キム・ギュリ
モデル出身の韓国の女優。本名キム・ミンソンで、2009年に家族が呼んでいたキム・ギュリへ改名した。『少女たちの遺言』で注目され、『美人図』で申潤福を演じた。政権のブラックリストに載せられた経験を公に語ってきた。
更新 2026-10-08/出典確認 2026-10-09
生い立ちとデビューまで
雑誌モデルからスクリーンへ
1979年、ソウル生まれ。本名はキム・ミンソンで、デビュー当初はこの名前で活動していた。1997年にファッション誌のモデルとして芸能界入りし、ほどなくドラマや映画にも出演するようになる。大衆に広く顔を知られたのは、1999年の学園ホラー映画『少女たちの遺言』(『女高怪談』シリーズ第2作)での主演だった。少女同士の繊細な関係を描いた同作で新人らしい瑞々しさを見せ、以後、ドラマ『学校』や『ガラスの靴』などにも出演して若手女優として足場を固めた。
活動の歩み
『美人図』と改名
キャリアの大きな節目は、2008年の映画『美人図』である。朝鮮時代の画家・申潤福を女性だったと設定した大胆な作品で、男装の天才絵師を演じ、大胆な濡れ場を含む体当たりの演技も話題を集めて、演技の幅を印象づけた。清純派の若手という従来のイメージから脱皮した一作でもある。翌2009年、本名のキム・ミンソンから、家族に呼ばれていた名前であるキム・ギュリへ正式に改名し、以降はこの名前で活動している。その後はドラマ『武神』、映画『火葬』(2015年)、ドラマ『サバイバー: 60日間の大統領』(2019年)、『グリーン・マザーズ・クラブ』(2022年)などに出演した。
近年の活動
一時は放送や広告の仕事が目に見えて減った時期もあったが、2020年代に入っても映画を中心に出演を続けている。2024年には映画『1980』に出演し、2025年にはオカルト政治スリラー『신명』(神明)で主演を務めた。演技のほか、司会やバラエティ番組にも顔を出し、絵画の個展を開くなど美術作家としての活動にも力を入れている。SNSでも出演作の告知や日常、絵を描く様子を発信しており、俳優と画家という二つの顔を持つ表現者として、ファンとの距離の近さでも知られるようになった。
エピソード
ブラックリストと長い法廷闘争
2008年、米国産牛肉の輸入をめぐる抗議運動が広がるなか、彼女は自身のミニホームページに狂牛病への不安を強い言葉で書き込み、大きな論争を呼んだ。その後、李明博政権下で国家情報院が作成した文化芸術界の「ブラックリスト」に名前が載っていたことが明らかになる。本人は出演の取り消しや契約の破棄、脅迫に苦しみ、『美人図』の撮影中にも書き込みを消すよう圧力を受けたと証言している。2017年には他の文化人らとともに元大統領や元国情院長、国を相手取って損害賠償訴訟を起こし、2025年の控訴審で勝訴した。判決後には「もうこれ以上つらい思いはしたくない」と心境を明かし、悪質な書き込みへの法的措置も予告した。
二つの名前を持つ女優
キム・ミンソンの名で10年以上活動した後に改名したため、古くからのファンや出演作の記録では今も旧名で知られている作品が多い。新しい名前は思いつきではなく、もともと家族の間で呼ばれていた名前だったと説明されている。また、2008年の書き込みをめぐっては米国産牛肉の輸入業者らから損害賠償を求める訴えを起こされたが、裁判所は2010年、表現の自由の範囲内だとして請求を退けている。
プロフィール
作品
年は作品の公開日・放送開始日です。本人の参加時期を示すものではありません。
出典
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- キム・ギュリ — 人物の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- グリーン・マザーズ・クラブ — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08
- サバイバー: 60日間の大統領 — 出演者・公開日の構造化データWikidata/構造化出典/確認日 2026-10-08