ジョングク
ジョングクは1997年釜山生まれの歌手で、2013年にBTSの最年少メンバーとしてデビューした。2023年のソロシングル「Seven」で米ビルボードHOT100の1位を獲得し、兵役を終えた2026年からはグループの5thアルバム『ARIRANG』とワールドツアーで活動している。[3][8][13]
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08
生い立ちとデビューまで
釜山の内気な少年
ジョングクは1997年9月1日、釜山広域市に生まれた。家族の中では末っ子で、幼い頃は人前に出るより、絵を描いたりスポーツをしたり、空想にふけったりするのを好む内気な子どもだったという。そんな彼の気持ちを動かしたのが、テレビで見たK-POPアイドルのステージだった。歌って踊る先輩たちのカリスマ性に引き込まれ、自分もあの世界に立てるかもしれないと初めて思えたと、2026年1月公開の『Rolling Stone』のカバーストーリーは伝えている。13歳でオーディション番組『スーパースターK』に挑んだものの、合格はしなかった。それでも素質は見逃されず、複数の芸能事務所から声がかかった。その一つが、現在の所属先であるBIGHIT MUSICだった。[1][4]
RMの映像が決め手に
事務所選びの決め手になったのは、のちにBTSのリーダーとなるRMがラップをしている映像だった。それを見て心を決めたジョングクは、親元を離れてソウルへ移り、歌手を目指す練習生生活を始める。2013年6月にBTSがデビューすると、彼は15歳でグループ最年少のメンバーとなった。歌、ダンス、ラップのいずれもこなす早熟ぶりから「黄金マンネ(末っ子)」と呼ばれるようになったが、当時の本人は口数が少なく、練習をやめずに続けるところを兄たちにからかわれていた。メンバーは今でも、黄色い制服を着た彼を学校まで送り迎えした頃の話を持ち出しては、自分たちが育てたのだと冗談を言う。周囲が才能と見たものの裏には、兄たちに追いつき、ここにいてよいと証明したいという強い渇望があったと同誌は分析している。[4][3]
活動の歩み
グループの中で磨いた声
BTSではボーカルの一角を担い、グループ作品の中でソロ曲も発表してきた。2020年の『MAP OF THE SOUL : 7』に収めた「시차(My Time)」では、誰よりも早く大人になってしまったという感覚を歌にし、10代をステージで過ごした自らの時間のずれを作品に映した。個人名義の活動も広がり、2022年2月にはSUGAと組んだ「Stay Alive」が米ビルボードHOT100で95位に入った。同年7月にはチャーリー・プースの「Left and Right」に参加し、同チャートで22位を記録している。一方でソロデビューに向けた準備では、何を聴いても作ってもしっくりこず、すべてが面倒に感じられる停滞期があったと、本人はのちに打ち明けている。[4][6][8]
W杯の舞台と「Seven」
世界的な舞台で存在感を示したのは、2022年11月20日のFIFAワールドカップ・カタール大会の開会式である。ドーハ北方のアル・ベイト・スタジアムで、カタールの歌手ファハド・アル・クバイシとともに大会公式サウンドトラックの「Dreamers」を歌った。プロデュースはグラミー賞受賞者のRedOneが担当した。2023年7月14日には、米ラッパーのラトーを迎えた初のソロシングル「Seven」を発表する。同曲はビルボードHOT100で初登場1位となり、韓国のソロ歌手としては同じBTSのジミンに続く2人目の首位獲得となった。グローバル200でも1位、英国オフィシャル・シングル・チャートでは3位に入った。本人は、停滞期を抜け出して再び音楽に向かわせてくれたのがこの曲だったと振り返っている。[7][8][4]
『GOLDEN』とドキュメンタリー
2023年11月3日、初のソロアルバム『GOLDEN』をリリースした。全11曲をすべて英語で歌い、レトロなファンク調のタイトル曲「Standing Next to You」は、「Seven」と同じアンドリュー・ワットとサーカットがプロデュースした。エド・シーラン、ショーン・メンデス、メジャー・レイザーら海外の音楽家と組み、恋の始まりから別れまでの感情の移り変わりを曲順で描いている。発売に際しては、まだやっていないことが多いので自分が満足するまで走り続けると語り、一人で3時間以上の公演を埋められるアーティストになりたいという目標も明かした。ソロデビューまでの8か月を追ったドキュメンタリー映画『JUNG KOOK: I AM STILL』は、パク・ジュンス監督のもと、2024年9月18日から120を超える国と地域で上映された。[9][10]
兵役を経て完全体へ
2023年12月、ジョングクはジミンとともに陸軍に現役入隊し、京畿道漣川の第5歩兵師団砲兵旅団で服務した。2025年6月11日の除隊の場では、久しぶりにカメラの前に立つうえ化粧もしていないので何を話せばよいか分からないと照れながら、共に服務した兵士たちに感謝を伝えた。メンバー全員の兵役が終わり、BTSは2026年3月20日、2022年の『Proof』以来となる5thアルバム『ARIRANG』を発表した。韓国を代表する民謡の名を冠した全14曲の作品である。4月9日には高陽で、34都市85公演に及ぶワールドツアーが開幕した。初日を前にジョングクは、ずっと待ち望んできたことなので一刻も早くステージに立ちたい、ファンと一緒に公演を楽しみたいと意気込みを語っている。[11][12][13]
