしながらすべてを見通している儒生ク・ヨンハを演じた。放送当時のインタビューでは、恋愛にも政治にも深入りしない珍しい人物で、軽さ、真剣さ、冷たさを一瞬ごとに切り替えねばならず、場面ごとに悩んだと明かしている。続く時代劇『根の深い木』では若き日の世宗を演じ、太宗役のペク・ユンシクとの対立で序盤の話題をさらった。本人は後年、主役として脚光を独占するだけが良いわけではないとこの作品で知り、満たされる感覚を得たと振り返っている。[8][15]

兵役を経て『太陽の末裔』へ

2012年の映画『私のオオカミ少年』(原題『늑대소년』)では、台詞をほとんど持たず、うなり声と表情だけで純粋な愛情を伝えるオオカミ少年を演じた。同時期に放送されていたドラマ『優しい男』では一転して影のある男を見せ、演技の幅を広げている。その後入隊し、除隊後の復帰作となったKBS2『太陽の末裔』(2016年)で特殊戦司令部の軍人ユ・シジンを演じた。同作は最終回で全国視聴率38.8%を記録し、国内外で社会現象となった。本人は、『オオカミ少年』と『太陽の末裔』の違いは軍隊に行ったかどうかにあると語り、多くの人ともまれて過ごした時間が、俳優としても一人の青年としても転機になったと述べている。[9][10]

ジャンルを広げた2020年代

2021年には、スペイン語の台詞にも挑んだSF映画『スペース・スウィーパーズ』(原題『勝利号』)に続き、tvN『ヴィンチェンツォ』でイタリア・マフィアの顧問であり弁護士でもあるヴィンチェンツォ・カサノを演じた。オンライン制作発表会では、社会の悪をユーモラスに批判するという脚本家の企画意図にこれほど共感したことはないと語っている。2022年のJTBC『財閥家の末息子』では、財閥一家に尽くしながら命を奪われた秘書が、会長の孫として生まれ変わって真相に迫る物語の主人公を演じた。放送中に視聴率21.1%を記録し、その年の地上波・ケーブル作品で初めて20%を超えたドラマとなった。組織の中間ボスを演じた『このろくでもない世界で』(原題『화란』)は、第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に招待されている。[11][12][13]

『ボゴタ』から最新作まで

2024年12月31日には、映画『보고타:마지막 기회의 땅(ボゴタ 最後のチャンスの地)』が公開された。通貨危機の直後に新たな希望を求めてコロンビアの首都ボゴタへ渡った主人公ククヒが、現地の韓人社会の実力者たちと関わっていく物語で、公開初日は同時期公開作の中で首位に立った。2025年9月にはJTBC『マイ・ユース』で、『太陽の末裔』以来9年ぶりにロマンスドラマの主演を務め、元子役の小説家で花屋を営む男性を演じた。さらに2026年5月には、主演作『러브 클라우드(ラブ・クラウド)』がKBS2の週末ドラマとして2027年上半期に放送されることが決まった。元飛行教官とパイロット志望だった女性が7年後の済州島で管制官とパイロットとして再会するロマンチックコメディーで、KBSのドラマへの出演は『太陽の末裔』以来およそ10年ぶりとなる。[18][16][17]

エピソード

オオカミを観察した役作り

『私のオオカミ少年』の役作りでは、ソウル大公園のオオカミの檻を訪ねた。最初は大きな犬のようで拍子抜けしたが、肉を投げ入れた途端に様子が一変し、その姿を意地になってまねたという。モーションキャプチャー演技で知られるアンディ・サーキスのメイキング映像は何度も見返し、会ったこともない彼が友人のように思えたほどだった。共演者のイ・ジュニョクからはマイムを教わったが、覚えた動きをなぞるだけでは相手の台詞にすぐ反応できなかった。ある日、パク・ボヨンの台詞をただ聞きながら演じてみたところずっと楽になり、力の抜き方をつかんだと話している。危険な役だと止める声も多かったが、誰も演じたことがない点にひかれたという。[9]

出演料なしで臨んだ『화란』

『このろくでもない世界で』の脚本に強くひかれたソン・ジュンギは、小規模な作品に無報酬で出たいと言えば事務所の代表に反対されるのではと心配していた。ところが代表は脚本を読むなり、ぜひやるべきだと背中を押したという。商業映画の公式に沿う作品ではないので製作費をかけない方がよいと考え、出演料なしでの参加を提案した。JTBC『ニュースルーム』では、予算が膨らむと不要なアクションやカーチェイスが加わりかねないのが気がかりだったと説明している。役づくりでは、子どものころにできた顔の傷を普段は隠していたが、扮装チームの提案で陰影をつけてあえて見せた。ノーギャラが話題になりすぎて製作会社の代表たちに冗談交じりで責められたといい、「ギャラはもらいます、たくさんもらいます」と笑った。[13][14]

