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イ・ヒジュン

이희준Lee Hee-joon
俳優・女優

大邱出身の俳優・映画監督。工学部生から交通事故を機に演劇の道へ進み、韓国芸術総合学校を経て舞台と映画で経験を積んだ。2012年の『棚ぼたのあなた』でブレイクし、『1987、ある闘いの真実』『KCIA 南山の部長たち』『殺人者のパラドックス』などで幅広い役柄をこなしている。

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

医大志望から工学部へ

イ・ヒジュンは1979年、大邱で生まれた。学生時代は演技にまったく関心がなく、長男として親の期待を背負い、一時は医学部を目指して勉強していたという。結局医学部には届かず、嶺南大学校工科大学の化学工学科に進学した。大学ではギター部の部長を務め、学業そっちのけで自由な学生生活を送り、学業警告を受けたこともあった。人生が一変したのは入隊を目前に控えた時期である。交通事故に遭って首を痛め、甲状腺が破裂する重傷を負った。この負傷により兵役は戦時勤労役の判定となり、復学の代わりに偶然目にした地元の児童劇団の団員募集に応募した。『シンデレラ』の王子役などを演じるうちに芝居の面白さにのめり込み、ここでプロの俳優を目指すと決めたのである。

劇団と韓芸総での修業

大学を中退すると、劇団・演戯団コリペに入り、密陽の演劇村で1年間共同生活を送りながら『オイディプス』などの舞台に立った。さらに体系的に学びたいと韓国芸術総合学校を受験したが一度は不合格となり、浪人の末、20代半ばで演劇院演技科へ入学した。理論漬けだった工学部時代と違い、実技中心の授業は本人にとって天国のようだったという。8学期すべてを奨学生として過ごし、在学中にはチン・ソンギュらと劇団を立ち上げ創作劇を上演した。卒業後はソン・ガンホらを輩出した劇団チャイムに所属し、舞台に立つ一方で映画に小さな役で出演を重ねた。

活動の歩み

単幕劇から週末ドラマの人気者へ

映画では『生き残るための3つの取引』の刑事役や『火車』などで印象的な脇役を務めたが、テレビとの縁は長く薄かった。転機は劇団チャイムの舞台を観に来たKBSのプロデューサーの目に留まったことである。KBS『ドラマスペシャル』の単幕劇に立て続けに出演して制作陣の信頼を得ると、その一本を手がけたPDが週末ドラマ『棚ぼたのあなた』(2012年)で彼をチョ・ユニの相手役チョン・ジェヨンに抜擢した。作品は視聴率40%を超える大ヒットとなり、二人は「天方カップル」と呼ばれて人気を集めた。視聴者の要望で出番が増え、週1回だった撮影が終盤には毎日になったという。デビューから10年以上経っていたにもかかわらず、新人と思った視聴者も多かった。翌2013年には『職場の神』でサブ主人公のム・ジョンハンを演じ、温かな上司役で好評を得た。

現代史映画と配信作品での飛躍

2012年の時代劇『田禹治(チョン・ウチ)』の悪役は厳しい評価を受け、正統派の役柄には向かないと見る向きもあった。それを覆したのが韓国現代史を題材にした2本の映画である。『1987、ある闘いの真実』では真相を追う記者ユン・サンサムを、『KCIA 南山の部長たち』では大統領の側近として権勢を振るう警護室長クァク・サンチョンを演じ、正反対の立場の人物をどちらも説得力をもって演じ切った。2021年にはドラマ『マウス』で主人公の一人コ・ムチを熱演。2024年は配信作品が続き、Netflix『殺人者のパラドックス』で60代の元刑事ソンチョン、Disney+『支配種』にも出演したほか、映画『黄野』『ハンサム・ガイズ』で主演級を務めた。2025年にはNetflix『悪縁』に出演し、2026年はENAドラマ『案山子(허수아비)』で権力志向の検事チャ・シヨンを演じるなど、第一線での活動が続いている。また短編『ビョンフンの一日』などで監督・脚本も手がけている。

エピソード

「後天的な俳優」の流儀

自然体のアドリブで知られるが、本人は「才能に恵まれなかったので、努力と練習なしでは成り立たない」との趣旨を語り、自らを「後天的な俳優」と呼んでいる。その練習ぶりは周囲の証言からもうかがえる。演技スタイルの違いがよく表れたのが『棚ぼたのあなた』の現場だ。彼は場面の状況だけを頭に入れ、台詞を自分の言葉に少しずつ直して演じるタイプだが、相手役のチョ・ユニは台本の一字一句を崩さない。彼はそれに驚き、彼女の方は彼のアドリブに当初戸惑ったものの、やがてそれが自分の演技を伸ばすきっかけになったと振り返っている。先輩俳優ソン・ヒョンジュを師と仰いでおり、「初心を忘れるな、整形はするな」と助言されたという。『殺人者のパラドックス』のソンチョン役では、60代の筋肉の付き方まで研究し、毎回2時間に及ぶ特殊メイクで撮影に臨んだと語った。

モデル妻との家庭

2015年に知人との食事の席でモデルのイ・ヘジョンと知り合い、2016年4月に結婚した。夫婦は流産や不妊治療の苦労も経験したと伝えられ、2019年12月に長男が誕生している。俳優としての抱負には「見せかけだけの格好つけをしない俳優でありたい」という趣旨の言葉を挙げており、飾らない姿勢を大切にしている。

プロフィール

生年月日
1979年6月29日[1]
出生地
大邱広域市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2021年マウスAmazonで探す마우스出演[2]
  2. 2024年殺人者のパラドックスAmazonで探す살인자ㅇ난감出演[3]
  3. 2024年支配種Amazonで探す지배종出演[4]
  4. 2016年青い海の伝説Amazonで探す푸른 바다의 전설出演[5]
  5. 2017年1987、ある闘いの真実Amazonで探す1987出演[6]
  6. 2020年KCIA 南山の部長たちAmazonで探す남산의 부장들出演[7]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. イ・ヒジュン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. マウス — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  3. 殺人者のパラドックス — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  4. 支配種 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  5. 青い海の伝説 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  6. 1987、ある闘いの真実 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  7. KCIA 南山の部長たち — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08