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オ・ヨンス

오영수Oh Yeong-su
俳優・女優

半世紀以上舞台に立ち続けてきた演劇俳優である。長く国立劇団で活動し、映像では僧侶役で知られた。2021年の『イカゲーム』のオ・イルナム役で世界的な注目を浴び、韓国俳優として初めてゴールデングローブ賞の演技部門を受賞した。

更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

戦争で傾いた家に育つ

オ・ヨンスが舞台に立ったのは1968年、20代前半のことである。前年に軍の除隊を迎え、劇団「光場」にいた友人に誘われて入団すると、最初は掃除のような下働きから始め、翌年に初舞台を踏んだ。生まれは1944年10月19日、京畿道坡州で、5人きょうだいの三男だった。一家は黄海道海州で代々書堂の訓長を務めた比較的裕福な家だったが、朝鮮戦争中に父が北朝鮮軍に命を奪われ、暮らしは一気に苦しくなった。なお、長く東国大学演劇映画科の出身とされてきた経歴について、本人はインタビューで事実ではないと訂正している。

活動の歩み

舞台一筋の半世紀

1987年に国立劇団へ入り、2010年まで二十数年にわたって在籍したことが、舞台俳優としての土台になった。入団の理由は意外に現実的で、妻の実家に結婚を認めてもらうため、毎月の給料が保証される職場を選んだのだと本人は振り返っている。それ以前は劇団「星座」「女人」「自由」などを渡り歩き、舞台だけでは食べていけずにEBSで声の仕事をしていた時期もあった。彼が若手だった頃の演劇界には、映画やテレビに出ると舞台人としての純粋さが損なわれるという考えが根強く、本人も舞台に軸足を置き続けた。そのため経歴の長さの割に一般の知名度は低く、映像で目立ったのは、その風貌を生かした僧侶役である。キム・ギドク監督の映画『春夏秋冬そして春』の老僧や、ドラマ『善徳女王』の月川大師が代表例だ。

『イカゲーム』と世界的評価

2021年配信のNetflix『イカゲーム』で、謎めいた老人オ・イルナム(001番)を演じて一躍世界に名を知られた。2022年1月の第79回ゴールデングローブ賞ではテレビ部門の助演男優賞を受賞し、韓国の俳優として初めて同賞の演技部門を制した。同年5月には大統領就任式に「国民代表20人」の一人として招かれている。しかし同年11月、2017年に地方公演の期間中に後輩の女性劇団員に強制わいせつ行為をしたとして在宅起訴された。一審では懲役8か月・執行猶予2年の有罪判決が出たが、2025年11月の控訴審で、時間の経過による記憶の歪みの可能性を否定できず犯罪の証明が不十分だとして逆転無罪となった。被害を訴えた側は判決を強く批判したが、2026年6月に大法院で無罪が確定したと報じられている。裁判が続いた間、予定されていた出演は取り消され、俳優活動は事実上止まっていた。

エピソード

本物の僧侶と間違われた男

世界的な栄誉を手にした瞬間は、意外なほど静かだった。2022年1月のゴールデングローブ賞は、主催団体の不正疑惑などを受けてNetflixが参加を見送っており、本人は授賞式に出席せず、受賞を知ったのも記者からかかってきた電話だったという。70代後半で訪れたこの成功は、長く大衆には無名に近かった舞台俳優の遅咲きとして、韓国でも大きなニュースになった。それ以前に彼を最も有名にした役は『善徳女王』の月川大師だろう。僧侶姿がはまりすぎて、本職の僧侶が出演していると思い込んだ視聴者も多かったといい、のちにはドラマの主演陣と並んでSKテレコムのCMにも起用された。なお、2024年末に配信された『イカゲーム』シーズン2に彼の姿はない。

プロフィール

生年月日
1944年10月19日[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2021年イカゲームAmazonで探す오징어 게임出演[2]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. オ・ヨンス — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
  2. イカゲーム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08