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パク・ボヨン

박보영Park Bo-young
俳優・女優歌手

忠清北道・曽坪出身の俳優。2008年の映画『過速スキャンダル』で新人賞を総なめにし「国民の妹」と呼ばれた。事務所との紛争による空白期を乗り越え、『私のオオカミ少年』『力の強い女ト・ボンスン』『未知のソウル』などで20年にわたり第一線に立つ。

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

軍人の父のもとで育つ

1990年2月12日、忠清北道の曽坪(当時は槐山郡の一部)で3姉妹の次女として生まれた。父は特殊戦部隊に勤めた職業軍人で、整理整頓や時間厳守には厳しかったという。軍の官舎が多い町で、友達もほとんどが軍人家庭の子どもだった。父の訓練明けには家族で海辺にキャンプに出かけ、転勤で離ればなれになった友達とは文通を続けた。山や野原で虫を捕り、冬は肥料袋をそり代わりにして遊んだ田舎での日々が、のちに役を理解する助けになったと本人は振り返っている。

物怖じしない優等生

学生時代の自分を「ごく平凡だった」と語る。小学生のころは泣き虫で同級生によくからかわれていたといい、のちにバラエティ番組で当時の同級生たちと再会した際には、上の階から腐った牛乳を投げつけられた思い出を笑いながら振り返っている。高校時代から演技の仕事を始め、2006年にEBSの学園ドラマ『비밀의 교정(秘密の校庭)』でデビュー。仕事を理由に学業を手放すことはせず、一般の受験生と同じく修能(大学修学能力試験)を受けて、一般選抜で檀国大学の公演映画学部に合格した。撮影の合間にも課題を抱えて通い、2015年に演劇専攻で卒業している。

活動の歩み

『過速スキャンダル』の衝撃

名を一気に広めたのは2008年の映画『過速スキャンダル』である。若くして父になった男(チャ・テヒョン)の前に突然現れる娘ファン・ジョンナム役で、公開前は地味な小品と見られていたが、口コミで約820万人を動員し、その年最大のヒット作となった。劇中歌も自ら歌い、青龍映画賞や百想芸術大賞などで新人賞を次々と受賞。「国民の妹」と呼ばれ、ドラマや映画の出演依頼が殺到した。ところが当時の所属事務所との対立から次回作が決まらず、出演予定とされた映画の頓挫をめぐって訴えられる騒動にまで発展する。専属契約の解除を求める訴訟は2010年9月に和解で決着したが、その後もしばらく思うように活動できず、一時は引退して故郷に帰ることも考えたという。

復帰後の快進撃

ファンの応援に背中を押されて再起を決め、チャ・テヒョンの紹介で新しい事務所に移った。2012年の映画『私のオオカミ少年』ではソン・ジュンギと共演し、600万人を超える観客を集めて復活を印象づけた。ドラマではtvN『ああ、私の幽霊さま』(2015年)で幽霊に取りつかれる気弱な見習いシェフを、JTBC『力の強い女ト・ボンスン』(2017年)で怪力のヒロインを演じ、いずれも高視聴率を記録した。映画『君の結婚式』(2018年)、ドラマ『アビス』(2019年)、『어느 날 우리 집 현관으로 멸망이 들어왔다(ある日、うちの玄関に滅亡が入ってきた)』(2021年)と、ロマンスからファンタジーまで主演作を重ねた。

30代で広げた演技の幅

2020年にBHエンターテインメントへ移籍すると、作品選びにも変化が見られた。2023年の映画『コンクリート・ユートピア』では大地震後のマンションで揺れ動く看護師を、同年のNetflix『今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~』では内科から精神科病棟へ移ってきた看護師を演じ、「かわいい妹」の印象を超えた繊細な演技で評価を高めた。2024年にはディズニープラス『照明店の客人たち』に出演し、2025年はNetflix『メロムービー』、tvN『未知のソウル』で人生を入れ替えた双子の姉妹を一人二役で演じ分けた。2026年4月にはディズニープラスの犯罪スリラー『골드랜드(ゴールドランド)』が公開され、金塊密輸に巻き込まれる税関職員役で新境地に挑んでいる。

エピソード

アドリブが生んだ名場面

『過速スキャンダル』のクライマックス、娘が父に積もった思いをぶつける場面は、オーディションで状況だけを与えられた彼女が即興で演じたものだった。監督はその台詞の方が脚本より良いと判断し、シナリオを書き換えたという。公開時は主演のチャ・テヒョンが別のドラマ撮影で忙しかったため、主に息子役の子役と二人で全国を回り、舞台挨拶はおよそ1000回に及んだという。新人賞の授賞式では、自分の受賞に全力を注ぐと言ってくれたチャ・テヒョンに「次は先輩の主演男優賞のために演じます」と応えて話題に。二人は今も互いを「パパ」「娘」と呼び合う間柄で、2026年にはバラエティ番組で久々に共演し、変わらぬ絆を見せた。

日記と病院ボランティア

日記を書く俳優としても知られ、大学受験で苦労した経験をSNSの日記に正直につづり、受験生を励ましたこともある。休みの日は書店で本や文房具を眺め、運転して漢江沿いで気分を整え、気持ちが乱れるとレゴに没頭するという。コーヒーはカフェインで動悸がするため、ごく薄いアメリカーノに挑戦中だと笑って話したこともある。ドキュメンタリー番組をきっかけに、2014年からソウル市立の子ども病院で寄付とボランティアを続けている。撮影のない時期に「自分が役に立たない人間のように感じる」ことがあり、奉仕はその気持ちを支えてくれると語っている。

苦い経験がくれたもの

20歳前後に経験した事務所との紛争は、彼女の仕事観を大きく変えた。2025年に出演したYouTube番組では、作品に入ろうとするたびに妨害され、働けない状態が続いたと振り返っている。人に傷つき、引退して田舎に帰ることも本気で考え、父親からは「帰ってきて工場で働けばいい」と言われたという。その一方で、演技のほかに自分が好きなものが何も思い浮かばないことに気づき、大きな衝撃を受けたとも語っている。小柄なため帽子をかぶると気づかれにくく、街を一人で自由に歩けるのが気に入っていると以前から話している。2026年のインタビューでは大きな欲はないと言い、家も車もある今の暮らしで十分に成功だと語っている。熱愛報道については、本人や事務所が公式に認めた交際はこれまでにない。

プロフィール

生年月日
1990年2月12日[1]
出生地
曽坪郡[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優 / 歌手[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2024年照明店の客人たちAmazonで探す조명가게出演[2]
  2. 2023年今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~Amazonで探す정신병동에도 아침이 와요出演[3]
  3. 2017年力の強い女ト・ボンスンAmazonで探す힘쎈여자 도봉순出演[4]
  4. 2019年アビスAmazonで探す어비스出演[5]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. パク・ボヨン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. 照明店の客人たち — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  3. 今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  4. 力の強い女ト・ボンスン — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  5. アビス — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08