キム・ウビン
モデル出身の韓国の俳優。『紳士の品格』『相続者たち』で若手スターとなったが、2017年に上咽頭がんを公表して活動を休止。約2年半の治療を経て復帰し、2025年には長年交際した女優シン・ミナと結婚した。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
全州育ちの優等生がモデルを志す
キム・ウビンは1989年7月16日にソウルで生まれ、全羅北道の全州で育った。本名はキム・ヒョンジュンである。本人の話では、小学生のころは学級委員を毎年務め、中学では学年5位に入るほど勉強熱心だったが、高校に上がると友人と遊ぶ時間が増え、夜間自習を抜け出してゲームセンターに通ったこともあったという。一方で早くからモデルの仕事に強い憧れを持ち、高校生のときに志望する大学のモデル学科の掲示板へ教授あての書き込みを何度も残していた。そのひたむきな文章は後に掘り起こされ、今も彼の下積みを語る話題としてたびたび引用される。
ランウェイから演技の世界へ
2008年、デザイナー、キム・ソリョンのメンズショーでモデルとしてデビューし、ソウルや釜山のコレクションのほか、男性誌やファッション誌の誌面にも登場するようになった。188cm前後の長身と低く響く声、鋭い目元は当時から目を引いたが、本人は早い段階から俳優への転身を考えていた。演技の基礎は俳優ムン・ジュウォンに習い、今も「先生」と呼んで慕っている。体づくりはトレーナーのヤン・チスンの指導を受け、華奢なモデル体型から肩幅の広い体格へと変わった。2011年、KBSの単発ドラマ枠『ドラマスペシャル』の連作『ホワイトクリスマス』で、真っ赤な髪の問題児カン・ミルを演じて俳優デビューを果たした。
活動の歩み
制服役で一気に知名度を上げる
2012年初め、同名の人気アイドル歌手と区別するため芸名をキム・ウビンに改めた。同年のSBS『紳士の品格』で、主人公の女性教師に片思いする教え子を演じて名前が知られ始め、続くKBS『学校2013』では不良少年パク・フンスを好演し、イ・ジョンソクとの友情の演技で熱心なファンを獲得した。「キム・ウビンが制服を着ると当たる」と言われたのはこのころである。2013年には映画『チング 永遠の絆』で長編映画デビューを果たし、さらにSBS『相続者たち』でホテル財閥の御曹司チェ・ヨンドを演じてブレイクした。同年8月から翌年2月までは音楽番組『M COUNTDOWN』の司会も務めている。
主演作の連続と突然の休止
その後は映画を中心に役の幅を広げた。2014年の『技術者たち』では金庫破りの天才を、2015年の『二十歳』ではカン・ハヌル、ジュノと共演して軽薄だが憎めない青年を演じた。2016年にはKBS『むやみに切なく』でスジと共演し、余命を宣告されたトップスターという役どころで主演を務め、同年の映画『マスター』ではイ・ビョンホン、カン・ドンウォンと肩を並べた。ところが次回作を検討していた2017年5月、上咽頭がんと診断されたことが公表され、すべての活動を止めて治療に専念することになった。前年に「余命わずかなスター」を演じたばかりだったため、ファンの衝撃は大きかった。
復帰後の歩みと結婚
治療を終えたキム・ウビンは、2019年11月の青龍映画賞にプレゼンターとして登場し、約2年半ぶりに公の場へ戻った。2020年にはMBCのドキュメンタリー『ヒューマニマル』でナレーションを担当し、同年からはチェ・ドンフン監督の二部作SF映画『外界+人』(宇宙人と人間の攻防を描く作品)の撮影に参加した。2022年にはドラマ『私たちのブルース』に出演し、Netflixの『配達人 ~終末の救世主~』(2023年)で復帰後初の主演を務め、2024年の映画『武道実務官』、2025年のシリーズ『ダ・イルオジルジニ』(願いをかなえる魔神の物語)ではスジと約10年ぶりに再会した。私生活では2015年7月に女優シン・ミナとの交際を認め、2025年12月20日に結婚した。2026年8月にはtvNドラマ『ギフト』で元プロ野球の投手コーチ役を演じることが発表された。
エピソード
治療の日々と兵役免除
後にトーク番組で語ったところによると、診断の際に「短ければ6か月かもしれない」と聞かされ、強い衝撃を受けたという。幸い発見が遅すぎることはなく、抗がん剤治療と放射線治療を並行して受けた。2017年12月にはファンカフェを通じて3回の抗がん剤治療と35回の放射線治療を終えたと報告し、「また元気にあいさつする」と約束している。当初は2017年末から翌年初めに入隊するつもりだったが、治療中に受けた徴兵検査で兵役免除の判定を受けた。復帰後の2020年には彼の名をかたる偽のSNSアカウントがフォロワー200万人を集めるほどになり、事務所が注意を呼びかけた末、同年11月に本人が初めて公式インスタグラムを開設した。
10年守ったトレーナーへの恩義
2025年、キム・ウビンは「この10年、トレーナーをつけずに一人で鍛えてきた」という意外な事実を明かした。モデルから俳優へ移る時期に彼の体を作り上げたのはトレーナーのヤン・チスンで、ヤンはその実績で広く名を知られるようになった。無名でお金もなかったころに支えてくれた相手への感謝から、キム・ウビンは「キム・ウビンの体を作ったトレーナー」という評判をヤンだけのものにしておこうと考え、ほかの指導者に頼らず自主トレーニングを続けてきたのだという。しかもこの決めごとは本人に相談も報告もせず、期限も10年と自分で定めていた。その10年が過ぎた今は、別のトレーナーと運動してみたい気持ちもあると話している。
「良い人」でありたいという目標
強面の印象とは逆に、本人は「冷たく見られるが、実は涙もろい」と話している。インタビューでは最終目標を「良い人になること」と語り、駐車場の係員に代金を渡しながら3度も頭を下げる姿が撮られて話題になった。2023年には、長年彼の撮影を続けてきたファンが亡くなった際に釜山まで弔問に出向いている。学生ドラマで共演した同い年のイ・ジョンソクとは今も親友で、仲の良さから交際を疑う冗談が出た際には「友情も愛だ」と返した。2019年の江原道山火事や2020年の新型コロナ流行の際に寄付を行い、結婚の際にはシン・ミナとともに計3億ウォンを寄付したと報じられた。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- キム・ウビン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 私たちのブルース — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 配達人 ~終末の救世主~ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08