エピソード
『覆面歌王』での声の成人式
2016年8月、ジョングクはMBCの歌番組『覆面歌王』に正体を隠して出演した。1回戦では別の覆面歌手とRa.Dの「I'm in Love」をデュエットし、2回戦ではBIGBANGの「If You」をソロで歌ったが、のちに王者となる出場者に敗れて素顔を明かした。出演の理由については、韓国の数え年で20歳になった年に、声で成人式をきちんと済ませたかったと説明している。所属事務所を通じては、メンバーのいない舞台に一人で立つのは新鮮で、こうした機会がもっとあればと思ったと語った。勝ち進んでいれば、3回戦では故キム・グァンソクの「서른 즈음에(三十歳頃に)」を自ら選んで歌うつもりだったという。同世代から年配の判定団まで、幅広い世代の心に届けたかったからだと明かしている。[5]
歌い方と自作曲へのこだわり
2022年6月、『Proof』発売に合わせたWeverse Magazineのインタビューで、ジョングクは歌い方の変化を率直に語った。以前は声をきれいに飾ることに力を注いでいたが、最近は話し声に近い自然な声でも良い歌に聞こえるよう練習しているという。「Stay Alive」の録音は何度挑戦しても思うようにいかず、自分を責めたほどだったとも明かした。曲作りでも完璧主義は変わらず、書き上げた自作曲を時間をおいて聞き直すと満足できず、すべて削除してしまったことが何度もあったと告白している。メンバーからは、出し続けることで分かってくるものがあると背中を押されたという。『Proof』の新曲「Run BTS」では、行き詰まっていた1番のメロディーを書き、各メンバーのパートを一つにつなげる役割も担った。[6]
カメラの後ろ側と除隊後の日課
撮る側としての才能も知られている。「G.C.F(Golden Closet Film)」と名付けた旅の映像を長年自ら撮影・編集して公開しており、2020年にはBTS「Life Goes On」のミュージックビデオで監督を務めた。兵役中は炊事を担当する兵士として過ごし、音楽を作りたくても作れない時間が、もっと良いものを届けたいという思いを強くしたと語っている。前述の『Rolling Stone』のインタビューでは、除隊後は酒を控えるようになり、毎朝シャワーの前と寝る前に有酸素運動をする習慣を続けていると説明した。小さなことでも毎日続けることが自信につながるという。今後については「流れに引きずられるのではなく、流れを作るアーティストになりたい」と述べ、ストリートダンスをもっと学びたいとも話している。[4]
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- ジョングク — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- BRING THE SOUL: THE MOVIE — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- BTS公式プロフィール(デビュー時期・メンバー)BIGHIT MUSIC/公式一次情報/確認日 2026-10-08
- ジョングクのカバーストーリー・インタビュー(生い立ち、Seven、兵役後の日常)Rolling Stone Australia(Rolling Stone UK配信)/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- 『覆面歌王』出演でボーカル力を示したジョングクStarnews/参考出典/確認日 2026-10-08
- 『Proof』リリース・インタビュー「音楽で自分を証明したい」Weverse Magazine/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- カタールW杯開会式で新曲「Dreamers」を披露Yonhap News Agency/参考出典/確認日 2026-10-08
- ソロ曲「Seven」がビルボードHOT100首位Yonhap News Agency/参考出典/確認日 2026-10-08
- 初のソロアルバム『GOLDEN』リリースYonhap News Agency/参考出典/確認日 2026-10-08
- ドキュメンタリー『JUNG KOOK: I AM STILL』劇場公開Variety/参考出典/確認日 2026-10-08
- ジミンとジョングクが兵役を終えて除隊Yonhap News Agency/参考出典/確認日 2026-10-08
- BTS、5thアルバム名『ARIRANG』を発表Yonhap News Agency/参考出典/確認日 2026-10-08
- BTS「ARIRANG」ワールドツアー開幕とメンバーの抱負Yonhap News Agency/参考出典/確認日 2026-10-08