チャン・グンソク
6歳で子どもモデルとして芸能界に入り、子役から主演俳優へと成長した俳優・歌手。2009年の『美男〈イケメン〉ですね』でアジア全域に人気が広がり、「アジアのプリンス」を自称して日本でも歌手として大成功を収めた。
更新 2026-10-09/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
家計を支えた子役時代
チャン・グンソクは1987年8月4日生まれ。6歳だった1993年に子ども服のカタログモデルとして仕事を始め、翌1994年には全国規模の子どもコンテストで大賞を受けている。食品や家電、学生服などの広告にも次々と起用された。そして1997年にはケーブル局のドラマ『幸福も売ります』で子役として演技デビューした。華やかな外見から裕福な家庭の出身と思われがちだが、本人によれば父の事業が失敗し、一家は苦しい暮らしを強いられた。父はタクシー運転手、母は食堂で働いて生計を立て、彼自身も広告やモデルの仕事で家計を助けた。中学生の時には下着ブランドの広告に出演し、そのギャラで一家の1年分の家賃をまかなったというエピソードを後に明かしている。
「顔の売れた青年」へ
10代のころは子役の枠を超え、地上波の音楽番組でVJを務めたり、ラジオのDJやイベント司会をこなしたりと、早くから仕事の幅を広げていた。演技面での出世作となったのは、MBCの人気シットコム『ノンストップ4』である。ここで若い視聴者に名前を知られ、主題歌への参加で歌声も披露した。続いて2006年のKBS時代劇『ファン・ジニ』では主人公の初恋相手となる若い両班を演じて同局の演技大賞でベストカップル賞を受けた。学業も手放さず、漢陽大学演劇映画学科に進んで俳優業と並行して学び、卒業後は同じ大学院の修士・博士統合課程に進んでいる。
活動の歩み
映画とドラマで実力派へ
20歳前後の彼は、アイドル的な人気よりも演技で評価されることを選んだ。2007年の映画『楽しき人生』ではバンドを組む中年男性たちと共演し、翌2008年の百想芸術大賞で映画部門の新人演技賞を獲得。同じ2008年にはMBCドラマ『ベートーベン・ウィルス』で才能あふれる若い音楽家を演じてMBC演技大賞新人賞を受け、KBS『快刀ホン・ギルドン』でも存在感を示した。2009年には実際の事件を題材にした映画『梨泰院殺人事件』で容疑者役に挑み、翌年の百想芸術大賞で人気賞を受けている。
『美男ですね』とアジアのプリンス
決定的な転機は2009年のSBSドラマ『美男〈イケメン〉ですね』だった。高慢だが不器用なバンドのリーダー、ファン・テギョンを演じ、彼の人気は韓国を飛び越えて日本・中国・東南アジアへ一気に広がった。勢いのまま2011年4月に日本でシングル「Let me cry」を発売すると、オリコン週間シングルチャートで初登場1位を記録。海外の男性ソロ歌手のデビュー作としては異例の快挙で、同年11月には東京ドームでの単独公演も成功させた。2010年の『メリは外泊中』、2012年の『ラブレイン』、日本の漫画が原作の映画『きみはペット』と主演作が続き、音楽プロデューサーBIG BROTHERとのEDMユニットTEAM Hでも活動した。
兵役、闘病、そして現在
2016年には時代劇『テバク』で主演し、SBS演技大賞で最優秀演技賞を受賞。2018年の『スイッチ~世界を変えろ~』で一人二役を演じた後、同年7月から社会服務要員として兵役に就き、2020年5月に召集解除となった。復帰後は2023年のクーパンプレイのドラマ『餌 ミッキ』で主演を務め、2024年にはNetflixのサバイバル番組『ザ・インフルエンサー』にも参加している。音楽ではバンドCHIMIROのリーダーとして日韓でライブを重ね、2026年にはtvNのバラエティ『九基洞フレンズ』で40歳を前にした素顔を見せ、好評を得た。
エピソード
自ら名乗った「アジアのプリンス」
「アジアのプリンス」という愛称は、ファンやマスコミが付けたものではない。本人が、従来の韓流スターの肩書きはありきたりだと考え、自分で言い出したものだと明かしている。大げさな自己演出を照れずにやり切るキャラクターはバラエティでも健在で、『九基洞フレンズ』では友人のためにヘリコプターを手配したり、家に回転寿司のレーンを設置して自ら板前役を務めたりと、「イベントの達人」ぶりが話題になった。日本では「グンちゃん」の愛称で親しまれている。ドラマの役柄と本人のイメージが重なることも多く、『美男ですね』では劇中バンドの曲を自ら歌い、そのOSTも彼の歌声とともにヒットした。
監督としての顔と病の告白
俳優業の裏で、彼は早くから映画づくりにも熱中していた。大学では映像制作にも取り組み、2009年には全国の大学生を対象にした映像コンテストで銀賞を獲得。2012年には脚本・監督・編集・主演を一人で担った卒業制作の短編が、アジア最大級の短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジアで特別賞を受けた。兵役をめぐっては、双極性障害の診断により社会服務要員になったと報じられている。2024年8月には自身のYouTubeチャンネルで甲状腺がんの手術を受けていたことを公表し、経過は良好だとファンに伝えた。
済州島で撮った『CAMP』
映画への情熱が最もはっきり形になったのが、2015年の短編『CAMP』である。カンヌ映画祭に招かれた『標的』の監督チャンと共同で企画し、彼自身が主演と演出を兼ねた。物語は、動物を撮影しに山へ入ったドキュメンタリー監督が遭難し、自分と父親の過去に向き合うというもの。全編を済州島でロケし、荒々しくも美しい自然の映像を物語のつなぎ目に置く構成をとった。DVDとして発売されると、日本のオリコン週間ランキングの映像部門で1位を獲得しており、俳優としての人気が作り手としての挑戦を後押しした形である。公共の場でも存在感は大きく、2010年にはソウル市の広報大使、2018年には平昌冬季五輪の広報大使を務めた。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- チャン・グンソク — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- 餌 ミッキ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- ザ・インフルエンサー — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09