ソン・イェジン
ソン・イェジンは大邱出身の韓国の俳優である。2001年のドラマ『おいしいプロポーズ』で主演デビューし、映画『ラブストーリー』『私の頭の中の消しゴム』でメロドラマを代表する存在となった。『愛の不時着』で海外にも知られ、2025年には青龍映画賞の主演女優賞を17年ぶりに受けた。[6][9][11][16]
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-08
生い立ちとデビューまで
大邱で育った俳優志望の少女
1982年に大邱で生まれ、高校3年まで地元で暮らした。デビュー直後の取材では、子どもの頃からテレビの俳優になるのが夢で、それが早くかなったと話している。2022年にトーク番組『ユ・クイズ ON THE BLOCK』へ出演した際も、学生時代から演技がしたくてたまらなかったと振り返った。芸能界での最初の仕事は広告で、ドラマに出る前の経歴は、キム・ヘスと並んで出演した化粧品CMを含む2本の広告モデルだけだった。起用の理由は、澄んで奥行きのある目だったと聞かされたという。[1][6][12]
高3で出会った事務所代表
現在の所属事務所エムエスティーム・エンターテインメントを率いるキム・ミンスク代表は、ソン・イェジンが高校3年生のときに素質を見込み、一緒に仕事をすると決めた。二人の二人三脚は正式デビューの前から始まっている。トップスターが契約満了を機に個人事務所を立ち上げることも珍しくない中、ソン・イェジンはその後も同じ事務所との契約更新を続けた。2014年に再契約した際も、本人は当然のことのように手続きを進め、わざわざ外に知らせる必要はないと話していたと関係者は伝えている。[7]
大学を休学して主演デビュー
高校卒業後はソウル芸術大学の映画科に進んだが、1年を終えたところで休学し、2001年のMBCドラマ『おいしいプロポーズ』でヒロインの一人チャン・ヒエを演じた。大型中華料理店の社長の娘という役で、同じく新人だったソ・ユジンとの人気争いも注目された。3歳上の共演者チョン・ジュンがカメラの角度や照明について教えてくれるなど、周囲に助けられながらの出発だったという。映画への出演は、2000年の『비밀(秘密)』で脇役を務めたのが最初とされる。[6][9]
活動の歩み
メロドラマの顔として
2003年の映画『ラブストーリー』と2004年の『私の頭の中の消しゴム』で広く名を知られ、「メロドラマの女王」と呼ばれるようになった。その後もドラマ『恋愛時代』『スポットライト』、映画『妻が結婚した』などで役柄を広げ、2008年には『妻が結婚した』で青龍映画賞の主演女優賞を27歳で初めて受けた。本人は後年、この呼び名を守りたかったというより、メロドラマというジャンルそのものをずっと演じたかったのだと説明している。[9][7][16]
作品を背負う主演俳優へ
2014年の海洋活劇『パイレーツ』で、同年の大鐘賞主演女優賞を受けた。主演女優賞は6年ぶりだった。2016年の『ラスト・プリンセス―大韓帝国最後の皇女―』では、日本に連れて行かれた大韓帝国最後の皇女・徳恵翁主を演じ、資金難に陥った製作のために自ら10億ウォンを投じた。時代劇は大勢のエキストラが必要なのに資金が足りず、撮りたい場面が削られていく状況を俳優として見過ごせなかったと本人は語り、俳優が出演料を投資に回した前例は以前からあったと説明している。[7][8]
2018年の再ブレイクと『愛の不時着』
2018年は映画『Be With You 〜いま、会いにゆきます』とJTBCドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』が続けて公開された。日本映画のリメイクである前者は、ソ・ジソブの共演が決め手で、彼がいなければ出なかったと本人は明かしている。後者ではコーヒーチェーンで働く30代の独身女性ユン・ジナを演じ、同世代の女性として仕事や恋愛、親との関係に共感できたと語った。翌年始まったtvN『愛の不時着』は、2020年2月の最終回で全国視聴率21.7%に達し、『トッケビ』の20.5%を抜いて同局ドラマの最高記録となった。[9][10][11]
結婚・出産を経た映画復帰
2022年、『愛の不時着』などで共演した俳優ヒョンビンと結婚し、同年に長男が生まれた。出産と育児で約3年間活動を離れた後、パク・チャヌク監督の『어쩔수가없다』(英題『No Other Choice』)で7年ぶりに映画へ戻った。突然解雇された夫(イ・ビョンホン)を支え、自らも働きに出る妻ミリの役で、本人にとって初めてのヴェネツィア国際映画祭参加作にもなった。2025年11月の第46回青龍映画賞では2度目の主演女優賞を受賞。同じ夜にヒョンビンも『ハルビン』で主演男優賞を受け、夫婦が男女の主演賞をそろって手にしたのは同賞で初めてだった。[15][14][16]
エピソード
感情の場面に臨む前の習慣
感情を大きく揺らす場面の前には、作品に合った音楽を聴いて気持ちを整えるのが習慣で、『ラブストーリー』の頃から続けていると2016年に語っている。『ラスト・プリンセス』ではナ・ユンソンの歌う古い曲を繰り返し聴いた。2022年の『ユ・クイズ』では、撮影の数日前から早朝に起き、音楽を聴きながら近所の遊び場を歩き回ると明かした。手を洗う間も、手術に向かう医師のように気持ちを引き締めるという。「カメラの前に立つ瞬間は本当に孤独だ」とも述べ、逃げ出したくなっても最後は一人でやり遂げるしかない俳優の宿命を語った。[8][12][13]
