パク・ヘス
水原出身の俳優。2007年に演劇でデビューし、舞台で新人賞を重ねた実力派である。『刑務所のルールブック』で主演として注目され、『イカゲーム』のチョ・サンウ役で世界的に知られるようになった。Netflix作品への出演が多く、2026年にはドラマ『かかし(허수아비)』で青龍シリーズアワード主演男優賞を受けた。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
高校演劇部で見つけた道
パク・ヘスは1981年11月21日、京畿道水原市で生まれた。演技との出会いは高校2年のときである。進路に迷っていた頃、演劇部の勧誘で教室を訪れた先輩が、のちに歌手となるイ・スヨンだった。本人がテレビ番組で明かしたところでは、外見を買われて入部を誘われ、「演技はしなくてもいい、いるだけで輝く」とまで言われたという。この部活動が、のちに演劇映画学科へ進むきっかけになった。高校の同級生には俳優のキム・ジェウォンがおり、同じクラスで隣の席だったというエピソードも知られている。
「演劇に狂った」学生時代
大学は檀国大学の演劇映画学科に進み、舞台俳優としての基礎を固めた。兵役は陸軍で務め、第50歩兵師団の新兵教育隊で助教として新兵を指導し、兵長で除隊している。そして2007年10月、演劇『アンナプルナ』のクァンナム役でプロの舞台に立ち、俳優としての第一歩を踏み出した。翌2008年には演劇『ミスター・ロビー』で一人何役もこなすマルチマンを務め、創作ミュージカル『思春期』のヨンミン役で注目を集め始める。
活動の歩み
大学路の看板俳優へ
デビュー後の数年間、パク・ヘスはソウル大学路を中心に舞台を重ねた。『39階段』『欲望という名の電車』『フール・フォア・ラブ』などに出演し、2011年には『桃花満発(됴화만발)』と音楽劇『ザ・コーラス〜オイディプス』で大韓民国演劇大賞の男性新人演技賞、2012年には東亜演劇賞の新人演技賞を受けた。チェーホフの『かもめ』ではトレープレフを演じ、2014年には『マクベス』の題名役、『フランケンシュタイン』の怪物役と大役が続いた。ドラマには2012年の『武神』から顔を出し、時代劇『六龍が飛ぶ』で李之蘭(イ・ジラン)を演じて、お茶の間にも名前が知られ始める。
『刑務所のルールブック』で主演
大きな転機は、シン・ウォンホ監督が手がけた2017年のtvNドラマ『刑務所のルールブック』である。暴行事件で服役することになったスター投手キム・ジェヒョクを主演し、ソウル・アワーズでドラマ部門の新人男優賞を受けた。映画でも2019年の『量子物理学(양자물리학)』で主演を務め、青龍映画賞の新人男優賞を受賞する。授賞式はちょうど38歳の誕生日に重なり、同賞の新人賞としては最年長の受賞だった。翌年には春史映画祭でも新人男優賞を得ている。
世界へ、そして「Netflix公務員」
2021年のNetflixシリーズ『イカゲーム』では、主人公ソン・ギフンの幼なじみで、エリート街道から転落したチョ・サンウを演じ、一躍世界に名を知られた。以後『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』のベルリン役、『ナルコの神』で麻薬王を追う国家情報院の要員チェ・チャンホ役、映画『狩りの時間』『夜叉 -容赦なき工作戦-』、2025年の『悪縁』『告白の代価』『大洪水』など、Netflixで配信される作品への出演が相次ぎ、ファンからは「Netflix公務員」とも呼ばれる。2022年には米大手エージェンシーUTAと契約した。劇場映画では『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』、ハ・ジョンウ監督の『ロビー』にも出演。2026年にはENAドラマ『かかし(허수아비)』でカン・テジュ役を務め、青龍シリーズアワードの主演男優賞に輝いた。
エピソード
マウンドに響いた劇中曲
『刑務所のルールブック』で彼が演じたのは、ネクセン・ヒーローズに所属する投手という設定だった。その縁で2018年のKBOリーグ開幕戦に始球式の投手として招かれ、劇中で受け手役を務めた共演者アン・チャンファンが捕手として並んだ。マウンドを降りる際には、ドラマで彼の登場曲として流れた「Bravo, My Life!」がかかる粋な演出もあった。本人もヒーローズのファンで、のちに『イカゲーム』で演じた役名「チョ・サンウ」が同球団の投手と同姓同名だったことも、野球ファンの間で話題になった。
配信10分前に生まれた長男
2019年1月、交際していた一般人女性と結婚した。式の祝歌は、彼が続けている聖書勉強会の仲間であるミュージカル俳優たちが歌った。2021年9月17日、『イカゲーム』が全世界に配信されたのとほぼ同じ時刻に長男が誕生し(本人の説明は配信の10分前とも10分後とも伝えられている)、2026年8月には次男も生まれている。作品の大ヒットを受けて、それまで持っていなかったInstagramを開設したところ、10日ほどでフォロワーが200万人を超えたという。
名台詞と、舞台のための手品
明瞭な発音と響く発声は舞台出身の彼の武器で、『イカゲーム』でサンウが叫ぶ「ギフン兄さん!」や、『ナルコの神』の「食事は済ませたか?」は名台詞として繰り返し語られている。コメディ番組『SNLコリア』に司会として出演した際には、9歳年上の司会者シン・ドンヨプに向かってあの「ギフン兄さん」の叫びを再現して笑いを誘った。舞台『ファウスト』でメフィストフェレスを演じた時は、水をワインに変え、空中に火を起こす場面を本物の手品で見せるため、マジシャンのイ・ウンギョルに師事した。その舞台裏は2023年にバラエティ番組で紹介されている。
そっくりさんと意外な素顔
俳優ソン・ソックとよく似ていることでも知られ、2人の写真を並べて見比べるファンも多い。強面の役が多い一方で素顔は気さくで、本気を出せばハンバーガー12個は平らげられると明かしたこともある。2023年の映画『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』の舞台あいさつでは、ファンに「ヘスオッパ」と呼ばれて慌てて駆け寄り、別のファンから呼び方を尋ねられると「おじさんの方がいい」と笑いを誘った。声の仕事にも熱心で、俳優100人が世界文学を朗読するオーディオブック企画では、ジャック・ロンドンの短編「火を熾す」を読み上げた。舞台で鍛えた声と間の取り方は、こうした朗読でも存分に生かされている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- パク・ヘス — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- スリナム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- イカゲーム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 夜叉 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ペルソナ -仮面の下の素顔- — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 青い海の伝説 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 刑務所のルールブック — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08