リュ・ジュンヨル
リュ・ジュンヨルは京畿道水原市出身の俳優。下積みを経て2015年に映画『ソーシャルフォビア』で注目され、ドラマ『応答せよ1988』で一躍スターに。以降は映画を中心に『タクシー運転手』『毒戦』『梟―フクロウ―』などで主演級の地位を築いた。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08
生い立ちとデビューまで
教師志望からの転身
1986年9月25日生まれ。学生時代の夢は教師で、高校までは師範大学への進学を目指して机に向かっていたという。しかし勉強が自分の性に合わないと感じたことから進路を見直し、演技の道を選んだ。浪人生活を経て2006年に水原大学の演劇映画学科に入学し、在学中は舞台や学生の短編映画に出演しながら経験を積んだ。華やかな芸能界への憧れというより、演じることそのものへの関心から俳優を志したタイプで、大学時代に積み重ねた短編映画の現場が後のキャリアの出発点となった。
アルバイトと独立映画の日々
卒業後もすぐに道が開けたわけではなく、アルバイトで生計を立てながら俳優志望として独立映画や短編映画のオーディションを受け続ける時期が長く続いた。所属事務所もなく、役は自分で探してオーディションで勝ち取るしかなかった。本人は後に、オーディションは千回でも受けるつもりで臨んでいたと振り返っている。こうした無名時代にこつこつと出演作を重ねたことが、のちに監督たちの目に留まる下地になった。俳優志望でありながら定職に就かずアルバイトを掛け持ちする、いわゆるフリーターとしての暮らしが、デビュー前の彼の日常だった。
『ソーシャルフォビア』の転機
劇場公開の商業映画で彼が初めて大きな役を得たのは、2015年の『ソーシャルフォビア』だった。演じたのは、悪質な書き込みで炎上した人物の自宅へ若者たちが押しかける騒ぎを実況する人気ネット配信者「ヤンゲ」である。最初に打診されたのは押しかける側の一人という端役だったが、リュ・ジュンヨルは配信者の役を自分で作り込んだうえで監督との面談に臨み、その役を手にしたという。劇中で着た服の一部は自前だった。ピョン・ヨハンらと共演したこの作品は、のちに彼を起用した監督たちが理由としてたびたび挙げることになる。さらに舞台あいさつでの姿が『応答せよ1988』の脚本家の目に留まり、同作のオーディションへの道も開けた。俳優人生の起点と呼べる一本である。
活動の歩み
『応答せよ1988』で一躍スターに
2015年11月から翌年1月にかけてtvNで放送された『応答せよ1988』で、主人公一家の隣に住む無愛想だが情の深い少年キム・ジョンファンを演じ、デビューからわずか1年ほどでスターの座に駆け上がった。ドラマはケーブル局としては異例の高視聴率を記録し、視聴者の間では彼が演じる人物がヒロインの結婚相手になると予想する流行語まで生まれた。オーディションに訪れた彼の手の甲に、演出のシン・ウォンホが「原石」と書いたという逸話もよく知られている。2016年にはMBCの『運勢ロマンス』で地上波ドラマ初主演を務めた。
映画俳優としての地位確立
ブレイク前に撮影を終えていた初主演映画『グローリーデイ』をはじめ、『ロボット・ソリ』『チュンジャさんの秘密』などが相次いで公開された。2017年には『ザ・キング』『タクシー運転手 約束は海を越えて』で存在感を示し、2018年は『リトル・フォレスト 春夏秋冬』の素朴な青年から『毒戦 BELIEVER』の謎めいた人物まで振れ幅の大きい役をこなした。その後も『マネー』『ヒット・アンド・ラン』『鳳梧洞戦闘』『宇宙+人』などで主演を重ね、2022年の『梟―フクロウ―』では盲目の鍼医を演じ、第59回百想芸術大賞で映画部門の最優秀演技賞を受賞した。
配信作品への広がり
2019年にはJTBCの旅番組『トラベラー』でキューバを旅し、2021年にはJTBCドラマ『人間失格』で久々にテレビドラマへ戻った。近年は動画配信作品での主演が目立つ。2024年のNetflixシリーズ『ザ・8ショー』では、借金に追い詰められて奇妙なショーに参加する男を演じた。2025年にはヨン・サンホ監督のNetflix映画『啓示録』で、自分が神の啓示を受けたと信じ込む牧師という強烈な役に挑んだ。2026年には新作シリーズ『ドゥルチュィ(野ネズミ)』で初の一人二役に挑戦すると報じられている。
エピソード
交際と2024年の騒動
2017年には歌手で俳優のヘリとの交際を双方の事務所が認め、芸能界を代表する公認カップルとして長く知られたが、2023年11月に破局が伝えられた。2024年3月には女優ハン・ソヒとの交際が報じられ、双方が認めたものの、元恋人ヘリが意味深な短文をSNSに投稿したことで交際時期が重なっていたのではないかという「乗り換え」の憶測がネット上に広まった。当事者側はこれを否定し、ヘリも感情的な投稿だったとして謝罪した。ハン・ソヒとは交際公表から約2週間で別れたと発表された。
環境大使とゴルフ批判
リュ・ジュンヨルは環境団体グリーンピースの広報大使として環境保護に取り組む姿勢を示してきた。しかし2024年の交際報道の過程で、彼が普段からゴルフを好むことが改めて取り沙汰されると、ゴルフを楽しむ姿が大使としてのイメージにそぐわないという批判が一部から上がったと報じられた。俳優としての評価とは別に、私生活が大きく注目されるほど知名度が高まったことを示す出来事でもあった。
千回のオーディションの覚悟
本人は、『応答せよ1988』以前の出演作の多くを事務所に頼らず自力のオーディションで手にしたことを折に触れて語ってきた。同作の後に変わった点を問われると、俳優としての責任感が生まれたと答えている。ブレイク前に撮った映画が人気上昇後に相次いで公開されたため、制作側にとっては思わぬ追い風になったともいわれる。『グローリーデイ』ではEXOのスホと共演しており、二人がそろって人気を得た後に公開される形となった。2025年の『啓示録』の取材では、人々が信じたいものだけを信じることへの問いを作品に込めたと語っている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- リュ・ジュンヨル — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 人間失格 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 트래블러 (텔레비전 프로그램) — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- タクシー運転手 約束は海を越えて — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 毒戦 BELIEVER — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- リトル・フォレスト 春夏秋冬 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08