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キム・ヘジャ

김혜자Kim Hye-ja
俳優・女優

キム・ヘジャは1941年ソウル生まれの俳優である。『田園日記』の母親役で「国民の母」と呼ばれる一方、『マザー』『まぶしくて』などで母性像を覆す演技を見せ、80代でも主演を張り続ける韓国ドラマ界の重鎮である。

更新 2026-10-09/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

一度は逃げ出した女優

キム・ヘジャは1941年10月25日、ソウルで生まれた。テレビ放送の開始を目前にしたKBS(当時はソウル中央放送)が1961年12月から選考を行い、翌年1月に絞り込んだ国内初の公募テレビタレント26人に名を連ねたのが芸能界の入口である。ただ、研修の締めくくりとなる作品を撮った直後、彼女は自分の演技に見切りをつけていったん現場を離れる。のちに、俳優への憧ればかり強くて才能はないと思い込み、逃げ出したのだと語っている。結婚して家庭を持ったが、25歳ごろになると演じたい気持ちを抑えきれなくなり、舞台からやり直す道を選んだ。

舞台からMBCへ

再出発の場となった演劇では4年ほど腕を磨き、「演劇界のシンデレラ」と呼ばれるまでになった。テレビへの本格進出はその後で、1969年に放送を始めたMBCに引き抜かれたのが始まりである。20代のテレビ出演作が少ないのは、こうした回り道の結果だった。MBCでは次々と主演級の役を任され、1974年に同局が初めて開いたタレント演技賞では『江南家族(강남가족)』で最優秀演技賞を受賞する。2000年代初めに放送局の専属制がなくなるまでMBCのドラマにしか出演しなかったことでも知られ、本人もMBCを見なければキム・ヘジャには会えないという自負があったと振り返っている。

活動の歩み

国民の母と名作群

1980年から22年続いた『田園日記』の母親役と、長年出演した調味料「ダシダ」のCMによって「国民の母」の称号が定着する。しかし役柄は母親像にとどまらず、1988年の『砂の城』では夫の不倫を許さず離婚を選ぶ主婦を演じて初の放送局演技大賞を獲得、『愛が何だって』『バラと豆もやし』でもMBC演技大賞に輝いた。映画では初出演作『晩秋』でマニラ国際映画祭の主演女優賞を受け、2009年のポン・ジュノ監督『母なる証明(マザー)』では息子の無実を晴らそうと暴走する母を演じ、国内外で数多くの主演女優賞を手にした。

80代の主演女優

2008年の『ママが怒った』でKBS演技大賞、2019年のJTBC『まぶしくて』では認知症の老女の内面を描き、百想芸術大賞テレビ部門の大賞を受けた。受賞スピーチでは劇中の最後のナレーションを朗読し、会場を感動させている。その後もノ・ヒギョン脚本の『私たちのブルース』でイ・ビョンホンの母を演じ、2025年にはJTBC『天国より美しい』で、天国で若返った夫(ソン・ソック)と再会する女性を主演した。脇役の依頼は受けず、主演作だけを選ぶ姿勢を貫いている。

エピソード

ポン・ジュノを動かした役

ポン・ジュノが彼女を主演に映画を撮ろうと考えたきっかけは、1995年のMBCドラマ『女』だったとされる。どうしても子を授かれず、ついに誘拐に手を染める女性を演じた作品で、視聴率こそ低かったものの、子への執着と愛情がない交ぜになった人物像はポン監督に強い印象を残した。テレビで定着した母親のイメージが映画でも固まることを嫌い、映画出演を控えていた彼女を、監督は4年がかりで説得したという。こうして生まれた『母なる証明』で、彼女は2010年にLA映画批評家協会賞の主演女優賞を受け、アジアの俳優として初の受賞者となった。

舞台と奉仕

テレビの印象が強いが、舞台でも『シャーリー・バレンタイン』『ダウト』が語り草となり、2013年には一人芝居『オスカー!神様への手紙』も上演した。長年ワールド・ビジョンの親善大使として飢餓や貧困に苦しむ子どもの支援に携わり、その経験を綴った著書『花でも叩くな(꽃으로도 때리지 말라)』でも知られる。『天国より美しい』の制作発表会では、これが最後のドラマになるかもしれないと語ったと報じられた。

プロフィール

生年月日
1941年10月25日[1]
出生地
ソウル特別市[1]
国籍
韓国[1]
職業
俳優・女優[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2017年길出演[2]
  2. 2019年眩しくてAmazonで探す눈이 부시게出演[3]
  3. 2025年君は天国でも美しいAmazonで探す천국보다 아름다운出演[4]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. キム・ヘジャ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  2. 길 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  3. 眩しくて — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  4. 君は天国でも美しい — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09