ユ・ダイン
ソウル出身の俳優。CMの一言で注目され、独立映画『ヘファ、ドン』で独立映画祭や批評家協会の賞を受けて評価を固めた。単発ドラマ『普通の恋愛』でKBS演技大賞を受け、近年も映画を中心に地道な活動を続けている。
更新 2026-10-09/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
演劇学科から俳優の道へ
ユ・ダインは1984年、ソウルに一人っ子として生まれた。本名はマ・ヨンソンである。ソイル大学の演劇学科で学んだのち、2005年にSBSドラマ『乾パン先生とこんぺいとう』で俳優デビューを果たした。同じ頃から菓子や通信会社などのCMに次々と起用され、映画では端役や助演を重ねながら現場経験を積んでいった。大作の主演で一気に名を上げるタイプではなく、CMと助演、短編映画を行き来しながら少しずつ顔を覚えられていった点が、その後の歩みにもつながっている。
活動の歩み
独立映画で開いた扉
広く名前を知られるきっかけは、2008年の缶コーヒー「レッツビー」のCMだった。彼女が「先輩、熱があるみたい」とつぶやく場面が話題を呼び、一躍「あのCMの女性」として認知された。その後は朝ドラマや助演が中心だったが、転機となったのが独立映画『ヘファ、ドン』(2010年)である。主人公ヘファを演じた彼女は、ソウル独立映画祭で独立スター賞、2011年に韓国映画評論家協会賞の新人女優賞を受賞。2012年にはフランスのトゥール・アジア映画祭で主演女優賞も受け、演技派としての評価を固めた。
単発ドラマから映画へ
2012年、KBSの4部作ドラマスペシャル『普通の恋愛』で主演を務めた。裏番組がMBCの話題作『太陽を抱く月』だったこともあり数字は伸びなかったものの、良質な作品として後から評判を呼び、彼女はこの演技で同年のKBS演技大賞で連作・単幕劇部門の女子演技賞を受賞した。以降もtvN『아홉수 소년(アホップス少年)』(2014年)で主演、MBC『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ〜』(2016〜2017年)や JTBC『スケッチ』(2018年)に出演。映画では『容疑者』(2013年)、下請け会社へ追いやられる会社員を演じた『私は私を解雇しない』(2021年)、日本人の役で一人二役に挑んだ『チューリップの形』(2023年)、『ブロークン』(2025年)などに出演している。
国内外での評価と近年の歩み
『私は私を解雇しない』は海外でも評価され、2021年にイランのファジル国際映画祭で女優部門の特別言及を受けた。映画の外でも活動の幅は広く、2010年には鶏龍国際ミリタリー映画祭の広報大使を務め、2012年には視覚・聴覚障害者向けのバリアフリー版映画で日本映画『マイ・バック・ページ』のクラタ・マコ役の吹き替えや、韓国映画『그대를 사랑합니다(あなたを愛しています)』の画面解説を担当した。所属事務所は2022年にプラムA&Cと専属契約を結んだのち、現在はプレインTPCに移っている。2026年にも新作映画に出演するなど、派手な話題作より作家性の強い映画を選ぶ姿勢が一貫している。
エピソード
鉄塔に登った撮影と私生活
『私は私を解雇しない』では、主人公ジョンウンが送電鉄塔に登る場面の一部を自ら演じた。装備を身につけて塔を上り下りした撮影は過酷で、インタビューでは病院に最も多く通った作品だったと振り返っている。俳優も誰かに起用されなければ働けない職業だと語り、不安定な立場の主人公に強く共感したという。私生活では、『ヘファ、ドン』の監督ミン・ヨングンと作品を通じて交際に発展し、2021年10月に結婚。2023年4月に第一子となる娘を出産した。俳優ユ・ヨンソクとは『ヘファ、ドン』と『おいしい人生』で共演した縁があり、親しい間柄として知られる。また女優クァク・ジミンと雰囲気が似ているとよく言われ、初めて見た視聴者が彼女と勘違いすることもあったという。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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