キム・ソンオ
1978年生まれの俳優。劇団で基礎を固めたのち、映画『アジョシ』の冷酷な悪役と『シークレット・ガーデン』のコミカルなキム秘書という正反対の役で注目された。『ソウルの春』など話題作にも欠かせない名脇役である。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
劇団から始まった長い下積み
キム・ソンオの俳優人生は舞台から始まった。2000年、俳優キム・ガプスが創設した劇団「배우세상(俳優世界)」に入り、演劇『첫사랑』で初舞台を踏んでいる。慶福大学で公演芸術を学び、兵役は陸軍の特攻部隊で務めて兵長で満期除隊した。2000年代前半からは映画『긴급조치 19호』『청풍명월』などにごく小さな役で顔を出したが、長く無名の時期が続いた。皿洗いのアルバイトをしながら残り物を持ち帰って食べていたこともあるが、本人は当時を「つらくはなかった」と振り返っている。2009年、30歳を過ぎてからSBSの第11期公採タレントに合格し、テレビの世界にも本格的に足を踏み入れた。
活動の歩み
悪役とコメディの両極で注目
名前が知られるきっかけは2010年である。SBSドラマ『ジャイアント』で悪徳金貸しのチャ・ブチョルを演じ、ほぼ同じ時期に公開された映画『アジョシ』では麻薬と臓器売買に手を染める兄弟の弟ジョンソクに扮して、観客を震え上がらせた。ところが続く『シークレット・ガーデン』では、ヒョンビン演じる御曹司に仕える愛嬌たっぷりのキム秘書に扮し、悪役のイメージを一気に覆した。直後の『サイン』では再びサイコパスを演じ、その振れ幅の大きさが彼の持ち味として定着した。その後も『ミダス』『栄光のジェイン』『サラリーマン楚漢志』などのドラマ、映画『タワー』などに出演を重ねている。
名脇役として第一線へ
2016年には映画『널 기다리며(君を待ちながら)』で連続殺人犯を演じ、2017年の『サム、マイウェイ』ではパク・ソジュン演じる主人公の格闘技の師匠役でKBS演技大賞の助演賞を手にした。2018年の映画『성난황소(怒れる雄牛)』では再び冷酷な悪役を演じている。2023年の大ヒット映画『ソウルの春』では反乱軍側の空挺旅団長キム・チャンセを演じ、上官に銃口を向けさせる冷徹な姿が強い印象を残した。2025年は映画『히트맨2(ヒットマン2)』で最終ボスとなる悪役を、Netflix映画『グッドニュース』ではハイジャックされた旅客機の副操縦士を演じたほか、tvNドラマ『신사장 프로젝트』にも出演した。ピョン・ソンヒョン監督作品の常連としても知られる。
エピソード
体当たりの減量と家族
『널 기다리며』の撮影では、普段70kg台の体重を56kgまで落とした。身長181cmの体から16kgほどを削る過酷な減量で、体調を崩して病院に行く事態にもなったと後に明かしている。結婚写真をちょうどこの時期に撮ることになり、監督が謝罪したというエピソードも残っている。2014年12月、独立映画の現場で知り合った元女優の女性と結婚し、のちに息子が誕生。KBSの育児バラエティ『スーパーマンが帰ってきた』で親子の姿を見せたこともある。2017年のKBS演技大賞で助演賞を受けた際には、「鶏のような俳優になりたい」というユニークな受賞の言葉で会場の注目を集めた。
プロフィール
作品
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出典
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