チョン・ソミン
チョン・ソミンは1989年生まれの韓国の俳優である。韓国舞踊に打ち込んだ少女時代を経て韓国芸術総合学校演技科に首席で入学し、2010年にデビューした。『この恋は初めてだから』『還魂』『となりのMr.パーフェクト』などでロマンティックコメディの名手として定着した。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
踊りに打ち込んだ少女時代
本名はキム・ユンジ。ソウルで生まれ、幼い頃は俳優になろうと考えたことは一度もなかったという。小学1年から中学1年までバレエを習ったが両親の反対でいったんやめ、高校に入ってから韓国舞踊を再開した。芸術高校への進学は特に父親が認めず、一般の高校で授業をすべて受けながら稽古を続け、成績も上位を保ったとされる。舞踊の基礎になると考えてピアノも10年ほど習っている。進路をめぐって父とは長く口をきかない時期が続いた。高校3年だった2007年には、在学校でクイズ番組『挑戦!ゴールデンベル』の収録があり、心を開いてくれない父に見てもらおうと、本名のまま放送で踊りを披露している。
父に内緒の受験と首席合格
表現力を磨けば舞踊の役に立つだろうと通い始めた演技教室で、彼女は芝居そのものに心を奪われた。反対を恐れて小遣いを貯めて内緒で通い、すでに別の大学の舞踊科に合格していたにもかかわらず、韓国芸術総合学校演劇院演技科の受験を決める。母には打ち明けたが、父には最後まで舞踊科の試験だと伝えていたという。結果は首席合格だった。父は当初激怒したものの、授業料がゼロと記された通知を見て娘の本気を認め、再び言葉を交わすようになった。在学中は短編映画やミュージックビデオ、携帯電話会社のCMに出演し、3度のオーディションを経て2010年のSBSドラマ『赤と黒』で、芸名チョン・ソミンとしてデビューした。
活動の歩み
日本で先に火がついた新人時代
デビュー作では財閥家の末娘ホン・モネを演じ、主人公に恋して利用される役どころで注目を集めた。撮影の合間に受けたオーディションで、同年のMBC『イタズラなKiss~Playful Kiss』のヒロイン、オ・ハニ役を射止める。韓国での視聴率は振るわなかったが、日本や東南アジアに輸出されて人気を呼び、YouTube向けの特別編も作られた。日本でキム・ヒョンジュンとファンミーティングを開いたのもこの頃である。その後は休学していた大学に戻って学業を優先し、2012年のシットコム『スタンバイ』でMBC放送芸能大賞の新人賞を受賞。『ビッグマン』の赤毛の財閥令嬢、『D-DAY』の釜山なまりの整形外科医、映画『二十歳』などで役の幅を広げた。
「ロコクイーン」への飛躍
転機は2016〜17年に訪れる。KBSの単発ドラマ『빨간 선생님(赤い先生)』で慶尚道なまりの女子高生を好演し、ウェブ漫画原作の『마음의 소리(心の声)』では太い眉におかっぱ頭という大胆な扮装でコメディに徹し、相手役イ・グァンスとKBS芸能大賞のベストカップル賞を受けた。続く週末ドラマ『お父さんが変!?』では4きょうだいの3番目で、就職したばかりのピョン・ミヨンとして共感を集め、2017年のtvN『この恋は初めてだから』で、住む家も恋愛経験もない30歳の補助作家ユン・ジホを演じて評価を決定づけた。淡々としたナレーションも話題となり、以後「ロコクイーン」と呼ばれるようになる。2018年には日本ドラマのリメイク『空から降る一億の星』で切ないメロドラマにも挑み、同年末からSBSラジオ『ヤングストリート』のDJを1年間務めた。
時代劇、アクション、舞台へ
2019年の映画『기방도령(妓房の若様)』で念願の時代劇に初出演し、2020年の『魂の修繕工』では感情の起伏が激しい患者という難役、2021年の『월간 집(月刊・家)』では持ち家を夢見る雑誌編集者を演じた。2022年のtvN『還魂』では、伝説の暗殺者の魂がひ弱な娘の体に宿るという設定で、冷徹な殺し屋と忠清道なまりの下女を演じ分け、Netflix配信を通じて海外にもファンを広げた。同年の映画『オオカミ狩り』ではトロント国際映画祭に招かれ、初めて海外の映画祭を経験している。2023年は舞台『恋におちたシェイクスピア』で初の演劇に挑み、秋公開の映画『30日』では『二十歳』以来の共演となるカン・ハヌルと記憶を失った夫婦を演じ、公開35日で観客200万人を突破するヒットとなった。
30代半ばの充実期
2024年のtvN『となりのMr.パーフェクト』では、海外での順調なキャリアを手放して帰国し、人生を立て直そうとする長女ペ・ソンニュを演じた。幼なじみ役チョン・ヘインとの軽妙な掛け合いが好評を博し、役のために英語や料理も学んだという。2025年にはSBSのロマンティックコメディ『우주메리미(ウジュ・メリー・ミー)』でチェ・ウシクと共演し、同年のSBS演技大賞でミニシリーズ・ロマンティックコメディ部門の最優秀演技賞を受賞した。授賞式では、15年前に同じSBSでデビューしたことに触れ、戻ってこられたのは運命のようだと喜びを語っている。
エピソード
役の日記をつける
チョン・ソミンは役づくりに手間を惜しまないことで知られる。『この恋は初めてだから』では、台本に描かれない時間を埋めるためジホの立場で日記を書き、それがナレーションの支えになったと振り返っている。脚本を読んだ瞬間、慶尚道出身の家族構成や、夢を父に反対された経験まで自分と重なり、運命のように感じたとも明かした。映画『아빠는 딸(パパは娘)』では父と魂が入れ替わる娘を演じるため男性的なしぐさやがに股の歩き方まで研究し、劇中の弾き語りの場面のためにギターを5〜6か月練習した。特別出演した『ゴールデンスランバー』では、わずか数分のアクションのために2か月間アクションスクールに通い、柔術の技も学んでいる。
子ども好きが生んだ資格
2019年のSBSバラエティ『リトル・フォレスト』では、自然の中で子どもたちの世話をする人気者として親しまれた。出演にあたりキッズヨガやおもちゃ作りを学び、児童心理相談士1級の資格まで取っている。制作陣は、幼い頃から誕生日のたびに両親と児童養護施設へボランティアに通っていたことを起用理由に挙げ、子どもと「遊んであげる」ではなく「一緒に遊ぶ」と言う人だと評した。初めての演劇となった『恋におちたシェイクスピア』については、苦しいことは一瞬もなく、自分にとって息がつける場所のような作品だったと語っている。
交際と熱愛説
私生活では、『お父さんが変!?』で恋人役を演じた俳優イ・ジュンとの交際を2018年の元日に認め、公開恋愛として注目を集めたが、2020年6月に双方の事務所が破局を認めた。2024年には『となりのMr.パーフェクト』で共演したチョン・ヘインとの自然な掛け合いから熱愛説が広まったが、本人はインタビューで交際を否定し、作品の中で息が合っていただけだと説明している。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- チョン・ソミン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- となりのMr.パーフェクト — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 空から降る一億の星 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 還魂 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- この人生は初めてだから — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08