パク・ヒスン
1970年ソウル生まれの俳優。劇団「木花」で12年間鍛えた舞台出身の実力派で、『セブンデイズ』で青龍映画賞助演男優賞を受賞。重低音の声と凄みのある悪役で知られ、近年は『マイネーム』『ムービング』などの配信作でも存在感を放っている。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
背の低い物静かな少年
パク・ヒスンは1970年2月13日、ソウルで生まれた。2月生まれのため早生まれ扱いで1976年に小学校へ入学し、ペミョン高校を経てソウル芸術専門大学演劇科に88学番で進んだ。在学中は学科代表も務めている。高校の同級生だったコラムニストのキム・テフンによれば、当時のヒスンは背が低くて最前列に座る、おとなしく目立たない生徒だったという。後年、公式の場で本人から「久しぶりだな」と声をかけられるまで、キム・テフンは同級生だと気づかなかったという笑い話も残っている。
劇団「木花」の看板俳優に
1990年に大学を卒業するとすぐ、厳しい演技訓練で知られる劇団「木花(モッカ)」に入団し、同年の舞台『심청이는 왜 두 번 인당수에 몸을 던졌는가(シムチョンはなぜ二度インダン水に身を投げたのか)』でデビューした。以後12年間にわたって劇団に在籍し、看板俳優として舞台に立ち続けた。後に映画界で活躍するユ・ヘジンは、この劇団での後輩にあたる。映画への本格的な進出は2000年代に入ってからで、舞台で積み上げた発声と存在感が、その後の映像作品での武器になった。
活動の歩み
遅咲きの映画俳優
1990年代から端役で映画に出ていたが、2002年の『보스 상륙 작전(ボス上陸作戦)』前後から組織の幹部役などで注目され始め、『귀여워(可愛い)』『南極日誌』などに出演した。転機は2007年の『セブンデイズ』で、キム・ソンヨル役の演技により翌2008年に青龍映画賞の助演男優賞をはじめ複数の賞を受賞し、遅咲きの実力派として名前が広く知られるようになった。2009年の『作戦』でも映画賞を受け、『혈투(血闘)』『依頼人』『容疑者』へと出演作を重ねていった。
悪役と重厚な脇役で
2010年代後半には、パク・フンジョン監督作品の常連として『V.I.P.』『魔女』などで主演級を担い、2017年の『1987、ある闘いの真実』ではチョ・ハンギョン班長役で2018年の百想芸術大賞映画部門助演男優賞を獲得した。『南漢山城』『密偵』など大作の脇も固める。ドラマではJTBC『美しい世界』(2019年)で主演を務め、Netflix『マイネーム』(2021年)の犯罪組織のボス役、Apple TV+『Dr.ブレイン』、Netflix『模範家族』、Disney+『ムービング』へと活動の場を広げた。
50代で見せる新しい顔
2024年にはNetflix『선산(先山)』で主演し、2025年の『イカゲーム』シーズン3にも特別出演した。2025年の映画『어쩔수가없다(どうしようもない)』では韓国映画評論家協会賞の助演男優賞を受賞。同年のTV朝鮮『コンフィデンスマンKR』ではフランス風の洒脱な紳士ジェームズを演じ、これまでの暴力的なイメージから大きく離れた軽やかな芝居で話題を集めた。2026年にはMBC『判事イ・ハンヨン』に出演し、WOODZの「Human Extinction」のミュージックビデオにも登場するなど、デビューから35年以上を経ても新しい挑戦を続けている。
エピソード
「パク・フィスン」との混同
名前がお笑い芸人のパク・フィスンとよく似ているため、混同されることが多い。放送局がパク・フィスンに出演を依頼するつもりで、誤ってパク・ヒスンに電話をかけてきたこともあったという。また、同じ大学出身で同い年の俳優チョン・ジェヨンとは顔立ちや雰囲気がよく似ていると言われ、ファンからサインを求められた際にチョン・ジェヨンのふりをして応じたという逸話もある。2004年の『귀여워』では二人そろって組織の男を演じたが、当時は似ていると言われたことがなかったと、本人は放送で振り返っている。
ヘビースモーカーの素顔
俳優仲間の間でも知られた愛煙家で、出演作の中でたばこを吸わない役を探すほうが難しいと言われるほどである。2015年6月に女優のパク・イェジンと結婚したが、妻から「酒・たばこ・コーヒーのうち一つをやめて」と言われ、選んだのはコーヒーだったという。組織暴力団の役は『보스 상륙 작전』から『模範家族』まで7度を数え、ドラマで「ムジン」という名の役を『美しい世界』『マイネーム』と2度演じた偶然もファンの間で話題になった。プロ野球ではKIAタイガースのファンとして知られる。
プロフィール
作品
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出典
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