コロンビアで開けたピアス

全編をコロンビアで撮影した『보고타』は、現地での撮影や多くのスペイン語の台詞といった新しい挑戦にひかれて出演を決めた作品だった。準備段階では、自ら希望して監督やプロデューサーに同行し、コロンビアを訪れた。現地で感じたことを衣装担当と共有し、主人公が土地になじむにつれて短髪にピアス、スーツ姿へと変わっていく姿を表すため、実際に現地の店で耳に穴を開けたという。スペイン語は現地で学び、決められた台詞以外にアドリブも交えた。その魅力にはまり、いまも勉強を続けている。好きな俳優にブラッド・ピットを挙げ、役の大小を問わず出演する姿勢が好きだと語った。主演俳優として作品を観客に紹介する責任を果たすため、約10年ぶりにテレビのバラエティー番組にも出演すると明かしている。[15]

「僕はク・ヨンハだから」

『トキメキ☆成均館スキャンダル』の撮影現場では、出演者やスタッフとちょっとした予想の賭けをすることがあった。ソン・ジュンギが自分の予想を口にして反論されると、劇中のお決まりの台詞をまねて「僕はク・ヨンハですから」と返し、それで話は終わりになったという。お気に入りの台詞を聞かれても迷わずこれを挙げた。出番が少ないのは正直残念だと笑いつつ、もう一度選べるとしてもク・ヨンハを演じたい、こんな珍しい人物にまた出会えるかわからないと語っている。視聴率が一桁から始まった作品が尻上がりに人気を集めたことについては、登場人物がうまく調和したおかげだと分析した。[8]

プロフィール

生年月日
1985年9月19日[1]
出生地
大田広域市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2021年勝利号Amazonで探す승리호出演[2]
  2. 2021年ヴィンチェンツォAmazonで探す빈센조出演[3]
  3. 2022年財閥家の末息子Amazonで探す재벌집 막내아들出演[4]
  4. 2019年アスダル年代記Amazonで探す아스달 연대기出演[5]
  5. 根の深い木Amazonで探す[1]
  6. 太陽の末裔Amazonで探す[1]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. ソン・ジュンギ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. 勝利号 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  3. ヴィンチェンツォ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  4. 財閥家の末息子 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  5. アスダル年代記 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  6. ソン・ジュンギがショートトラックをやめた理由中央日報(JoongAng)/参考出典/確認日 2026-10-08
  7. 学内放送局でキャスターを務めたソン・ジュンギの映像が話題にThe Korea Times/参考出典/確認日 2026-10-08
  8. ソン・ジュンギ「『成均館スキャンダル』をもう一度演じてもク・ヨンハ」(インタビュー)スターニュース/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  9. [インタビュー]『私のオオカミ少年』ソン・ジュンギ「壊れる恐れより初体験の魅力」ノーカットニュース/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  10. 『太陽の末裔』ソン・ジュンギ「軍隊は俳優として、人間としての転機」ニュースウェイ/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  11. ソン・ジュンギ、tvN『ヴィンチェンツォ』でアンチヒーローにThe Korea Herald/参考出典/確認日 2026-10-08
  12. 『財閥家の末息子』が年末の視聴率を席巻The Korea Herald/参考出典/確認日 2026-10-08
  13. ソン・ジュンギ「『화란』はノーギャラ…これからは必ずもらいます」(MKインタビュー)毎日経済(MKスポーツ)/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  14. ソン・ジュンギ、『화란』ノーギャラ出演の理由をJTBC『ニュースルーム』で語るスターニュース/参考出典/確認日 2026-10-08
  15. ソン・ジュンギ「『ボゴタ』はコロンビアでの撮影と挑戦心から選んだ」聯合ニュース/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
  16. ソン・ジュンギ、9年ぶりのロマンス『マイ・ユース』制作発表会マネートゥデイ/参考出典/確認日 2026-10-08
  17. ソン・ジュンギ主演『ラブ・クラウド』、KBS週末ドラマ編成が確定韓国日報/参考出典/確認日 2026-10-08
  18. ソン・ジュンギ『ボゴタ』、公開初日に同時期公開作で首位朝鮮日報(OSEN)/参考出典/確認日 2026-10-08