ソン・スク
1963年の初舞台から60年以上演劇の第一線に立ち続ける韓国演劇界の大御所女優である。1999年には環境部長官に起用されたが、短期間で辞任した経歴も持つ。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
史学科の学生から舞台へ
ソン・スクは1944年、慶尚南道密陽に生まれた。ソウルの風文女子高校を経て高麗大学の史学科に進み、在学中の1963年、学内公演『三角帽子』で主役を務めたのが女優としての出発点である。大学は中退し、その後は演出家イム・ヨンウンらと共に劇団山蔚林(サヌリム)の創立に加わり、劇団の看板女優として舞台経験を重ねていった。
活動の歩み
舞台の顔からテレビの名脇役へ
代表作には『母(オモニ)』『おやすみ、母さん』などの舞台があり、百想芸術大賞の演劇部門で何度も演技賞を受けたほか、映画では青龍映画賞の助演女優賞も手にしている。1999年には金大中政権で環境部長官に任命されたが、在任はひと月ほどにとどまった。近年は映像作品でも存在感が大きく、2018年の『マイ・ディア・ミスター 〜私のおじさん〜』では、イ・ジアン(IU)が介護する耳の不自由な祖母ボンエを演じた。Netflixの『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』にも出演している。
デビュー60年、なお現役
2023年にはデビュー60周年を迎え、記念公演として舞台『トッカータ』に立った。この節目のインタビューでは、起伏の多い人生を支えてくれたのは演劇だったと振り返り、「全盛期は今」と語っている。80代になっても舞台とドラマを行き来し、俳優に定年はないという姿勢を貫いている。
エピソード
長官辞任の顛末と家族
長官就任直後の1999年5月、ソン・スクは大統領のロシア訪問に合わせてモスクワで『母』の舞台に立った。その際、同行した財界人から激励金として2万ドルを受け取っていたことが報じられ、本人は公演への激励金だったと釈明したが批判は収まらず、辞任に追い込まれた。夫は演劇俳優・演出家の故キム・ソンオク(2022年死去)で、孫娘は俳優のハ・イェリン。Netflix『ブリジャートン家』で主演に抜擢された孫について、番組で誇らしげに語り話題となった。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
リンク先の著作権は各発行元に帰属します。本文は転載せず、確認した事実をもとに書き起こしています。
- ソン・スク — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- マイ・ディア・ミスター — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08