アン・ジェホン
アン・ジェホンは1986年釜山生まれの俳優である。インディーズ映画『족구왕(チョック王)』で注目され、ドラマ『恋のスケッチ~応答せよ1988~』のジョンボン役で全国区の人気を得た。素朴な好青年から『マスクガール』の怪演まで役幅が広く、2024年に百想芸術大賞TV部門助演男優賞を受けた。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
映画好きの釜山少年
アン・ジェホンは1986年3月31日、釜山で生まれた。子どもの頃から映画に夢中で、新作をレンタルしては片端から観ていたという。地元の中学・高校を経て建国大学の芸術学部映画学科に進んだが、入学時点で思い描いていたのは俳優よりも、作品を作る側の仕事だった。転機になったのは在学中の舞台経験である。2年生のときに学内の定期公演で主役を務め、観客を前に演じる面白さに目覚めた。その後も短編映画の制作や演出を手がけながら演技を続け、2009年の短編『구경(見物)』で俳優としてのキャリアを正式にスタートさせた。
活動の歩み
インディーズから『応答せよ1988』へ
最初に評価を得たのは独立映画の世界だった。2012年の『1999、면회(1999、面会)』で釜山国際映画祭の韓国映画監督組合賞・男優賞を受け、2014年公開の『족구왕』では、足でボールを蹴り合う競技「チョック」に情熱を燃やす復学生ホン・マンソプを演じた。この役で大鐘賞と青龍映画賞の新人男優賞にノミネートされ、翌年には独立映画を対象とするワイルドフラワー映画賞で主演男優賞を手にしている。一般の視聴者に名前が浸透したのは2015年のtvN『恋のスケッチ~応答せよ1988~』である。マイペースでどこか浮世離れした浪人生キム・ジョンボンは、今も「人生キャラクター」と呼ばれる当たり役になり、百想芸術大賞の新人賞候補にも挙がった。
ロマンスから変身演技まで
その後はテレビと映画を往復しながら役柄を広げた。2017年のKBS2『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』では長年の恋人と揺れる会社員キム・ジュマンを演じてKBS演技大賞の新人賞を獲得し、2018年の映画『小公女』ではイ・ソムと貧しくも温かいカップルを、2019年のJTBC『恋愛体質~30歳になれば大丈夫』では口の達者なスター監督ソン・ボムスを好演した。一方、2020年の『狩りの時間』では脱色した坊主頭で荒っぽい若者に扮し、イメージを大きく裏切った。2023年は高校バスケ部の実話を描く『リバウンド』で主演を務めたのち、Netflix『マスクガール』で内向的な会社員チュ・オナムに変身。この役で2024年の第60回百想芸術大賞TV部門助演男優賞に輝いた。2026年2月公開のチャン・ハンジュン監督作『王と生きる男』ではノルゴル村の村長役で特別出演し、監督との再タッグも話題になった。
エピソード
実在コーチになりきる
『リバウンド』でアン・ジェホンが演じたカン・ヤンヒョンは、廃部の危機にあった釜山中央高校バスケットボール部を率いた実在のコーチである。役作りではまず体格を本人に寄せるため10kg前後の増量に踏み切り、そのうえで物語の時代のコーチが見せていた身振りや口調を細かく取り入れた。公開されると、並べた写真が本人とほとんど区別できないと話題を呼んだ。この作品はチャン・ハンジュン監督との初めての仕事でもあり、その縁がのちの『王と生きる男』への特別出演にもつながっている。
チュ・オナムと「愛してる」
『マスクガール』のチュ・オナムは、原作ウェブトゥーンの不気味な風貌をそのまま実写に移す必要がある役だった。アン・ジェホンは撮影日ごとに約2時間をかけて特殊メイクを施し、人物の外見を作り込んだ。アニメに没頭する人物という設定から劇中では日本語のせりふも多く、その発音はアニメ好きの視聴者からも「完璧」と評された。翌2024年の百想芸術大賞で助演男優賞を受けた際には、オナムの口癖だった「アイシテル」をスピーチに忍ばせ、会場の笑いを誘っている。
プロフィール
作品
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出典
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- タッカンジョン — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 捏造された都市 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- マスクガール — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 恋愛体質~30歳になれば大丈夫 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- サム、マイウェイ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08