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ダニエル・デイ・キム

대니얼 대 킴Daniel Dae Kim
俳優・女優歌手

ダニエル・デイ・キムは1968年釜山生まれの韓国系アメリカ人俳優・プロデューサー。『LOST』のジン役で世界的に知られ、『HAWAII FIVE-0』『グッド・ドクター』などで活躍。制作会社3ADを率い、アジア系俳優の地位向上を訴え続けている。

更新 2026-10-09/出典確認 2026-10-09

生い立ちとデビューまで

釜山生まれ、ペンシルベニア育ち

ダニエル・デイ・キム(韓国名キム・デヒョン)は1968年8月4日、釜山で生まれた。両親はともに慶尚道の出身で、家族は彼がごく幼い頃にアメリカへ移住した。ニューヨークを経てペンシルベニア州のベスレヘム周辺で育ち、地元の高校を卒業している。家庭では韓国語が混ざって使われ、親の話す言葉には慶尚道訛りがあったという。そのため韓国語の聞き取りはできるものの、話すことは長く得意ではなかった。移民一世の両親のもとで、韓国とアメリカの間に立つ感覚を抱えながら成長した。

政治学から演劇の道へ

大学はペンシルベニア州のハヴァフォード大学に進み、演劇と政治学を二重専攻した。当初から俳優一本を志していたわけではなかったが、舞台に立つうちに演技へと傾いていき、さらにニューヨーク大学大学院で演技を学んで修士号を取得した。修了後はパン・エイジアン・レパートリー・シアターやパブリック・シアターなどの舞台で経験を積み、1990年代前半から映像作品にも出演し始める。1992年の映画『アメリカン・シャオリン』では少林寺の僧を演じ、テコンドーの腕前を生かしている。

活動の歩み

端役の時代から『LOST』へ

1990年代から2000年代初めにかけては、『CSI:科学捜査班』『ER緊急救命室』『となりのサインフェルド』『スタートレック』シリーズなど、数多くのドラマにゲストとして顔を出した。『バビロン5』のスピンオフ『クルセイド』ではレギュラーを、『エンジェル』や『24 -TWENTY FOUR-』では準レギュラーを務め、映画『スパイダーマン2』『クラッシュ』にも出演している。大きな飛躍は2004年に始まったABCのドラマ『LOST』だった。妻とともに島に不時着する韓国人ジン・クォンを2010年の最終回まで演じ、2006年には出演者一同として全米映画俳優組合賞のアンサンブル賞を受けた。2005年には『ピープル』誌の「最もセクシーな男性」の一人にも選ばれている。同じ時期にはゲーム『セインツロウ』シリーズでジョニー・ギャットの声を担当し、声優としても固定ファンを得た。

『HAWAII FIVE-0』と制作者としての顔

『LOST』終了直後の2010年、CBSのリブート版『HAWAII FIVE-0』でチン・ホー・ケリー役に最初に起用され、2017年まで出演した。シーズン5では監督デビューも果たしている。一方で制作会社3ADを設立し、2014年にCBSと優先交渉契約を結んだ。3ADが手がけた代表作が、韓国ドラマ『グッドドクター』を原作とするABCの『グッド・ドクター 名医の条件』で、彼は製作総指揮を務めながらシーズン2から外科部長役で出演もした。映画では『ダイバージェント NEO』『ヘルボーイ』(2019年)、ディズニーの『ラーヤと龍の王国』の声の出演などがある。

舞台への回帰と韓国での仕事

舞台でも主役級を重ね、2009年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで『王様と私』のシャム王を演じ、2016年には同役でブロードウェイデビューを果たした。2024年にはブロードウェイの『イエロー・フェイス』で主演し、翌2025年にアジア系アメリカ人俳優として初めてトニー賞演劇主演男優賞にノミネートされた。前年の2023年にはロサンゼルスで喜劇『ピーター・パン・ゴーズ・ロング』にも出演している。2025年8月に配信が始まったPrime Videoのスパイドラマ『バタフライ』では主演と製作総指揮を兼ねて元米情報機関員デヴィッド・ジョンを演じ、撮影の大半を韓国で行い、ソウルでの撮影中だった2024年3月にはソウル市の名誉市民に選ばれた。ただし同作は1シーズンで打ち切りとなった。CNNインターナショナルでは韓国大衆文化の広がりを追うドキュメンタリー『K-Everything』の司会と製作総指揮を務めている。

エピソード

「韓国語」をめぐる苦労

『LOST』のジンは台詞のほとんどが韓国語という役で、高校以来あまり話していなかった韓国語を短期間で取り戻さなければならなかった。この苦労は、2024年に米国のトーク番組に出演した際にも笑い話として振り返っている。韓国の視聴者にとっては、たどたどしい発音と独特の抑揚こそが強い印象を残し、ジンの台詞はネット上で長くネタとして親しまれた。もっとも、役を通じて韓国語が上達したことで両親には大いに褒められたという。2011年には韓国のオーディション番組の米国予選で審査員を務め、参加者に「もっと韓国語を練習して」と助言したことが、本人の経歴も相まって話題になった。故郷の釜山にちなみ、ロッテ・ジャイアンツの帽子をかぶった姿が目撃されたこともある。

賃金格差への抗議と社会的発言

2017年、『HAWAII FIVE-0』を共演者のグレイス・パークとともに降板した。白人の主演2人と同等の出演料を求めたがCBSと合意できなかったためで、本人は降板に際しアジア系の俳優にとっては機会を得ること自体が難しいと身をもって知っているとしたうえで、「平等への道が平坦であることはめったにない」とつづった。この一件はハリウッドの待遇格差を象徴する出来事として広く報じられた。2020年には新型コロナウイルスに感染したことを公表し、回復後はアジア系へのヘイトに反対する発言を続け、米議会でも証言している。『ヘルボーイ』でアジア系の役を白人俳優が演じる予定だった件で役が彼に回ってきたのも、ホワイトウォッシング批判を受けてのことだった。

過去の過ちと家族

2007年にはハワイで飲酒運転により逮捕され、「深く恥じている」と公に謝罪した。当初は弁護士を通じて無罪を主張する手続きをとった。私生活では1993年に結婚し、2人の子どもの父親である。2014年にはハワイ大学の卒業式でスピーチを行っている。

プロフィール

生年月日
1968年8月4日[1]
出生地
釜山広域市[1]
国籍
韓国 / アメリカ合衆国[1]
職業
俳優・女優 / 歌手[1]

作品

年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。

  1. 2017年エージェンツオブメイヘムAmazonで探す에이전트 오브 메이헴声の出演[2]

出典

リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。

  1. ダニエル・デイ・キム — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
  2. エージェンツオブメイヘム — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09