ハン・イェリ
1984年生まれの俳優。韓国伝統舞踊を専攻した舞踊家出身で、短編映画を経て映画・ドラマで頭角を現した。『海にかかる霧』『六龍が飛ぶ』『青春時代』を経て、『ミナリ』で国際的な注目を集めた。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
舞踊家から俳優へ
ハン・イェリ(本名キム・イェリ)は1984年に忠清北道堤川で生まれ、子どもの頃から韓国舞踊ひと筋に育った。国立国楽中学校・高校で踊りを学び、進学先には韓国芸術総合学校の伝統芸術院舞踊科を選ぶ。この進路が思わぬ形で人生を動かした。キャンパスを共にする映像院の学生から振付の手伝いを頼まれるうち、自分もカメラの前に立つことになったのである。短編『기린과 아프리카(キリンとアフリカ)』で2008年のミジャンセン短編映画祭の演技賞を受け、2010年には『백년해로외전(百年偕老外伝)』で再び同じ賞を手にし、独立映画の世界では知られた顔になった。それでも本人は、この時点ではまだ俳優を本業にするつもりはなかったという。
活動の歩み
商業映画とドラマでの躍進
商業映画での第一歩は、2011年にサラムエンターテインメントと契約して臨んだ『ハナ ~奇跡の46日間~』(2012年公開)だった。2014年の『海にかかる霧』では密航船に乗り込む朝鮮族の女性ホンメを演じ、確かな演技力を印象づける。2016年は大きな飛躍の年となった。白黒映画『春の夢』で第18回釜山映画評論家協会賞の主演女優賞を受け、『最悪の一日』では青龍映画賞の主演女優賞候補に名を連ねた。テレビでは、SBS『六龍が飛ぶ』で芸妓ユンランとして登場しながら、のちに伝説の剣客チョク・サグァンという正体を明かす役を担い、舞踊で鍛えた体の線が剣術場面に生きたと評判を呼んだ。同年に始まったJTBC『青春時代』シリーズでは、家計を背負って働き通す大学生ユン・ジンミョンを演じ、代表作の一つとした。
「ミナリ」と世界への扉
その後は時代劇でも現代劇でも主役を任されるようになり、2019年のSBS『緑豆の花』では東学農民運動の嵐に巻き込まれていく全州の客主の女主人ソン・ジャインを、2020年のtvN『(아는 건 별로 없지만) 가족입니다(よく知らないけれど家族です)』では家族の秘密と向き合う次女キム・ウニを演じた。海外で名前が知られるきっかけは、リー・アイザック・チョン監督の映画『ミナリ』である。アーカンソーの農地に移り住んだ韓国系移民一家の母モニカ役で、作品はサンダンス映画祭の審査員大賞と観客賞を同時に受け、ゴールデングローブ賞外国語映画賞も獲得した。これを追い風に、2021年4月には米国のエコー・レイク・エンターテインメントと契約している。その後もwavve『パク・ハギョン旅行記』(2023年)、MBC『이토록 친밀한 배신자(これほど親密な裏切り者)』(2024年)と主演作を重ねている。
エピソード
なまりと舞と私生活
北朝鮮や朝鮮族の人物を演じる機会がやけに多いのも、この俳優の特徴である。下地となったのは独立映画『푸른 강은 흘러라(青い川は流れよ)』で、中国・延吉での約4か月の撮影中に延辺の言葉を身につけた。そのため北の出身ではないかと勘違いされることもあるが、故郷は堤川である。俳優の道を選ぶまでの迷いも長かった。現在の事務所の代表に初めて誘われたのは2008年で、このときは断っている。2年後に再び声をかけられ、半年ほど考えた末に契約を決めたという。2016年にはMBC『マイ・リトル・テレビジョン』で韓国舞踊を披露し、穏やかな「癒やしの放送」として好意的に受け止められた。2021年のアカデミー賞授賞式には韓服で出席。2022年6月には、その年の初めに一般男性と結婚していたことが明らかになり、コロナ禍を考えて式は挙げず、家族が集まる食事の席で誓いを交わしたと伝えられた。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- ハン・イェリ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- こんなに親密な裏切り者 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 青春時代2 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08