ソヨン
ソヨンは1998年生まれの歌手・ラッパーで、ガールズグループi-dle(旧(G)I-DLE)のリーダー。オーディション番組で頭角を現し、デビュー曲から『TOMBOY』『Queencard』まで多くのヒット曲を自ら作詞作曲・プロデュースしてきた。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
バレエ少女からダンサー志望へ
ソウル出身。歌手を志したのはBIGBANGのステージに心を動かされたのが始まりで、それまでの彼女はバレエ少女だった。小学3年生まで続けたバレエではコンクールで入賞した経験もある。歌手を目指して複数の事務所で練習生になったが、どこでも腰を落ち着けられず、進むべき道に迷った末にストリートダンサーとして活動した時期もあった。中学生になるとダンススクールに通い、芸術高校のダンス科を目標に据えるようになる。受験準備を続けるうちに、思い描く将来像も歌手からダンサーへと移っていった。のちにラッパー・プロデューサーとして知られる彼女だが、10代前半の関心の中心は踊ることにあったのである。
無音の実技試験とキューブ入り
ダンサーへの道を閉ざしたのは、芸術高校の実技試験で起きたアクシデントだった。用意していたCDが会場で再生されず、彼女は音楽なしで踊るしかなかった。結果は補欠のまま不合格で、同じスクールから受験した仲間が全員合格するなか、自分だけが落ちた。本人はのちに、もう踊りたくない、ダンサーはやめようと思うほど落ち込んだと語っている。数か月後、気持ちを切り替えるきっかけになったのが、通っていたダンススクールの壁に貼られたキューブエンターテインメントの公開オーディションの告知だった。ここで彼女が選んだのはダンスではなくラップで、G-DRAGONの曲を披露して合格した。練習生になってからは、空き時間を使って作詞と作曲を独学で身につけていった。
サバイバル番組で得た評価と傷
2016年、キューブの練習生として『PRODUCE 101』に出演した。事務所内で実力派として知られていた彼女は、課題曲「PICK ME」の難しい振付と高音を生歌でこなせる数少ない参加者として注目されたが、デビュー組には届かなかった。同年には『アンプリティ・ラップスター3』に挑戦し、ラッパーとしての存在感を示した。一方で、『PRODUCE 101』の頃は外見に向けられた悪質なコメントに苦しみ、鏡を見るのもつらかったと後に打ち明けている。ラップ番組で実力を認められた経験が自信を取り戻すきっかけになったという。その後はソロシングル「Jelly」(2017年)を出し、将来のメンバーと路上ライブを重ねながらデビューに備えた。
活動の歩み
自作曲でデビューしたリーダー
2018年5月、6人組ガールズグループ(G)I-DLEのリーダーとしてデビューした。デビュー曲「LATATA」は自身の作詞作曲で、新人としては異例の早さで音楽番組1位を獲得した。同年には『リーグ・オブ・レジェンド』のバーチャルグループK/DAの「POP/STARS」に参加し、海外でも名前が知られるようになる。2019年の競演番組『Queendom』では、「LION」をはじめとするステージの構成を担い、グループの評価を大きく押し上げた。「Senorita」「Uh-Oh」「Oh my god」など、初期のタイトル曲の多くに彼女の名前がクレジットされている。グループのコンセプトから振付の方向性まで関わるスタイルは、「自主制作アイドル」という呼び名とともに定着していった。
『TOMBOY』以降のヒット
2021年にはメンバーのスジンが学生時代のいじめ疑惑を報じられて脱退し、グループは活動を一時止めて5人体制となった。再出発となった2022年の1stフルアルバム『I NEVER DIE』のタイトル曲「TOMBOY」は大ヒットし、続く「Nxde」、2023年の「Queencard」、2024年の2ndフルアルバムの「Super Lady」と、彼女が手がけた曲が次々と上位に入った。ソロでは2021年にミニアルバム『Windy』を発表している。2024年には韓国音楽著作権協会の正会員に昇格したと報じられ、作り手としての実績も裏づけられた。
再契約、改名、初のフルアルバム
デビュー7年目を前に再契約の行方が注目されたが、2024年11月、ソヨンを含むメンバー全員がキューブとの再契約を決めたと発表された。2025年にはグループ名から「(G)」を外してi-dleへと改名し、新たな段階に入った。同年にはラップ番組の新シリーズにプロデューサーとして参加するなど、裏方の仕事も広がっている。2026年9月には、ソロとして初めてのフルアルバム『끝내주는 인생』(「最高の人生」の意)を発表した。前作『Windy』から約5年ぶりのソロ作で、20代の自分を振り返る作品と位置づけられ、収録曲はすべて自身が作詞・作曲に関わった。タイトル曲は「퇴사할게여」(「退社します」の意)である。
エピソード
「キューブの番長」と呼ばれて
『PRODUCE 101』に登場した時点で、彼女はすでに「キューブの実力者」として知られる存在だった。司会のチャン・グンソクが初対面で「キューブで(実力)一番だったんだって?」と声をかけたのは、長い練習生生活の評判が事務所の外にも届いていた証拠といえる。オーディションをダンスで通ったと誤って伝えられたこともあるが、本人はラップで合格したのだと配信で訂正している。また、芸術高校に落ちていなければキューブのオーディションは受けていなかったかとメンバーのミヨンに尋ねられた際には、「受けなかったと思う」と答えている。CDが流れなかったという偶然がなければ、ラッパーでプロデューサーのソヨンは生まれていなかったかもしれない。
挑発的な曲名と議論
セルフプロデュースを貫く分、楽曲が議論を呼ぶこともあった。2022年の「Nxde」はタイトルが扇情的だとの批判を受けたが、彼女は「ありのままの自分」を表す言葉であり、偏見にさらされる女性像を問い直す意図があると説明した。2024年の「Wife」は性的な表現を含むとして一部放送局で放送不適格と判定されたが、曲は話題を集めた。オーディション番組に出ていた頃は容姿への悪質なコメントに傷ついたと明かしているが、のちにはそうした悪口は気にならないと語っており、批判も含めて自分の表現として引き受ける姿勢を見せている。グループ名の改名後も、彼女が書く歌詞の多くは「他人の物差しに合わせない女性」を主題にし続けている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- ソヨン — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- (G)I-DLE: I-TALK — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08