ソン・ジェリム
1985年生まれの韓国の俳優。モデルとして韓国と日本で活躍した後、2012年の『太陽を抱く月』の寡黙な護衛武士役で注目を集めた。ドラマ、映画、舞台、バラエティと幅広く活動したが、2024年11月に39歳で死去した。
更新 2026-10-09/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
内気な性格を変えるために
ソン・ジェリムは1985年2月18日、ソウル市冠岳区で二人きょうだいの長男として生まれた。父が武道の師範として道場を営んでいたこともあり、家庭の雰囲気は厳しかったという。2003年に中央大学の工学系学科に入学したが、父の事業の失敗で家計が苦しくなり、20歳からはワインバーや居酒屋、内装工事などのアルバイトをしながら自活した。兵役は気胸のため、防衛産業体での代替勤務で終えている。人前に出るのが苦手な自分を変えようと2009年に演技の学校へ通い始めると、3か月ほどで声がかかり、俳優より先にファッションモデルとして歩み出すことになった。
日本のファッション誌でも活躍
モデルとして広告に出る一方、映画『女優たち』の端役やSBS『シークレット・ガーデン』などのドラマで小さな役を重ねた。2011年初めには日本へ渡り、「Jay Song」の名で『MEN'S NON-NO』や『POPEYE』などのファッション誌に起用された。当時、日本の男性誌でメインを張る韓国人モデルはほとんどおらず、短期間での抜擢は珍しい例だった。帰国後はtvN『花美男ラーメン店』で主人公の友人役を演じ、本格的に俳優業へ軸足を移していく。
活動の歩み
「チャグォルナム」の誕生
大きな転機は2012年のMBC『太陽を抱く月』である。『花美男ラーメン店』で共演したチョン・イルの強い推薦もあって、護衛武士ウン(キム・ジェウン)役を得た。言葉少なに王に付き従う役どころである。クールな佇まいから「冷たい宮殿の男」を縮めた「チャグォルナム」という愛称が生まれ、新人ながら大きな注目を浴びた。2013年はケーブルドラマで初主演を果たし、同年のMBC『TWO WEEKS』では主人公を追う寡黙な殺し屋を演じるため、長く伸ばしていた髪をばっさり切ってイメージを一新した。2014年のKBS2『感激時代〜闘神の誕生』では、中国・丹東の地主で少林武術の達人モ・イルファを演じ、独特の存在感で「シーン・スティーラー」と評された。
主演作、そして最後の日々
2014年秋からはMBC『私たち結婚しました』に出演し、女優キム・ソウンとの仮想夫婦で一気に知名度を上げた。2015年にはKBS2『優しくない女たち』で剣道師範のイ・ルオを演じ、2016年にはSBSの週末ドラマ『우리 갑순이(私たちのカプスン)』で、デビュー後初めて地上波の男性主人公を務めた。相手役はかつての仮想妻キム・ソウンだった。その後も映画やドラマに出演を続け、2024年は配信ドラマ『ウ氏王后』や舞台に立った。しかし同年11月12日、ソウルの自宅で亡くなっているのが見つかった。39歳だった。警察は事件性はないとみていると報じられ、生前に悪質なファンからのつきまといに苦しんでいたとも伝えられた。
エピソード
役作りの研究家にして「運動音痴」
アクション俳優の印象とは裏腹に、本人は自ら運動が苦手だと認めていた。『太陽を抱く月』については、ウンとヤンミョンの最後の対決場面の撮影が9時間に及んだことを、共演したチョン・イルが冗談交じりに明かしている。モ・イルファを演じる際には、台本の「女性的」という設定に加え、日本の漫画『BLEACH』の市丸ギンを参考にしたと明かしており、キャラクター研究への熱心さもうかがえる。モデル出身らしい細身の体格でも知られ、一時は体重が58キロほどだったとも伝えられている。
プロフィール
作品
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出典
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