韓国芸能人wiki
バインダーに戻る

イ・ヘヨン

이혜영Lee Haeyoung
俳優・女優

ソウル出身の俳優。映画監督イ・マニの娘で、1980年代に『チケット』『成功時代』などで強烈な存在感を放った。近年はホン・サンス作品や舞台、アクション映画『破果』でも評価され、世代を超えて支持される演技派である。

更新 2026-10-09/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

名監督の娘として

イ・ヘヨンは1962年、ソウルの鍾路区で生まれた。父は韓国映画史に名を残すイ・マニ監督である。短い生涯を映画に注ぎ込んだ父は、彼女にとって子どもの頃からの憧れだった。後にKBSのトーク番組『勝勝長駆』に出演した際には、死を前にした父が「名前と作品のほかに残せるものがない」と子どもたちに語った思い出を明かし、幼い日に一度だけ連れて行ってもらった撮影現場の記憶も大切にしていると話した。芸能界への第一歩は1981年のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』で、ここから俳優としての道が始まった。

活動の歩み

80年代映画界の看板女優

1980年代、イ・ヘヨンは映画界で一気に頭角を現した。1986年には『여왕벌(女王蜂)』で百想芸術大賞の新人演技賞、『冬の旅人』で大鐘賞の助演女優賞を受け、『チケット』『街の楽士』などでも存在感を示した。1989年には『成功時代』で百想芸術大賞の映画部門最優秀演技賞を受賞。アフレコを声優に任せる映画が多かった時代に、よく通る声を持つ彼女は自分の台詞を自分で録音したと伝えられる。90年代には『南部軍』や『明子・明子・ソーニャ』に出演し、後者で青龍映画賞助演女優賞を受けた。舞台でも1988年に『死の賛美』で東亜演劇賞を受けるなど、映像と演劇の両方で実績を重ねた。

ドラマとホン・サンス作品

2000年代以降はテレビドラマで若い世代にも知られるようになる。『ごめん、愛してる』(2004年)や『ファッション70’s』、『花より男子〜Boys Over Flowers』(2009年)などで、富裕層の夫人やグループ会長のように、威厳と気品を兼ね備えた役どころを多く任された。2010年代以降も『マザー〜無償の愛〜』(2018年)、『無法弁護士』、『キルヒール』『カジノ』(いずれも2022年)と出演が続く。映画では2021年のホン・サンス監督作『あなたの顔の前に』で主演を務め、2022年の百想芸術大賞で映画部門女子最優秀演技賞を受賞。以後も『小説家の映画』『WALK UP』『旅人の必要』とホン監督作品への出演を重ねている。

舞台と司会、幅広い活動

映画の全盛期を経たあとも、イ・ヘヨンは活動の場を一つに絞らなかった。1991年からはSBSの報道番組『SBSニュースショー』で進行役を務め、1993年からは番組『집중! 여섯 명의 여자(集中!6人の女)』の司会も担当した。舞台では1995年に『집(家)』で百想芸術大賞の演劇部門最優秀演技賞を受け、1998年には創作大衆歌劇『涙の女王』にも出演。2012年の『ヘッダ・ガーブレル』では大韓民国演劇大賞を受賞し、2016年の『かもめ』、2017年の『メディア』と古典劇の主役級を次々に演じた。映画、ドラマ、舞台、司会を自在に行き来する経歴は、同世代の女優の中でも際立っている。

エピソード

時代への怒りと『破果』の挑戦

1980年代の韓国映画界では女優に露出の多い役が求められることが多く、イ・ヘヨンはその風潮に早くから異を唱えていた。1988年の新聞インタビューでは、女優を真剣な表現者として扱わない業界の男性本位の空気を批判し、いつか女性の存在感を示す映画に出たいという願いも口にしている。その姿勢は年月を経ても変わらず、2025年の映画『破果』では60代の女性殺し屋チョガクを演じた。アクションの撮影では肋骨を折るなど負傷を重ねながらも多くの場面を自ら演じ、ベルリン国際映画祭でも上映されて話題を呼んだ。同年には演劇『ヘッダ・ガーブレル』で2012年以来となる主人公ヘッダに再び挑んだ。俳優のチェ・ミンシクとハン・ソッキュが、メロドラマを撮るなら相手役に彼女を選びたいと語ったこともある。

プロフィール

生年月日
1962年11月25日[1]
出生地
ソウル特別市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優・女優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2018年マザー 無償の愛Amazonで探す마더出演[2]
  2. 2018年無法弁護士Amazonで探す무법 변호사出演[3]
  3. 2022年キルヒールAmazonで探す킬힐出演[4]
  4. 2022年死を告げる女Amazonで探す앵커出演[5]
  5. 2022年カジノAmazonで探す카지노出演[6]
  6. 2023年小説家の映画Amazonで探す소설가의 영화出演[7]
  7. 2024年我が家〜嘘のかけら〜Amazonで探す우리, 집出演[8]
  8. 2024年旅人の必需品Amazonで探す여행자의 필요出演[9]
  9. 2025年破果Amazonで探す파과出演[10]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. イ・ヘヨン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  2. マザー 無償の愛 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  3. 無法弁護士 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  4. キルヒール — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  5. 死を告げる女 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  6. カジノ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  7. 小説家の映画 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  8. 我が家〜嘘のかけら〜 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  9. 旅人の必需品 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  10. 破果 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09