ムン・ガヨン
1996年にドイツで生まれた韓国の俳優。2006年に子役として映画デビューし、『女神降臨』『愛と、利と』などで主演を務めて人気を固めた。2025年公開の映画『만약에 우리(もしも私たちが)』で、2026年の百想芸術大賞・映画部門女性最優秀演技賞を受賞した。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
ドイツ生まれの三言語家庭
ムン・ガヨンは1996年7月10日、ドイツ南西部のカールスルーエで生まれた。父は物理学者、母はチェンバロを専攻した音楽家で、二人はドイツ留学中に知り合って結婚している。小学3年生のときに家族で韓国へ戻り、その後はソウル・龍山区の漢南洞で育った。家庭では韓国語・ドイツ語・英語が飛び交い、今でも姉とは三つの言語を混ぜて話すという。本人は三言語を操ることについて、どれも中途半端なので「0か国語」だと冗談めかして語っている。
叔父の応募で始まった子役
芸能界入りは本人の意思というより偶然だった。叔父たちが広告モデルを募集していた会社に写真を送ったところ採用され、そこから演技の仕事が始まった。2006年の映画『스승의 은혜(恩師の恵み)』で子役デビューし、以後はドラマ『메리대구 공방전(メリーとテグの攻防戦)』や『나쁜남자(悪い男)』などで、主演女優の少女時代を演じる機会が多かった。母の方針でピアノ、バイオリン、チェロ、フルートからバレエ、クライミングまで幅広く習っており、乗馬は時代劇の撮影のために身につけた。そうした家庭だったため、芸能活動への反対はそれほど強くなかったという。
子役から大学で演技を学ぶまで
その後、成均館大学芸術大学の演技芸術学科へ進んで学位を取った。同じ学科にはApinkのキム・ナムジュがおり、子役時代からの友人同士で同期でもある。子役出身らしく同世代の俳優仲間との縁も長く、キム・ユジョンからは撮影現場にコーヒーカーが届いたこともあり、キム・ソヒョンやヨ・ジングら子役時代の仲間とも今も連絡を取り合っていると番組で明かしている。
活動の歩み
脇役から地上波初主演へ
大人の俳優として名前が知られるようになったのは、KBSの週末ドラマ『왕가네 식구들(ワン家の人々)』(2013〜14年)の王ヘバク役と、SBS『嫉妬の化身〜恋の嵐は接近中!〜』(2016年)のイ・パルガン役だった。2018年にはMBC『偉大な誘惑者』のチェ・スジ役で地上波ドラマ初主演を果たし、同年のMBC演技大賞で優秀演技賞を受けた。翌2019年にはJTBCのシットコム『으라차차 와이키키2(ウラチャチャ ワイキキ2)』でヒロインを務め、コメディーでも存在感を示した。
ロマンスの主役として定着
転機となったのは2020年である。MBC『その男の記憶法』では、明るいトップ女優でありながら過去の傷を抱えるヨ・ハジンを演じ、相手役キム・ドンウクとともにMBC演技大賞のベストカップル賞を受けた。同年12月に始まったtvN『女神降臨』では、素顔に自信が持てずメイクで人生を変える高校生イム・ジュギョンを演じ、国内外の視聴者に広く知られる存在になった。2022年には『LINK:ふたりのシンパシー』に主演し、同年末のJTBC『愛と、利と』では、誰にでも優しいのに自分にだけは厳しい銀行員アン・スヨンを抑えた演技で表現し、それまでの明るいイメージを覆した。
映画での受賞と新たな出発
2025年はtvN『그놈은 흑염룡(あいつは黒炎竜)』のペク・スジョン役でラブコメディーに戻る一方、同じtvNの『서초동(瑞草洞)』では弁護士たちの日常を描く法廷オフィスものに挑んだ。同年12月31日公開の映画『만약에 우리』では、苦しいソウル暮らしの中でも自分の家を建てる夢を捨てないハン・ジョンウォンを演じた。作品はメロ映画として7年ぶりの観客動員を記録したと伝えられ、本人は2026年の第62回百想芸術大賞で映画部門の女性最優秀演技賞を手にした。事務所はSM C&C、キーイースト、ピークJエンターテインメントを経て、2026年7月にファンタジオと専属契約を結んだ。次回作として、人気ウェブトゥーンが原作のtvNドラマ『고래별(クジラの星)』でホ・スア役を演じることが決まっており、2027年の放送予定と報じられている。
エピソード
本の虫が書いた散文集
読書家として知られ、2019年にはtvNの教養番組『요즘책방 : 책 읽어드립니다(今どき本屋:本を読んであげます)』に固定パネルとして出演した。映画の中で引用された一節に惹かれると、その原典をたどって読むこともあるという。2024年には初の散文集『파타(PATA)』を出版し、自分自身や世界と向き合って書きためた言葉が読者の支持を集め、10刷を重ねて特別カバー版も出た。また自らフェミニストだと公言しており、愛用の読書ノートにはレベッカ・ソルニットやヴァージニア・ウルフの著作が記録されていた。
監督との縁と交際報道
『その男の記憶法』の制作陣とは放送後も縁が続いた。同作の演出陣の一人だったイ・スヒョン監督が手がけた2022年の『별똥별(流れ星)』には、キム・ドンウクとともに同作のカップル役のまま特別出演し、2023年の『이로운 사기(イロウン詐欺)』にも顔を見せた。そして2025年の『그놈은 흑염룡』で、イ監督と本格的に再タッグを組んでいる。一方、2018年5月には『偉大な誘惑者』で共演したウ・ドファンとの交際説が報じられ、2019年11月にも再び同様の報道が出たが、所属事務所はいずれも「親しい間柄にすぎない」として否定した。
ミラノの衣装と意外な素顔
2024年2月、ミラノ・ファッションウィークで開かれたドルチェ&ガッバーナのショーにグローバルアンバサダーとして出席した際、ランジェリー風のシースルー衣装が大きな話題となった。当日のドレスコードはランジェリールックだったが、「堂々として格好いい」という声と「露出が過ぎる」という声に分かれた。背中には始祖鳥のタトゥーがあり、母親が見た胎夢に由来するという。私生活ではゲーム好きで、オーバーウォッチに夢中になって徹夜明けで撮影に向かったこともあると明かした。幼いころからキンダーのチョコレート菓子が好きで、韓国ではあまり売られていない品を好んでいるという。MBTIは『愛と、利と』の撮影を経てENTJからINTJに変わったとファンミーティングで話している。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- ムン・ガヨン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 愛と、利と — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 偉大な誘惑者 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- LINK:ふたりのシンパシー — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 女神降臨 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- その男の記憶法 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08