イ・イルファ
イ・イルファは韓国の女優である。1992年にSBS公採タレントとしてデビューし、20代の不遇と数年の空白を経て、中年期に演技が花開いた遅咲きの実力派。『応答せよ』シリーズの母親役で「国民の母」と呼ばれるようになった。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
慶尚北道から釜山へ
慶尚北道英陽郡の生まれで、幼少期から高校までを釜山で過ごした。1月の早生まれで本来なら1970年生まれと同学年になるはずだったが、1年遅れて小学校に入学したため、1970年生まれの芸能人を年上として「姉さん」「兄さん」と呼んでいるという。釜山で育った経験は、後に『応答せよ』シリーズで見せた自然な慶尚道方言の土台になった。芸能界入り前の無名時代には、1991年の映画『열일곱살의 쿠테타(十七歳のクーデター)』のテーマ曲を歌ったこともある。
SBS2期公採でデビュー
芸能界への入口は、1992年に開局まもないSBSが募集した第2期公採タレントだった。20代前半の彼女を最もよく知られる存在にしたのは、むしろ司会業である。MBCの映画紹介番組『出発!ビデオ旅行』では1993年から4年ほど、ホン・ウンチョルアナウンサーと並んで進行役を務めた。ドラマでも1995年のKBS『風の息子』でイ・ビョンホンと共演するなど起用は続いたが、任されるのは清純で儚げな役がほとんどで、演技そのものへの評価は高くなかった。
活動の歩み
空白期と『野人時代』での復帰
2000年頃に再婚を機にオーストラリアへ渡って活動を離れ、3年以上ドラマから遠ざかったと報じられている。2002年に帰国してドラマに復帰すると、翌2003年のSBS『野人時代』では女性不良グループを率いるイ・ヨンスク役を演じ、それまでの清純なイメージを覆した。現在の温かい母親像とのギャップから、後年になって「あの人が出ていたのか」と話題になる作品でもある。
「国民の母」と幅広い役柄
転機はtvNの『応答せよ1997』『応答せよ1994』『応答せよ1988』で、作品ごとに時代も家族も違う主人公の母親を、いずれも「イ・イルファ」という役名で演じた。その後も『いとしのソヨン』のさばさばした中年女性、『星から来たあなた』の上品な富豪夫人、『鄭道伝』の神徳王后、『紳士とお嬢さん』のアンナ・キムと、庶民から財閥まで幅広い役をこなしている。2017年には『キム課長』でコリアドラマアワード優秀賞、『魔女の法廷』でKBS演技大賞助演賞を受賞した。
映画と舞台でも主演
映画では2018年の『천화(天火)』、2022年の『나를 죽여줘(私を殺して)』で主演を務め、2024年にはNetflix映画『ロ・ギワン』にも出演した。舞台にも積極的で、2022年の『ミザリー』ではアニー・ウィルクスを演じ、2026年初めにはLGアートセンター・ソウルの演劇『노인의 꿈(老人の夢)』に出演した。同年にはtvN『応答せよ1988』の10周年企画にも顔を見せている。
エピソード
母親役は「代役」から始まった
2023年に出演した『食客ホ・ヨンマンの白飯紀行』では、『応答せよ』シリーズの母親役はもともと別の俳優に持ち込まれた話だったと明かした。打診を受けた女優キム・ソンリョンが「自分は釜山出身ではない」と辞退し、代わりに彼女を推薦してくれたのだという。釜山育ちの方言と生活感のある演技は、その推薦に十分に応えるものだった。若い頃に演技の未熟さを指摘された彼女が、40代になって代表作を得た経緯は「大器晩成」の典型として語られることが多い。
私生活と信仰
私生活では複数回の結婚と離婚を経験し、2011年に一般人男性と再婚したことが知られている。もともとは仏教徒だったがプロテスタントに改宗しており、聖書をドラマ化したオーディオ作品にも声で参加した。目立たない形で長年寄付や奉仕を続けてきたことも伝えられている。学業にも熱心で、社会福祉学の学位を取得したのち、慶熙大学の大学院で文化芸術経営学の修士課程を修めた。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- イ・イルファ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 嘘の嘘 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 美女と純情男 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08