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パク・ソダム

박소담Park So-dam
俳優・女優

パク・ソダムは韓国の俳優である。短編映画と脇役で経験を積み、『プリースト 悪魔を葬る者』の憑依演技で注目を集めた。『パラサイト 半地下の家族』の長女ギジョン役で世界的に知られ、甲状腺がんの闘病を経て、現在も映画とドラマで活躍を続けている。

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

陸上と数学が好きな少女

パク・ソダムは1991年9月8日、ソウル・松坡区で生まれた。子どもの頃から体を動かすのが得意で、陸上大会では区の代表として出場し2位に入った経験がある。小学生時代にはロシア発祥の武術システマを5年間習い、中学では友人に誘われてバンドのボーカルとして学園祭の舞台にも立った。一方で数学が好きで、何時間も問題を解き続けるような生徒でもあり、俳優を志す前の夢は数学教師だったという。ベテラン女優パク・ウォンスクとは遠い親戚(再従孫娘)にあたる。

韓国芸術総合学校から短編映画へ

演技の道を選んだ彼女は、韓国芸術総合学校の演劇院演技科に2010年に入学した。同期にはキム・ゴウンがおり、同い年でデビュー時期も近いうえに雰囲気が似ているとよく言われたが、本人いわく同じ授業を受けたことはなく、特別親しい間柄ではないという。在学中から学生映画や短編に積極的に出演し、2013年の短編『더도 말고 덜도 말고』(多くも少なくもなく)で女子高生役を演じたのが公式なデビューとされる。同年、ネット上の格闘マニアを描いた長編『잉투기』(インターネット闘技)に出演し、少しずつ顔を知られるようになった。

活動の歩み

2015年、話題作への連続出演

飛躍の年となったのは2015年である。日本統治時代の寄宿学校を舞台にしたミステリー『京城学校:消えた少女たち』で主要な役を演じ、続いて『ベテラン』『王の運命―歴史を変えた八日間―』と、その年の大作に相次いで出演した。極めつけが11月公開の『プリースト 悪魔を葬る者』で、悪魔に取りつかれた少女ヨンシンを演じ、韓国語・ラテン語・中国語・英語を切り替えながら叫ぶ壮絶な演技で観客を圧倒した。この役で青龍映画賞、釜日映画賞などの助演女優賞を受け、一躍「怪物新人」と呼ばれる存在になった。

スランプと『パラサイト』

2016年には舞台『렛미인』(ぼくのエリ)で主演し、地上波初主演のドラマ『ビューティフル・マインド〜愛が起こした奇跡〜』や『シンデレラと4人の騎士』にも続けて出演した。しかし休みなく走り続けた反動で心身が疲れ切り、所属事務所もない時期に約1年の空白を経験する。そんな彼女のもとに届いたのが、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』だった。半地下で暮らす一家の長女ギジョンを演じた同作は2019年のカンヌ国際映画祭で韓国映画初のパルム・ドールを受賞し、国内でも1,000万人を超える観客を動員。翌年には米国の俳優組合賞でキャスト全員がアンサンブル賞に輝いた。

闘病を経て新たな役へ

2019年にはバラエティ『三食ごはん 山村編』で飾らない素顔を見せ、2020年のドラマ『青春の記録』ではメイクアップアーティストを夢見るヒロインを演じた。2022年公開のカーアクション映画『特送』では主演を務めたが、後述する病気のため宣伝活動には参加できなかった。復帰後は2023年の映画『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』で朝鮮総督府の政務総監の秘書を務める朝鮮人女性ユリコを演じ、同年のドラマ『イ・ジェ、まもなく死にます』では人間に罰を与える「死」そのものを演じた。2025年の『黒い修道女たち』では、前作『プリースト』で演じたヨンシンとして写真で登場した。2026年8月にはイ・ジョンウン、コン・ヒョジンらと四人の母娘を演じたブラックコメディ映画『경주기행』(慶州紀行)が公開され、次女ヨンジュ役を務めている。

司会と事務所移籍

演技以外では司会の仕事も多い。2020年と2021年にはイ・スンギとともにゴールデンディスクアワードのデジタル音源部門のMCを務め、2023年にもソン・シギョン、イ・ダヒ、ニックンと同授賞式の進行を担当した。バラエティでは2020年に始まったキャンプ番組『갬성캠핑』(感性キャンピング)に固定出演し、同い年のソラ(MAMAMOO)と親しくなったことも知られる。約8年在籍したアーティストカンパニーとの契約を2025年7月に終え、同年11月にザ・プレゼントカンパニーと専属契約を結んだ。2026年10月3日には、プロ野球KTウィズの本拠地で生涯初の始球式に登場している。

エピソード

オーディションなしで得た役

『パラサイト』出演の背景には一風変わった縁がある。ポン監督とは以前、『オクジャ』のヒロイン選考で面会していたが、役の設定より10歳ほど年上だったため起用には至らなかった。それでも監督に誘われ、お茶を飲みながら1時間半ほど雑談したという。その後、監督は彼女を想定して脚本を書き、ソン・ガンホの娘でチェ・ウシクの妹という役柄を先に伝えてきた。本人は「オーディションを受けずにつかんだ初めての役」だったと振り返る。劇中でギジョンが口ずさむ「ジェシカ・ジングル」は海外でも大流行し、兄役のチェ・ウシクとの顔立ちの似方も話題になった。

甲状腺がんの公表と復帰

2021年12月、所属事務所は彼女が甲状腺乳頭がんと診断され、手術を受けたことを公表した。主演作『特送』の公開直前の発表で、ファンや共演者を驚かせた。本人は後に、それまでの不調を単なる燃え尽きだと思い込んでいたが、検査で13個もの腫瘍が見つかったと明かしている。回復後の2023年1月、『PHANTOM』の公開に合わせて活動に本格復帰した。撮影現場で何かと気遣ってくれた先輩イ・ハニを「お母さん」と呼ぶほど慕い、イ・ハニが甲状腺に良いというオイルを手作りして届けてくれたというエピソードも伝えられた。

酒豪ぶりと素朴な魅力

『プリースト』の撮影中は、共演のキム・ユンソク、カン・ドンウォンとほぼ毎日酒を酌み交わしたと明かしており、舞台『アンリおじいさんと私』で共演した大先輩シングとは「飲み友達」と呼び合うほど親しい。シングは『パラサイト』の受賞を喜び、近所中に彼女のことを自慢して回ったという。一重の素朴な目元も持ち味で、先輩や監督たちからは整形などせずそのままでいるよう勧められたと伝えられている。『三食ごはん』では、ニワトリを怖がって恐る恐る近づく姿も視聴者に愛された。

プロフィール

生年月日
1991年9月8日[1]
出生地
ソウル特別市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2019年パラサイト 半地下の家族Amazonで探す기생충出演[2]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. パク・ソダム — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. パラサイト 半地下の家族 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08