イ・ユミ
イ・ユミは全州市に生まれ水原市で育った韓国の俳優である。中学生のころCMで芸能界に入り、端役や独立映画で経験を重ねた末、『イカゲーム』で韓国の俳優として初めてエミー賞を受賞した。その後『今、私たちの学校は…』『力の強い女 カン・ナムスン』で主演級へと駆け上がった。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
全州生まれ、水原育ち
1994年、全羅北道全州市で生まれ、幼少期以降は京畿道水原市で育った。家族には10歳下の妹がいる。俳優を志したのは中学1年のころで、演技を習いながらエキストラや名前のない役を次々に引き受けた。母親と一緒にテレビショッピングに出演したこともあり、本人は後に「やっていないことはないくらい」と当時を振り返っている。芸能界での最初の仕事とされるのは、中学3年だった2009年のデュラセルのCMである。
高校中退という選択
仕事が増えるにつれ、学校生活との両立は難しくなっていった。決め手になったのは「自分にできることに集中しなさい」という母親の助言で、彼女は高校を中退し、高卒認定の検定試験に合格する道を選んだ。そのため同世代のような学校の思い出は少なく、記憶に残っているのは教室よりも撮影現場だという。それでも、早く社会に出て一歩ずつ足場を固めてきたからこそ今があると語り、悔いを残したくないという考えを示している。2016年には大真大学校の演技芸術学科に進学した。
活動の歩み
脇役と独立映画で積んだ10年
子役時代に名前を知られるきっかけとなったのは、EBSの子ども向けドラマ『未来を見る少年』である。その後も成人するまで脇役や単発出演が中心で、『20世紀少年少女』『テンポガールズ』(땐뽀걸즈)『ボイス2』『ドクター・ヨハン』などに顔を出した。独立映画『パク・ファヨン』を境に激しい題材の作品が増え、2020年にはtvNの単幕劇『みんなそこにいる』で校内暴力の加害者、『365:運命をさかのぼる1年』ではストーカーのサイコパスを演じ、硬質な演技で注目を集め始めた。
2021年の飛躍とエミー賞
大きな転機は2021年に訪れた。映画『大人たちは知らない』(어른들은 몰라요)で主人公の一人セジンを演じ、釜日映画賞などで新人女優賞を獲得。商業映画『人質』にも主要キャストとして出演した。同年9月に配信されたNetflixの『イカゲーム』ではジヨン役を務め、出番は多くないながら強い印象を残した。作品の世界的ヒットを受け、2022年9月の第74回プライムタイム・エミー賞のクリエイティブ・アーツ部門でドラマ部門ゲスト女優賞を受賞し、韓国の俳優として初めてのエミー賞受賞者となった。
主演女優への道
2022年1月配信の『今、私たちの学校は…』ではイ・ナヨン役を演じ、ここでも世界的なヒットを経験した。第58回百想芸術大賞ではテレビ部門と映画部門の両方で新人賞候補となり、『大人たちは知らない』で映画部門の女性新人演技賞を受賞している。同年9月のtvN『メンタルコーチ チェガル・ギル』で成人後初めてドラマ主演を務めたが、視聴率は振るわなかった。巻き返しとなったのが2023年10月放送のJTBC『力の強い女 カン・ナムスン』で、母系に受け継がれる怪力で悪人を懲らしめる天真爛漫なヒロインを演じ、最高視聴率10.4%を記録した。
Netflix作品と最新の歩み
2024年にはNetflixの『Mr.プランクトン』でウ・ドファンと共演し、母親になることを夢見る養護施設出身の女性チョ・ジェミを演じた。2025年11月にはNetflix『당신이 죽였다』(あなたが殺した)が配信され、チョン・ソニとともに物語を担うヒス役を務めている。2026年3月にはSBSの新作ドラマ『악몽』(悪夢)でキム・ナムギルと共演することが発表され、2027年の放送が予定されている。暗い役柄と明るいヒロインの両方を演じ分けてきた彼女の新作にも関心が集まっている。
エピソード
「Netflixの娘」と呼ばれて
『イカゲーム』の配信は彼女のSNSを一変させた。4万人台だったInstagramのフォロワーは、2021年11月には700万人を超えた。ブームが落ち着くと660万人台まで減ったものの、『今、私たちの学校は…』の配信後は約1か月で800万人を突破した。Netflixのオリジナル作品で相次いで注目を浴びたことから、ファンの間では「Netflixの娘」というあだ名で呼ばれている。また『今、私たちの学校は…』で演じたナヨンがいつもピンクのカーディガンにカチューシャ姿だったことから、「プチ・ナヨン」という愛称も生まれた。
配達アルバイトと高所恐怖症
ブレイク前、作品の合間にフードデリバリー「クーパンイーツ」の配達アルバイトをしていたことを明かし、驚かれたことがある。出演作は少なくなかったため生活苦を心配する声も出たが、本人によれば小遣い稼ぎを兼ねて面白半分で始めたもので、配達を一件こなすたびにゲームのクエストを達成するような楽しさがあったという。怪力ヒロインを演じた『力の強い女 カン・ナムスン』では、高所恐怖症のため撮影序盤に苦労したと語っている。バラエティ番組への出演はほとんどなく、2024年10月に『Mr.プランクトン』の宣伝で出演した『ランニングマン』が実質的な初挑戦だった。
ミュウミュウの顔として
2021年1月、韓国人として初めてミュウミュウのグローバルキャンペーンモデル兼アンバサダーに起用され、ブランドのイメージにぴったりだとして「人間ミュウミュウ」とも呼ばれるようになった。コロナ禍でしばらくはオンラインでのショー参加にとどまったが、2023年3月にはパリで開かれたミュウミュウの2023年秋冬コレクションを初めて現地で観覧。パリの第一印象については、建物の形も色合いもソウルとは違って見え、もっと時間をかけて見なければ分からない街だと語った。米誌TIMEの「2022年次世代のリーダー」に韓国の俳優として唯一選ばれたほか、フォーブスが選ぶ「アジアの30歳未満の30人」2023年版にも名を連ねた。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- イ・ユミ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- Mr. プランクトン — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 力の強い女 カン・ナムスン — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- イカゲーム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- メンタルコーチ チェガル・ギル — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 今、私たちの学校は… — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08