キム・ヨンオク
1938年生まれの俳優・声優。アナウンサーと声優を経て俳優となり、1960年代から活動を続ける。30代から老け役を演じ、『イカゲーム』など近年の話題作にも出演する韓国を代表するベテランである。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
アナウンサーから声優へ
キム・ヨンオクはソウルの出身で、高校時代に演劇に親しみ、大学在学中には学内の放送局や劇団、草創期のテレビ局で演技を始めた。しかしそのテレビ局が火災で失われ、母親も女優業に反対したため、1959年に春川の放送局にアナウンサーとして入社する。仕事は性に合っていたものの、給料のほとんどが家賃と生活費に消えたといい、8か月で退職した。1960年にCBSの声優として採用され、翌1961年には開局したばかりのMBCの声優1期生として入り直した。同期にはのちに長年の共演者となるナ・ムニがいた。
活動の歩み
少年役の声から老け役の顔へ
声優時代は力強い声を生かして少年漫画の主人公を数多く担当し、『マジンガーZ』の兜甲児や『ロボットテコンV』の主人公キム・フン、『太陽の子エステバン』のエステバンなどを演じた。並行して各局のドラマに脇役として出演し、1980年代以降は俳優業の比重を高めていく。本人によれば老け役を始めたのは31歳のときで、当時は俳優の層が薄く、白黒画面なら老けメイクも不自然に見えにくかったため、声で年齢を表現できる声優出身の若手に年配の役がよく回ってきたのだという。1991年の『옛날의 금잔디(昔の芝生)』では認知症を患う献身的な母親を演じて高い評価を受け、1996年の『この世で最も美しい別れ』でも認知症の老女役を務めた。
80代でもやまない出演
2000年代以降も放送局やジャンルを問わず出演を重ね、ベテラン俳優の引退や他界が相次ぐなかで存在感を増していった。2021年にはNetflix『イカゲーム』に短い出番ながら印象的な役で登場し、同年の『海街チャチャチャ』、Apple TV+『パチンコ』などで海外の視聴者にも顔を知られるようになった。2023年の『キング・ザ・ランド』、2024年の『タリミファミリー』に出演したほか、2024年には映画『소풍(ピクニック)』にも出演した。2025年9月にはSBSのアニメ『북촌5라길 쌍둥이네(北村5ラ通りの双子の家)』で曾祖母役の声を担当し、38年ぶりにアニメのキャラクターを演じた。
エピソード
ナ・ムニとの「年齢逆転」
同じ声優1期生のナ・ムニとは、配役上の年齢関係が何度もねじれた。1976年のドラマ『여고동창생(女子高の同窓生)』では、39歳の彼女が高校を出たばかりの娘を持つ母親役で、その娘を演じたのが3歳年下のナ・ムニだった。後年、彼女はこれを振り返り、30代半ばで女子高生役を引き受けたナ・ムニのほうが図々しかったのだと冗談めかしている。1996年の『この世で最も美しい別れ』では、ナ・ムニが嫁役を務めた。トーク番組では、時代劇で王妃役がほとんど回ってこなかったことを惜しみ、西太后のような権力者を演じてみたいと語って笑いを誘った。
「ハルミネム」と家族の告白
2004年のシットコム『올드미스 다이어리(オールドミス・ダイアリー)』で毒舌の祖母を演じ、ラップのようにまくし立てる罵り台詞から、エミネムをもじった「ハルミネム」の愛称で親しまれるようになった。若い頃から年上の役を任された逸話も多く、2歳年上の先輩シン・グの妻役だと思って台本を開いたら母親役だったと笑い話にしている。そのシン・グとは2024年の『タリミファミリー』でようやく夫婦役を演じた。一方で、孫が無免許の飲酒運転の車にはねられて下半身不随となり、長年にわたって介護を続けていることを、近年トーク番組などで涙ながらに明かしている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- キム・ヨンオク — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- タリミファミリー 恋もお金もクリーンに! — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- イカゲーム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- キング・ザ・ランド — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 智異山 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08