チャン・ヨンナム
チャン・ヨンナムは1973年ソウル生まれの俳優。1995年に劇団木花で舞台デビューし、大学路の実力派として名を上げた後、映画・ドラマへ活動を広げた。『サイコだけど大丈夫』の看護師長や、王妃・大妃役の迫力ある演技で「信じて見る俳優」と評される。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
男の子の名前を持つ末娘
1973年11月25日、ソウル市冠岳区で4人の姉を持つ末娘として生まれた。男性と間違われやすい「ヨンナム」という名は、今度こそ男の子をと期待していた祖父が、用意していた名前をそのまま付けたものだという。幼いころは内気で演技など考えもしなかったが、中学時代、バスの窓から横断歩道の前に停まった桂園芸術高校のオレンジ色のスクールバスを見て、「自分の乗るバスとまるで空気が違う」と感じたことがきっかけで同校の演劇映画科に進んだ。その後ソウル芸術専門大学の演劇科で学び、在学中は「大学路のイ・ヨンエ」と呼ばれるほどの美貌で知られた。
降板から始まった舞台人生
舞台人生は挫折から始まった。1995年に演出家オ・テソクが率いる劇団木花へ入団し、同劇団版『ロミオとジュリエット』でジュリエットを演じる予定だったが、力不足と判断されて役を外されてしまう。ところが同じ年、『楽屋』のキッコ役で百想芸術大賞の新人賞を獲得し、早くも評価を覆した。2001年には、かつて降ろされたジュリエット役を今度は正式につかみ、雪辱を果たしている。その後も『プルーフ』『パリ公主』『かもめ』など女性が中心に立つ戯曲で主役を張り、ひとりで9人の人物を演じる『ヴァギナ・モノローグ』にも挑んだ。
活動の歩み
スクリーンとテレビへ
映像の仕事に広がるきっかけを作ったのは、チャン・ジンとの縁である。2000年代半ばに彼が演出する舞台へ何度か出たことから、チャ・スンウォン主演の映画『拍手する時に去れ』で検事を演じるなどスクリーンにも顔を出すようになり、チャン・ジンが関わった『SNL KOREA』ではシーズン1・2のクルーも務めた。その後の映画出演作には『ハーモニー 心をつなぐ歌』『隣人 -The Neighbors-』『私のオオカミ少年』『国際市場で逢いましょう』などがある。テレビでは単発ドラマや小さな脇役を積み重ね、初めて物語を引っ張る役を任されたのは2015年の『女王の花』だった。素朴な庶民の役が多いため意外に思われがちだが、2005年には『マクベス』を翻案した舞台『幻』で王を演じており、オフィーリアなどシェイクスピア劇の役も数多く経験している。
「大妃専門」の称号
テレビでの大きな転機は2019年に訪れた。映画『王になった男』をドラマ化したtvN版で大妃を演じ、主人公役のヨ・ジングと渡り合う迫力が評判になったのである。翌2020年のtvN『サイコだけど大丈夫』では、多くの秘密を隠した看護師長パク・ヘンジャという難役を担い、その不気味さに視聴者から「もう少し手加減してほしい」という声が上がるほどだった。2024年のtvN時代劇『세작, 매혹된 자들』(世作、魅惑された者たち)で再び王大妃に扮したことで「大妃専門俳優」の異名が定着し、2026年7月公開のNetflixシリーズ『동궁』(東宮)でも大妃役を担当。国王を演じたチョ・スンウとの火花を散らす場面が見どころに挙げられた。同月には、2年前に離れた事務所アンドマークと再び専属契約を結んでいる。
エピソード
「死ぬ役」が多い俳優
出演作を振り返ると、劇中で命を落とす役の多さが目を引く。舞台ではジュリエットやオフィーリアなど物語の途中で死ぬ役が続き、ドラマでも序盤に強烈な印象を残して退場するパターンが繰り返された。主人公の亡き母という設定も定番で、『太陽を抱く月』に至っては第1話にしか登場しないにもかかわらず、その場面が今も語り草になっている。時代劇でも死を免れた役は少なく、『세작』はその数少ない例外である。あまりに何度も死んでいるので、本人は「かえって長生きしそうだ」と冗談めかしている。
声と家族のこと
鼻にかかった澄んだ声と正確な発音が持ち味だが、舞台時代は観客の反応が良くなく、長くコンプレックスだったという。知名度が上がるにつれ、その声への評価も変わっていった。両親が初めて娘の舞台を見たのは1999年の『父子有親』で、際どい振り付けがある役だったため戸惑ったという逸話もある。私生活では2011年に7歳年下の男性と結婚し、2014年に長男を出産している。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- チャン・ヨンナム — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- となりのMr.パーフェクト — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- サイコだけど大丈夫 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- SEOBOK/ソボク — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- イルタ・スキャンダル -恋は特訓コースで- — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 王になった男 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- チアアップ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 猟奇的な彼女 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08