ジェシカ
ジェシカはサンフランシスコ生まれの歌手・実業家である。2007年に少女時代のメインボーカルとしてデビューし、「氷の姫」と呼ばれる冷たい美貌で人気を集めた。2014年にグループを離れた後はファッションブランド経営、ソロ歌手、英語小説の執筆、中国での番組出演と活動の場を広げている。
更新 2026-10-09/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
サンフランシスコで生まれた姉
ジェシカ(本名チョン・スヨン)は1989年4月18日、アメリカ・サンフランシスコで生まれた。韓国系アメリカ人の家庭で育ち、英語と韓国語の両方を自然に使いこなす環境にあった。のちにf(x)のメンバーとなるクリスタルは実の妹で、姉妹そろってアイドルになった例として韓国芸能界でもよく知られている。芸能界入りのきっかけは、本人が目指したオーディションではなく、旅行先での偶然の出会いだった。
家族旅行中のスカウト
2000年、家族で韓国を訪れていた11歳のジェシカは、ショッピングモールで妹と一緒にいたところをSMエンターテインメントの関係者に声をかけられ、同年に練習生となった。のちに少女時代となるメンバーの中で、最初にSMと契約したのが彼女である。デビューまでの練習期間はおよそ7年に及んだ。大人びた顔立ちの練習生として早くから噂になり、デビューを待たずに個人のファンカフェまで作られていたという。
少女時代のメインボーカルに
長い練習生生活を経て、2007年8月5日、9人組ガールズグループ少女時代のメンバーとしてデビューした。担当はメインボーカルで、デビュー当初は歌唱力の面で注目されるメンバーだった。グループ活動と並行して、ティファニー、ソヒョンと3人で歌った曲「オッパ・ナッパ(Love Hate)」や、オンラインゲーム『マビノギ』のタイアップ曲、SHINeeのオンユとのデュエット「1年後」など、早い段階から声を生かした個人の仕事も重ねていった。
活動の歩み
「ネンミョン」とミュージカルで飛躍
転機となったのは2009年である。バラエティ番組『無限に挑戦』のデュエット歌謡祭でパク・ミョンスと組んだ「ネンミョン(冷麺)」が大ヒットし、それまでアイドルに関心のなかった層にまで名前と顔が届いた。ちょうど同じ頃、『願いを言ってみて』の活動に合わせて髪を金色に染めており、このイメージが当たって、以後長く「金髪のアイドル」といえば彼女の名が挙がるようになった。同年11月にはミュージカル『リーガリー・ブロンド』の主人公エル・ウッズ役で舞台デビューを果たし、2012年の再演にも出演している。
演技・ブランド、そして脱退
2012年にはドラマ『ワイルド・ロマンス』で本格的に演技に挑戦し、ドラマのOSTも数多く歌った。2014年には妹とのリアリティ番組『ジェシカ&クリスタル』に出演し、8月には自身のファッションブランドを立ち上げた(のちにBlanc & Eclareへ改称)。しかし同年9月30日、本人がSNSで「グループから追い出された」と投稿し、SMは事業とグループ活動の両立が難しいことを理由に、少女時代を8人体制で続けると発表した。2015年8月には所属契約も終了している。グループ最後の参加曲は、日本で出たベストアルバムのリパッケージ盤に収められた「Divine」だった。
ソロ、小説、中国での再出発
脱退直後は中国に軸足を移し、2016年公開の中国映画『I Love That Crazy Little Thing』でヒロインを務めた。同年にはコリデル・エンターテインメントへ移籍し、5月に初のソロミニアルバム『With Love, J』を発表した。収録6曲中4曲の制作に関わり、続いて冬のミニアルバム『Wonderland』、デビュー10周年記念の『My Decade』(2017年)を出している。2020年には練習生生活を下敷きにした英語のヤングアダルト小説『Shine』を刊行し、続編『Bright』も出した。2022年には中国のサバイバル番組『乗風破浪的姐姐』第3シーズンで2位に入り、2023年にはミニアルバム『BEEP BEEP』とアジアツアー「Diamond Dreams」を行った。2017年には米誌フォーブスの「30 Under 30 Asia」にも選ばれた。
エピソード
「氷の姫」と金髪の記憶
ジェシカの代名詞は「氷の姫」というあだ名である。近寄りがたい美人という第一印象を持たれやすい一方で、ステージの合間に見せる気の抜けた笑顔や、ふざけた表情とのギャップこそが魅力だと語るファンは多い。ビジュアル面での評価も高く、2012年には玩具メーカーのマテル・コリアが主催するアワードで「今年のBarbie」に選ばれた。ソロになってからも衣装や映像の演出に自ら意見を出しており、ピンクを基調にした「BEEP BEEP」のミュージックビデオには、海外のファンから人形のようだという感想が多く寄せられた。前髪を作らないスタイルが近年の定番になっているのは、汗をかきやすく手入れが難しいためだという。
カメラの角度にまで気を配る
注目を集めるぶん、アンチの標的にもなりやすかった。悪意をもって加工された写真が本物のように拡散されたこともあり、写りのよい左側の顔がカメラに向くよう意識しているといわれる。私生活では、ブランド事業にも関わる在米韓国人の実業家男性との長い交際が報じられてきたが、結婚説や破局説が浮上しても公式な発表には至っていない。2016年のファンミーティングツアーでは、体調と過労への懸念から東南アジア公演の一部が中止になったこともある。2026年1月、マレーシアでの単独公演「Reflections」では「Gee」や「また巡り逢えた世界」など少女時代の曲をメドレーで歌い、脱退後初めて舞台でグループの曲を披露したとして話題になった。
17年ぶりの「ネンミョン」
2026年9月19日、慶州で開かれた『無限に挑戦』関連のイベントで、ジェシカはパク・ミョンスと再会し「ネンミョン」を一緒に歌った。2009年の歌謡祭以来およそ17年ぶりの共演であり、彼女にとっては少女時代脱退から12年ぶりとなる韓国国内でのステージでもあった。公演後には「ネンミョン、久しぶり」と短い感想を伝え、大きな反響を呼んだ。海外中心の活動が長く続いた彼女が、自分を広く知らしめた曲で母国の観客の前に戻った出来事である。2人がハートのポーズを取るなど、かつての名コンビぶりをそのまま再現した場面も報じられた。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- ジェシカ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09
- My Decade — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-09