ソル・ギョング
演劇出身の韓国を代表する映画俳優。『ペパーミント・キャンディー』で一躍注目され、『公共の敵』『オアシス』『シルミド』などで2000年代の韓国映画を牽引した。近年は『茲山魚譜』で再評価を受け、ドラマや巨匠の新作にも主演している。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
大学路で鍛えた下積み時代
忠清南道舒川郡の出身。漢陽大学演劇映画科に入った当初は映画監督を目指していたが、監督になるにも演技を知るべきだという先輩の勧めで舞台に立つうちに、演じる側に心が傾いていった。卒業後は生活のため、大学路で劇団・学田の公演ポスターを貼るアルバイトをしていた。その働きぶりを見ていた代表キム・ミンギに声をかけられ、1994年初演のロングランミュージカル『地下鉄1号線』に起用される。この舞台で数多くの役をこなして実力を磨き、やがて映画の端役から本格的な出演へと進んでいく。
活動の歩み
2000年代のトップ俳優へ
名前を一気に広めたのは、イ・チャンドン監督の『ペパーミント・キャンディー』である。時代に翻弄されて壊れていく男を演じ、線路の上で叫ぶ場面は韓国映画史に残る名シーンとなった。続いてイ・チャンドン監督の『オアシス』、型破りな刑事カン・チョルジュンを演じた『公共の敵』、実在の特殊部隊を描いた『シルミド』とヒットと話題作が続き、2000年代前半の韓国映画を代表する顔となる。2017年にはピョン・ソンヒョン監督の『名もなき野良犬の輪舞』で新たなファン層をつかみ、同監督とは『キングメーカー 大統領を作った男』『キル・ボクスン』でも組んだ。
低迷と再評価、そして新境地
2019年の出演作が相次いで興行的に振るわず、苦しい時期を迎えたが、イ・ジュニク監督の白黒映画『茲山魚譜 チャサンオボ』(2021年)で流罪の学者チョン・ヤクチョンを演じ、初の時代劇ながら絶賛された。この役で青龍映画賞をはじめ5つの主演男優賞を手にし、「再びの全盛期」と言われた。その後『THE MOON』などの不振もあったが、2024年にはNetflixの政治ドラマ『돌풍』(突風)で国務総理を演じ、ドラマ初主演を果たす。2026年にはイ・チャンドン監督の新作『가능한 사랑』(可能な愛)で24年ぶりに同監督の長編に出演し、チョン・ドヨンと夫婦役を演じた。同作はヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞(銀獅子賞)を受けた。
エピソード
再婚をめぐる噂
私生活では、最初の結婚が2006年に協議離婚で終わり、2009年に女優ソン・ユナと再婚した。二人は『光復節特赦』や『사랑을 놓치다』(愛を逃す)などで共演しており、結婚当時はネット上で交際時期をめぐる不倫説が広まった。しかし本人は離婚が成立した後に交際を始めたと説明し、不倫説をはっきりと否定している。この噂は長く二人を悩ませ、悪質な書き込みに苦しんだことも明かされている。
共演者と監督が語る俳優像
『茲山魚譜』で8年ぶりに組んだイ・ジュニク監督は、あれこれ指示しなくても演じている姿そのものがチョン・ヤクチョンだったと信頼を寄せた。本人も、学問的な知識より人物になりきって世界を感じることを重視したと振り返っている。『돌풍』では、共演のキム・ヒエが主人公役に彼を強く推薦したことが知られ、キム・ヒエは「私たちの世代で最も魅力的な俳優」と評した。2022年には富川国際ファンタスティック映画祭で彼の特別展「ソル・ギョングはソル・ギョングだ」が開かれている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- ソル・ギョング — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 殺人者の記憶法 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 夜叉 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08