ホ・ジュノ
往年の名優ホ・ジャンガンの息子として生まれた俳優。舞踊科と演劇科で学び、1986年に映画デビュー。『シルミド』『朱蒙』などで知られ、約10年の空白を経て『キングダム』『モガディシュ 脱出までの14日間』で再評価を受けた。ミュージカル俳優としての顔も持つ。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
名優の息子の回り道
ホ・ジュノは1964年、ソウルで生まれた。父は1960~70年代の韓国映画で数多くの作品に出演した名脇役ホ・ジャンガンで、パク・チュンギュやチェ・ミンスなど父の俳優仲間の息子たちとは子どもの頃からの付き合いだという。その父は彼が11歳のときに亡くなっており、本人は10代を長い迷いの時期として振り返っている。最初に選んだのは演技ではなく踊りで、ソウル芸術専門大学の舞踊科に入学した。学校になじめずにいた頃、ある教授から「わざわざ合格させたのには理由がある、気を引き締めろ」という趣旨の言葉をかけられ、後になってその人物が亡き父の知人だったと知ったという。舞踊科を終えると、ミュージカルの舞台に立ちたい一心で同じ大学の演劇科に入り直す。1986年、イ・ギュヒョン監督の映画『청 블루스케치(青ブルースケッチ)』でスクリーンデビューを果たした。兵役は陸軍で満期を務めている。
活動の歩み
下積みから90年代の顔へ
デビュー後の20代は無名の時期が続いた。名前が知られ始めたのは30代に入った1990年代半ばで、当時の青春スターたちを脇で支える存在としてである。MBCのバスケットボールドラマ『最後の勝負』では主人公が進んだ大学のキャプテン、カン・マンジェを演じ、家族ドラマ『見てまた見て』など情に厚い人物を演じることも多かった。テレビでは1999年『王初』、2003年『オールイン 運命の愛』を経て、2006年の『朱蒙(チュモン)』で主人公の父ヘモスを演じ、伝説の武人として強い印象を残した。映画の代表作は2003年の『シルミド』だ。工作員役を打診されたが、命令に従っただけの教官たちにも人間の顔があったことを見せたいと考え、自ら教官役を願い出た。こうして生まれたのが、部隊員に容赦なく接しながら内心では彼らを案じるチョ・ドンイル中士である。舞台ではミュージカル『ギャンブラー』に10年近く出演し、『シカゴ』の弁護士ビリー・フリン役では年輪を感じさせる余裕ある演技が評価された。
空白期を経た「第2の全盛期」
2007年の『ロビイスト』の後、テレビドラマへの出演は2016年の『ビューティフル・マインド』まで途絶え、映画も2010年の『黒く濁る村』を最後にしばらく途切れた。しかし復帰後は、重厚な役柄で再び脚光を浴びる。2018年の『国家が破産する日』では、通貨危機のさなかに会社と家族を抱えて追い詰められていく中小企業の社長を演じた。2019年にはNetflix『キングダム』で世子のかつての師アン・ヒョンを演じ、彼をよく知らなかった10~20代の視聴者にも存在を印象づけた。同年『世宗大王 星を追う者たち』『60日、指定生存者』にも出演。2021年の『モガディシュ 脱出までの14日間』ではソマリア駐在の北朝鮮大使を演じ、青龍映画賞など主要映画賞の助演男優賞を相次いで受賞した。その後も『なぜオ・スジェなのか』、『ノリャン 死の海』の明の将軍・鄧子龍、2025年のNetflix『広場』の財閥会長役などで重厚な存在感を発揮している。
エピソード
歌手活動と独島「伝説」の真相
歌でも活動歴があり、1994年には俳優仲間とデュオを組んで歌手としてステージに立ち、1999年にはアルバム『Love Is』も発表した。日本との関わりでよく知られるのが、2005年に『ギャンブラー』の日本公演で現地を訪れた際の出来事である。日本の記者から独島(竹島)について問われた彼が、記者のペンを取り上げて「今どんなお気持ちですか」とやり返し、記者が謝罪した──という痛快な逸話として、長く韓国で語り継がれてきた。ところが2019年、本人がこれを否定する。事前に政治的な質問はしない取り決めがあったのに場違いな質問が飛び、会場の空気が凍ったため、その場を和らげるつもりで「気分はいかがですか」と声をかけただけで、ペンを奪ってもいないし政治的な意図もなかったと説明している。
飲酒運転事故
2005年9月25日未明には、京畿道城南市盆唐区の路上で酒気帯び運転をして、路肩に駐車していた車に追突する事故を起こした。追突された車は炎上して全焼したが、車内は無人だったと報じられている。血中アルコール濃度は免許取り消し基準を超える0.103%で、運転免許は取り消され、在宅のまま立件された。出演映画『強力3班』の公開を4日後に控えた時期であり、同作の撮影を機に警察庁の「名誉サイバー警察官」に委嘱されていたこともあって、大きく報じられた。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- ホ・ジュノ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- モガディシュ 脱出までの14日間 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ブラッドハウンド — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- 君主〜仮面の主人〜 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- サバイバー: 60日間の大統領 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- ここに来て抱きしめて — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08