「早く30代になりたかった」
2022年2月16日、主演ドラマ『39歳』の初回と同じ日に放送された『ユ・クイズ』で、40歳を迎える心境を尋ねられると、20代の頃は30代になることまでしか想像していなかったと答えた。当時は自分の演技に不安ばかりで、尊敬する先輩たちがみな30代半ばだったため、早くその年齢の素敵な俳優になりたかったという。22年でおよそ30作品に出演し、ほとんど休まなかった点については、女性が主役の映画が多くない中で、誰に頼まれたわけでもなく自分で責任を背負ってきたと振り返った。[13][2]
パク・チャヌク演出の洗礼
『어쩔수가없다』の撮影初日は、映画の冒頭場面だった。「高いウナギ」という台詞を大事だと思って強調したところ、パク監督から強めないよう指示され、テイクを重ねるうちに暑さによる汗と冷や汗が同時に出たという。本人は宿題を点検される生徒のような気分だったとたとえつつ、慣れるにつれて細部にこだわる演出を楽しめるようになったと話している。当初の脚本ではミリの見せ場が少なく迷ったが、監督が人物像を書き足し、出演場面も増えた。ふだん仕事の話をしない夫ヒョンビンに脚本を見せたのも、この作品が初めてだった。[14][15]
20年以上避けてきた時代劇
2026年9月に公開されたNetflixシリーズ『스캔들(スキャンダル)』は、フランス小説『危険な関係』を朝鮮時代に置き換えた2003年の映画『スキャンダル』を原作とし、『ウンギョ 青い蝶の秘密』のチョン・ジウ監督が演出した。ソン・イェジンは、いとこの趙原(チ・チャンウク)に危険な恋の賭けを持ちかける趙氏夫人を演じた。本人によると、韓服を着てかつらを付けての演技は窮屈で集中しにくく、2002年の映画『酔画仙』以来、時代劇を避けてきた。それでも人物の魅力に引かれて出演を決め、撮影中は最後まで正解が見つからない役だったと語っている。[17][18]
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- ソン・イェジン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 39歳 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 愛の不時着 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ザ・ネゴシエーション — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- よくおごってくれる綺麗なお姉さん — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ドラマ『おいしいプロポーズ』主演時のソン・イェジン インタビュー中央日報/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- ソン・イェジン、デビュー前からの所属事務所と再契約オーマイスター(OhmyNews)/参考出典/確認日 2026-10-08
- 『ラスト・プリンセス』ソン・イェジン インタビュー(10億ウォン投資の理由)グリーンポストコリア/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- ソン・イェジン、メロドラマへの思いを語る(『Be With You』インタビュー)The Korea Herald/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- 『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』記者会見でのソン・イェジンThe Korea Herald/参考出典/確認日 2026-10-08
- 『愛の不時着』最終回、tvNドラマ最高視聴率を記録聯合ニュース(Yonhap)/参考出典/確認日 2026-10-08
- 『ユ・クイズ』出演のソン・イェジン、演技への悩みを告白iMBC芸能/参考出典/確認日 2026-10-08
- ソン・イェジン「22年で30作品、責任感を持ってきた」(『ユ・クイズ』)エクスポーツニュース/参考出典/確認日 2026-10-08
- ソン・イェジン、映画復帰で「第2章」へ(『No Other Choice』インタビュー)Korea JoongAng Daily/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- ソン・イェジン、パク・チャヌク監督との仕事は「宿題を点検される気分」The Korea Times/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08
- 第46回青龍映画賞、『No Other Choice』が作品賞など受賞The Korea Herald/参考出典/確認日 2026-10-08
- ソン・イェジン、チ・チャンウク主演のNetflix『スキャンダル』9月公開聯合ニュース(Yonhap)/参考出典/確認日 2026-10-08
- Netflix『スキャンダル』ソン・イェジン インタビューソウル新聞/本人・関係者インタビュー/確認日 2026-10-08