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チェ・スンヒョン

T.O.PT.O.P
ビッグバン俳優・女優歌手ミュージシャン

チェ・スンヒョン(T.O.P)は、2006年にBIGBANGのラッパーとしてデビューした歌手・俳優である。低音のラップと映画・ドラマでの演技で人気を得た。長い活動中断と2023年のグループ脱退を経て、『イカゲーム』シーズン2で復帰し、2026年に初のソロ正規アルバムを発表した。

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08

生い立ちとデビューまで

アンダーグラウンドのラッパー

チェ・スンヒョンは1987年にソウルで生まれた。10代のころからヒップホップに惹かれ、デビュー前は「TEMPO」という名前でアンダーグラウンドのラップシーンに出入りし、ラッパーとして活動していた。のちにBIGBANGで一緒になるG-DRAGON(クォン・ジヨン)とは中学生時代に同じ地域で過ごした友人同士で、二人で踊ったりラップをしたりして遊んでいた。その後しばらく疎遠になったが、すでにYGエンターテインメントの練習生だったG-DRAGONが、事務所が新しい男性グループのメンバーを探していると知って連絡をくれたことが、デビューへの道を開くきっかけになった。低くよく響く声は、のちにBIGBANGでの彼のラップの持ち味となる。

減量して勝ち取った合流

YGのオーディションに挑んだものの、チェ・スンヒョンは最初、アイドルグループのイメージに合わないとして不合格になった。幼いころから太り気味で、当時もかなり体重があったことが響いたとされる。それでもあきらめず、短期間で約20キロの減量を成し遂げて再挑戦し、BIGBANGのメンバーに加わった。デビュー前の過程はグループ結成を追ったドキュメンタリー番組でも紹介され、メンバー候補として競い合う姿が視聴者の目に触れた。こうして2006年、G-DRAGON、SOL(テヤン)、D-LITE(テソン)、V.Iとともに5人組のBIGBANGとしてデビューし、グループのラッパーを担うことになった。のちに発表した曲の歌詞にも、太っていた子ども時代をネタにした一節がある。

活動の歩み

BIGBANGの低音ラッパー

BIGBANGは2007年の『嘘(거짓말)』で一躍トップグループとなり、『最後の挨拶』『Haru Haru』などのヒットを重ねて、韓国だけでなく日本やアジア各地で大きな人気を得た。チェ・スンヒョンは重低音のラップと独特の存在感でグループのカラーを支えた。2010年にはG-DRAGONとのユニットGD&TOPとしてアルバムを発表し、同じ年にソロ曲『Turn It Up』、2013年にはデジタルシングル『DOOM DADA』をリリースしている。音楽活動と並行して美術への関心も深く、現代美術の収集家としても知られ、2016年には海外のオークションハウスと組んで作品のキュレーションを手がけた。

俳優としての歩み

俳優としては、2009年のKBSドラマ『IRIS -アイリス-』で冷徹な殺し屋ビックを演じて注目された。2010年には朝鮮戦争の学徒兵を描いた映画『戦火の中へ』で主演を務め、2013年の映画『同窓生』では北朝鮮から送り込まれた工作員の少年役で単独主演を果たした。2014年には人気シリーズの続編『タチャ 神の手』で主人公を演じ、2015年にはウェブドラマにも出演している。ところが2016年の大麻吸引により起訴され、2017年に懲役10か月・執行猶予2年の判決を受けて芸能活動を中断した。その後はSNSで引退をほのめかすなど表舞台から遠ざかり、2023年にはBIGBANGからの脱退が公式に伝えられた。

『イカゲーム』での復帰とソロ再始動

長い空白を破ったのは、2024年12月に配信されたNetflixシリーズ『イカゲーム』シーズン2である。ファン・ドンヒョク監督の作品で、仮想通貨投資に失敗したラッパーのタノスを演じ、約10年ぶりに俳優として姿を見せた。国内では評価が分かれた一方、海外では好意的な反応も多かった。2025年1月には、映画『タチャ 神の手』以来11年ぶりとなる記者インタビューに応じ、過去について重ねて謝罪した。2026年はBIGBANGのデビュー20周年にあたり、4月に初のソロ正規アルバム『多重観点(ANOTHER DIMENSION)』を発表して歌手活動を再開した。7月には横浜のぴあアリーナMMで日本ファンミーティングを開き、香港を皮切りにアジア各地を回るツアーも行っている。

エピソード

紫の髪と「わざと寒い」ラップ

タノス役はオーディションの提案から始まった。役柄が薬物に溺れたラッパーだったため、チェ・スンヒョンは自分の過ちと正面から向き合うことになり、世界中でそのイメージが固定されてしまう不安も大きかったと明かしている。それでも、10年間誰にも求められなかった自分に手を差し伸べてくれた監督への感謝から引き受けたという。キャスティングの公表後に批判が出た際には降板も考えたが、監督らの励ましで撮影を続けた。役作りでは、映画の悪役サノスとインフィニティ・ストーンから着想を得た紫の髪とネイルで癖の強い外見をつくり、発音をぼかすマンブルラップ風の台詞回しを取り入れた。ラップをわざと単純で気恥ずかしい内容にしたのは、ショート動画やミームとして広まることを期待したからだと語っている。

作業室で過ごした7、8年

2025年のインタビューでチェ・スンヒョンは、活動を止めていた期間について、7、8年ほど自宅と音楽の作業室を行き来するだけの生活を送り、曲づくりに没頭していたと振り返った。楽器とマイクの前にいるときだけは少し息ができるように感じ、自分の存在意義に気づいたという。人前に立てなかった時期を「失われた30代」と呼びながらも、その時間が惜しいとは思わないと話し、暗がりの中で育った自分を表現できる俳優になりたいと語った。BIGBANGのメンバーには今も申し訳ない気持ちしかないとし、2020年ごろから事務所とメンバーにグループを離れる意思を伝えていたことも明かした。黒いスーツに黒いネクタイ姿で会見の場に現れ、緊張した面持ちで質問に答えていた。

後ろから送るエール

2026年、G-DRAGON、SOL、D-LITEの3人はBIGBANGのデビュー20周年を記念したワールドツアーを行っている。日本のテレビ番組のインタビューでこの話題を向けられたチェ・スンヒョンは、これからはソロアーティストとして活動していくと述べ、メンバーと同じ舞台に並ぶことはもうできないが、彼らの音楽と活動を後ろから支え応援し続けると語った。空白期間については、経験したことのない暗い時期を通り抜けたことでかえって成長できたと話し、曲を作るたびに息ができる気がして、再び立ち上がれたと振り返っている。ファンに対しては、応援こそが再び人前に立つ最大の原動力になったと感謝を伝えた。

プロフィール

生年月日
1987年11月4日[1]
出生地
ソウル特別市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優 / 歌手 / ミュージシャン[1]
関連グループ
ビッグバン[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2024年イカゲーム (シーズン2)Amazonで探す오징어 게임 2出演[2]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. チェ・スンヒョン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. イカゲーム (シーズン2) — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08